3位 : 町田ゼルビア 2勝0敗0分け 5得点/2失点→ J2で開幕2連勝を達成したチームは全部で3チームあるがそのうちの1つが町田になる。開幕戦はアウェイで京都に2対0で勝利すると2節はホームで優勝候補の筆頭と言われている大宮に3対2で競り勝った。開幕前の評価はあまり高くなかったが最高のスタートを切ったと言える。2節の大宮戦(H)は2対0とリードを奪いながら2連続失点を喫して同点に追いつかれたが後半34分にFW中島裕が決勝ゴールを奪った。
2試合で5ゴールを奪っているがそのうちの4ゴールはセットプレーから生まれている。鹿島からの期限付き期間を延長してチームに残った東京世代のMF平戸は2試合連続2アシスト。プレイスキッカーとして突出した活躍を見せている。復活が期待されるエースのFW鈴木孝は2試合連続ゴールで、守備の要であるDF深津も2試合連続ゴールを決めている。町田の頑張りは序盤戦のJ2のサプライズの1つと言える。
高齢化が進んでいるので世代交代を進めなければいけない時期に入っているが仙台から期限付き移籍のDF小島雅が右SBでレギュラーに定着。名古屋から期限付き移籍のMF杉森の出場機会は限られているが活きのいい若手が増えてきた。新潟から加入したMFロメロ・フランクがボランチの位置でポジションを確保して攻守両面で大きな存在感を発揮しているのも好スタートを切ることが出来た大きな理由に挙げられる。
ここまではポジティブな要素がたくさん出ているが選手層がそこまで厚くないチームなので若手の成長は不可欠と言える。すでに名前を挙げた選手以外ではFWドリアン・バブンスキー、DF大谷、DF橋口、MF土居などの活躍も必要になってくる。昇格初年度の2016年と比べると2017年はJ2で存在感を発揮できなかったがいい流れになっている。出来る限り、この流れを止めずに上位に食らいついていきたい。
9位 : 横浜FC 1勝0敗1分け 1得点/0失点→ 2007年以来のJ1復帰を狙う横浜FCも戦力的にはかなり充実している。開幕戦はホームで松本山雅と対戦してスコアレスドローだったが、2節はアウェイでFC岐阜に1対0で勝利して今シーズン初勝利を手にした。エースのFWイバが決勝ゴールを奪ったがケガ等が無ければ今シーズンも得点源となってゴールを量産するのは間違いないところである。勝負所で仕事が出来る頼りになるストライカーである。
2試合を終えた時点で1得点/0失点。クラッシャー系のボランチであるMF渡邊一が加入したので不動のボランチだったMF佐藤謙をトップ下の位置に置いているがハードワークの出来るMF渡邊一の頑張りで中盤の守備力は相当にアップした。千葉からの期限付き移籍となるベテランのGK山本海は2試合連続でクリーンシートを達成。経験値が豊富で、かつ、高さのあるキーパーを獲得できたのは大きい。
2試合で1ゴールなので思うように点は取れていないがチャンスは作れている。攻撃陣に大きな問題は生じていない。ただ、やはり、MF佐藤謙がトップ下に入ると(攻守のバランスは良くなるが)攻撃における怖さはMFレアンドロ・ドミンゲスやMF松井大を起用した時と比べると大きく落ちる。攻撃的なポジションはMFジョン・チュングンやMF野村直もいてタレントは豊富。中盤の構成をどうするのか?は注目点になる。
攻撃陣は経験の豊富な選手が中心となるが大きなプラスを生み出す可能性を秘めているのは加入2年目となるMFジョン・チュングンだろう。右SHで起用されているが2節のFC岐阜戦(A)は持ち味であるスピードを生かして多くのチャンスに絡んだ。シュート精度を欠いてゴールを奪うことは出来なかったが大きな存在感を発揮した。ポテンシャルは相当に高いので「J2で上位クラスのアタッカー」に育つ可能性がある。
15位 : ヴァンフォーレ甲府 0勝1敗1分け 1得点/2失点→ 自動昇格候補の1つに挙げられる甲府はアウェイの大宮戦で新シーズンが幕を開けたが1対2で敗戦。黒星発進となった。2節のの東京V戦がホーム開幕戦だったがスコアレスドロー。2試合を終えた時点で0勝1敗1分けなのでやや出遅れてしまった。2試合で1ゴールのみ。MFリンスのPKによる1ゴールのみと攻撃陣が活発ではない。「補強の目玉の1人」であるFWジネイもまだプレーできる状態になっていない。
15位からのスタートになったが補強に成功して魅力的な陣容になったのは間違いないところである。山口から加入したMF小塚はボランチの位置で起用されているが1節も2節も目立った活躍は出来ず。力を出し切れていないがJ2の中では突出した才能を持ったゲームメ―カーであることは明らかである。7番を新たに背負うことになったMF堀米勇の状態も良さそうなのでいずれは噛み合うようになるだろう。
京都から加入したDF湯澤聖が目立った活躍を見せているのが最大の収穫と言える。1節は右WB、2節は右SBでプレーしたが、MF堀米勇との関係性は良好。MF堀米勇のキープから右サイドを駆け上がったDF湯澤聖にパスが出て右足でクロスを上げるシーンがたくさん見られる。FWジネイやFW金園は空中戦に強い選手なのでMF堀米勇とDF湯澤聖を中心とする右サイドアタックは大きな武器になる可能性が高い。
不安要素を挙げると守備陣になる。1節の大宮戦(A)はDF山本英、DFビョン・ジュンボン、DFエデル・リマの3バックだったが、2節の東京V戦(A)は4バックを採用。DF新井涼とDF今津がCBの位置でプレーした。2試合を終えた時点で早くも5人のCBがスタメンで起用されている状況は普通ではない。3バックと4バックを並行して用いる可能性が高くなっているがどちらにしても「守備の要となる選手」は決めておきたい。
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