■ J2の第4節J2の第4節。1勝2敗で12位の徳島ヴォルティスはホームの鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムでジェフ千葉と対戦した。千葉はここまで0勝2敗1分けで20位。開幕から3試合勝ちなしと苦しんでいる。徳島も千葉もどちらも開幕前は昇格候補に挙げられていたがやや出遅れた。昇格争いのライバルになりそうなチームを叩いて浮上のきっかけをつかみたい。J2リーグはここから3連戦となる。
ホームの徳島は「4-1-4-1」。GKカルバハル。DFキム・ジョンピル、ブエノ、大崎玲、内田裕。MF岩尾、シシーニョ、前川、島屋、杉本太。FW呉屋。怪我で出遅れていたFW山崎凌が今シーズン初めてベンチ入り。2017年はキャリアハイの14ゴールを挙げている。G大阪から期限付き移籍のFW呉屋がこの日も1トップの位置で起用された。コスタリカ代表のGKカルバハルは3試合連続スタメンとなった。
対するアウェイの千葉は「4-1-2-3」。GKロドリゲス。DF溝渕、増嶋、エベルト、高木利。MF熊谷アンドリュー、小島秀、茶島。FW矢田、指宿、町田。3試合を終えて結果が出ていないこともあってメンバーを少し入れ替えてきた。FWラリベイとMF為田がベンチスタート。FW指宿とMF小島秀がスタメンで起用された。大卒2年目のDF溝渕は今シーズン初スタメンとなる。GKロドリゲスはアルゼンチン出身となる。
■ 上位候補対決は徳島ヴォルティスが大勝試合は前半13分に右サイドからMFシシーニョがクロスを上げてゴール前のFW呉屋がシュートを放つ。決定的なシュートだったがゴールライン上にいたDF溝渕が「手を使ってシュートを阻止した。」と判断されて一発レッドで退場。10人となる。徳島に与えられたPKのキッカーはFW呉屋。最初のキックはGKロドリゲスが防いだがやり直し。2本目のPKをFW呉屋が落ち着いて決めてホームの徳島が先制に成功する。
10人になった千葉だったが前半30分にDF増嶋のクロスからゴール前のFW指宿が長い足で押し込んで1対1の同点に追いついた。FW指宿は今シーズン初ゴールとなった。10人の相手に追いつかれた徳島だったが前半45分に10番のMF杉本太が個人技から見事なドリブルシュートを決めて勝ち越しに成功する。MF杉本太は今シーズン初ゴールとなった。前半は2対1と徳島がリードしてハーフタイムに突入する。
数的優位で押し込みながら3点目を取れなかった徳島だったが後半29分に相手のクリアミスからMFシシーニョが決めて3点目を挙げる。MFシシーニョはJ2初ゴールとなった。さらに後半44分にも途中出場したFW山崎凌のスルーパスからMF島屋が決めて決定的な4点目のゴールを奪った。数的優位を生かして4ゴールを奪った徳島が4対1で大勝。2連勝となった。敗れた千葉は開幕から4試合勝ちなしとなった。
■ まさかの開幕4試合勝ちなし・・・。攻撃的なサッカーを志向する両チームの対決だったが前半の早い段階で千葉の方に退場者が出たこともあって大差がついた。千葉は開幕節の東京V戦(A)に続いて前半の早い段階に退場者が出てしまった。リプレーを見ると「決定的なシュートを止めようと意図的に手を出して肘あたりにボールが当たっているのでハンド&PK&レッドカードは妥当。」と言える。咄嗟のプレーだったのでDF溝渕を責めるのは酷だろう。
千葉はこれで0勝3敗1分けとなった。J2は試合数が多いので「まだまだ十分に挽回は可能」と言えるが初勝利が遠い。3月21日(水)に行われる5節はホームの讃岐戦(H)になるがここで初勝利を手に入れることが出来ないようだとチームは浮足立つだろう。千葉にとっては絶対に勝ち点「3」が必要な試合になる。讃岐の状態はあまり良くないので普通に戦うことが出来れば勝利を手に入れることが出来ると思うが・・・。
大きく出遅れてしまったが2節の水戸戦(H)と3節のFC岐阜戦(H)はいずれも相手を圧倒する時間帯が長かった。この時間帯にたくさんチャンスを作りながらなかなかネットを揺らせなかった点が未勝利の最大の理由と言える。タレントが揃っていて、戦い方も大きくは変わらないので「現状は歯車が噛み合っていないだけ。」と言えるので過剰にナーバスになったり、ネガティブになることは避けたいところである。
■ イーブンの成績に戻した徳島ヴォルティス徳島はこれで2勝2敗になった。開幕2連敗を喫したので危ういスタートになったが3節は大宮に勝利して、4節は千葉に勝利した。どちらも優勝候補に挙げられているチームであり、自動昇格を争うライバルになる可能性が高いチームなので徳島にとっては大きな2連勝と言える。これまでの3試合はなかなか攻撃陣が噛み合っていなかったが(数的優位になったことも大きく関係しているが)この日は4ゴールと爆発した。
数的優位の状況でFW指宿に同点ゴールを決められたときは嫌な雰囲気になったが前半終了間際に生まれたMF杉本太のゴールが大きかった。左サイドの裏のスペースでボールを受けるとドリブルで切れ込んで最後は右足で強烈なシュートを決めた。徳島に加入して2年目となるが今シーズンは10番を背負って(期限付き移籍ではあるが)チームの顔になりつつある。価値ある勝ち越しゴールだった。
一方、G大阪から期限付き移籍のFW呉屋はPKで初ゴールを記録した。レッドカードを誘ったシュートを放ったのもFW呉屋だったので2つの大仕事をしたがチームメイトと息の合わないシーンは多い。徳島にはチャンスメーカー系の選手がたくさんいるのでストライカーにとっては極めて美味しい環境である。FW山崎凌が戻ってくるまでに明確な結果を残したかったのでPKによる1点のみというのはやや不満足である。
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