14位 : 松本山雅 0勝0敗2分け 1得点/1失点→ J2に降格して3年目となる松本山雅は22クラブの中で唯一の2試合連続のドロー発進となった。開幕節はアウェイで横浜FCと対戦してスコアレスドロー。2節はアウェイで新潟と対戦して1対1。先制された後にMFセルジーニョのゴールで同点に追いついた。今年も開幕から3試合連続でアウェイ戦となるタフな日程になっているが「上位候補のチーム(横浜FC・新潟)とのアウェイ戦で2引き分け」は十分な結果と言える。
オフにFW永井龍、MF岩上、MF前田直、MF中美などを獲得。FW前田大も復帰してきたので攻撃的なポジションの層が一気に厚くなった。誰を軸にどういう戦いをするのか?は読みにくかったがここまでは「3-1-4-2」を採用。FW高崎とFW永井龍の2トップで、MF前田直とMFパウリーニョをインサイドハーフに並べる形になっている。FW前田大、MF岩上、MF工藤浩、MFセルジーニョなどがサブに回っている。
MF中美、FW山本大、FW三島康なども控えているので「攻撃的なポジションの選手層はJ2でも屈指」と言えるがここまでの2試合で1ゴールのみ。まだ結果は出ていない。昨シーズンまでは長身フォワードのFW高崎を中心としたシンプルなサッカーだったが「ボールを奪った後に素早く前に運ぶ意識」が高まっており、良くも悪くも慌しいサッカーになっている。ボールを奪った直後にミスをしてロストするシーンが目立つ。
2節の新潟戦(A)は1トップにシステムを変更してから劇的に良くなったので模索段階と言えるがこれだけ主力として活躍できるタレントを抱えているので反町監督の選手起用が重要になって来る。エースのFW高崎はフラストレーションをためながらプレーしており、期待のFW前田大も力を出し切れておらず。十分に自動昇格を狙える戦力を有しているので集大成のシーズンになる反町監督がキーマンといえる。
7位 : アルビレックス新潟 1勝0敗1分け 2得点/1失点→ クラブ史上初のJ2降格を喫した新潟は開幕節はアウェイで讃岐と対戦して1対0で勝利した。2節はホームで松本山雅と対戦したが1対1のドロー。1勝1分けというのはまずまずと言える。悪くないスタートを切ったがフォワードに再コンバートされた元日本代表のFW矢野貴が2試合で1ゴール1アシスト。FW矢野貴の高さが大きな武器になっている。187センチの高さはJ2においては絶対的な武器になり得る。
新エース候補のFW河田は開幕の讃岐戦(A)で決勝ゴールを記録。幸先のいいスタートを切った。元C大阪のMFブルーノ・メネゲウの加入は確定したが年代別のブラジル代表経験のあるFWターレスはコンディションが整っておらず。途中出場した開幕の讃岐戦(A)のプレーを観る限りはまだまだ時間はかかるだろう。相変わらず、MFホニの動向もはっきりしないのでFW矢野貴とFW河田にかかる期待と負担は大きい。
守備陣は元ブラジル代表のGKアレックス・ムラーリャが存在感を発揮している。189センチとサイズに恵まれていてキーパーとしての威圧感を持っている。同じく新戦力で元日本代表のDF安田理は左SBで定位置を確保している。J2でプレーするのは自身初となるが神戸時代や名古屋時代と比べるとはるかにコンディションは良さそう。往年の突破力は無くなったが精度の高いキックでチャンスに絡んでいる。
まずまずのスタートを切ったが他の上位候補のクラブと比べると攻撃陣はやや見劣りする。小粒感はあるのでFWターレスとMFブルーノ・メネゲウ(とMFホニ)がいつスタメンで出場して違いを見せることが出来るのか?がキーになる。そして、FW河田、MF坂井大、MF端山などJリーグでの実績が乏しい選手が多いのでこのあたりの選手が試合経験を重ねて選手としてスケールアップすることも重要な要素になるだろう。
11位 : ツエーゲン金沢 1勝1敗0分け 2得点/2失点→ 柳下監督になって2年目の金沢はここまで1勝1敗。開幕節はアウェイで愛媛FCと対戦したが2対1で逆転勝利を飾った。好スタートを切ったが2節の讃岐戦(H)は0対1で敗れた。降格候補の筆頭と言われている讃岐とのホーム戦なので「勝って連勝」といきたかったが取りこぼした。アウェイで愛媛FCに勝利したことがチャラになってしまったが2試合で勝ち点「3」を獲得しているので悪くないスタートを切ったと言える。
「新戦力のFWマラニョンがやりそうだ。」という点が最大のポジティブ要素と言える。FW佐藤洸と2トップを組んでいるが推進力を持った選手で相手にとっては厄介な選手である。3年ぶりにチームに戻ってきた注目のMF清原はここまで不発。チャンスシーンに絡めていないが確実なキープでチームを助けている。右SHで起用されているが右SHのMF清原と右SBのDF石田崚のコンビは金沢の武器になるだろう。
オフの補強に成功。戦力は整ってきたが目標である勝ち点「60」(=10位前後)を果たすためにはまだまだ不十分である。気になるのはボランチのMF大橋ならびにMF梅鉢のところから効果的なパスがなかなか出てこない点である。どちらもバランス型のボランチなので守備面では安定するが攻撃の部分(特に組み立ての部分)では物足りない。追いかける展開になった讃岐戦(H)は現時点での金沢の課題が露呈する試合になった。
讃岐戦(H)では仙台から加入したMF藤村が途中出場したが効果的なパスを出せるボランチはあまり多くない。チームに復帰してきたMF山藤に対する柳下監督の評価はあまり高くない。セットプレーからの得点が極端に少ないチームなので「サイド攻撃」と「カウンター」以外に「ポゼッション」でもチャンスを作りたい。柳下監督はメンバーを固定するタイプの指導者であるがWボランチの人選が目下の注目点になる。
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