■ 岡山と愛媛FCは予想しやすい。2008年以降の10年間の順位予想バトル(J2編)の結果を振り返ってみると「京都・千葉・山形・C大阪あたりは過大評価されやすいチーム」と言える。京都や千葉はJ2の常連になっているがオフの補強に成功して開幕前は高評価されるが結果を残せないシーズンがほとんどである。また、横浜FC・東京V・札幌あたりは期待以上の成績を残すこともあるが期待以下の成績になることも多い。予想が難しいチームと言える。
一方、「比較的、開幕前の予想通りの結果に終わることが多いチーム」としては岡山や愛媛FCの名前を挙げることが出来る。平均値は岡山が「+0.21」で、愛媛FCは「+0.06」となる。岡山というとFW川又(磐田)がいた2012年に「+7.98」。低評価を覆して好成績を残したが「+3.00以上」のシーズンは2012年のみ。「-3.00以下」のシーズンは2013年と2017年の2回だけ。POに進んだ2016年は「+2.91」だった。
愛媛FCは何と言っても2015年の「+13.02」が輝いている。オフに粉飾決算の問題が発覚して「降格候補の1つ」に挙げられていたが木山監督の元、快進撃を見せて5位。初のJ1昇格に大きく近づいた。この年の愛媛FCの「+13.02」というのは2008年以降では2番目に高い数字になる。1位は2013年の長崎で「+14.46」。昇格初年度で大半の人が下位に予想したが6位。昇格1年目ながらPO進出を果たした。
表1. ±の数値(平均予想順位と最終順位の差)
クラブ名 | 平均値 | 在籍年数(J2) | +3.00≦ | -3.00≧ | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
長崎 | 4.73 | 5 | 3 | 2 | | | | | | 14.46 | -4.43 | 7.58 | -5.98 | 12.04 |
松本 | 2.75 | 5 | 3 | 1 | | | | | 6.23 | 5.92 | 3.37 | | 1.57 | -3.34 |
北九州 | 1.87 | 7 | 3 | 1 | | | -1.00 | 11.22 | 1.63 | 0.99 | 10.38 | 4.04 | -14.14 | |
湘南 | 1.81 | 6 | 3 | 1 | -1.90 | 3.11 | | -6.98 | 10.31 | | 3.41 | | | 2.93 |
鳥栖 | 1.79 | 4 | 1 | 0 | -0.10 | 0.84 | -2.13 | 8.53 | | | | | | |
金沢 | 1.69 | 3 | 1 | 1 | | | | | | | | 8.75 | -5.12 | 1.43 |
水戸 | 0.65 | 10 | 3 | 2 | 2.10 | 3.11 | -4.61 | -0.76 | 2.33 | -0.11 | -0.31 | -3.55 | 4.63 | 3.71 |
甲府 | 0.54 | 4 | 1 | 0 | -2.10 | -0.32 | 0.78 | | 3.79 | | | | | |
岡山 | 0.21 | 9 | 1 | 2 | | -2.32 | 0.29 | 1.62 | 7.98 | -3.73 | 0.84 | -1.58 | 2.91 | -4.14 |
愛媛 | 0.06 | 10 | 1 | 1 | -4.48 | -1.84 | 1.58 | -2.75 | -2.52 | -1.43 | -1.54 | 13.02 | -0.01 | 0.58 |
東京V | -0.12 | 9 | 3 | 3 | | 1.00 | 5.16 | 0.71 | -2.56 | -6.53 | -6.24 | 8.98 | -7.93 | 6.37 |
熊本 | -0.12 | 10 | 2 | 2 | 1.52 | -0.79 | 5.50 | -1.56 | -0.95 | -4.86 | 4.52 | -1.16 | 0.86 | -4.24 |
群馬 | -0.17 | 10 | 1 | 2 | 1.38 | 0.68 | -0.36 | 3.42 | -4.32 | -4.89 | 1.34 | 1.48 | 2.46 | -2.89 |
札幌 | -0.20 | 7 | 3 | 3 | | -2.11 | -8.57 | 7.22 | | 3.25 | -4.62 | -4.10 | 7.52 | |
讃岐 | -0.29 | 4 | 1 | 1 | | | | | | | -0.24 | 3.98 | -3.43 | -1.46 |
岐阜 | -0.38 | 10 | 1 | 2 | 1.48 | 4.16 | 0.53 | -4.69 | -0.69 | -0.49 | -0.21 | -3.41 | -0.44 | -0.01 |
徳島 | -0.42 | 9 | 3 | 2 | -2.76 | 3.68 | -1.61 | 3.31 | -9.55 | 4.63 | | -7.19 | 2.74 | 2.93 |
福岡 | -0.47 | 8 | 2 | 3 | -0.95 | -4.58 | 7.75 | | -10.14 | -0.84 | -3.09 | 6.77 | | 1.34 |
栃木 | -0.63 | 7 | 2 | 2 | | -3.68 | 5.07 | -1.84 | -2.32 | 0.00 | 4.78 | -6.43 | | |
横浜FC | -0.89 | 10 | 2 | 3 | -1.24 | -6.42 | 1.89 | -13.07 | 7.01 | -5.46 | 0.17 | -0.78 | 8.40 | 0.61 |
大分 | -1.13 | 6 | 3 | 2 | | | -4.57 | 1.27 | 3.18 | | 3.37 | -13.08 | | 3.03 |
C大阪 | -1.23 | 4 | 0 | 0 | -1.33 | 0.32 | | | | | | -1.63 | -2.28 | |
山形 | -1.31 | 6 | 1 | 1 | 5.10 | | | | -1.77 | -1.65 | 0.25 | | -7.02 | -2.74 |
富山 | -1.64 | 6 | 1 | 2 | | 3.74 | -5.52 | 0.05 | -2.11 | 0.82 | -6.80 | | | |
千葉 | -1.80 | 8 | 0 | 2 | | | -0.78 | -2.71 | -2.26 | -0.01 | 2.58 | -5.54 | -4.99 | -0.69 |
京都 | -3.53 | 7 | 0 | 3 | | | | -2.82 | -0.77 | 0.14 | -5.26 | -11.35 | 2.86 | -7.52 |
■ 隔年チームと言えるV・ファーレン長崎J2の中で最も過小評価されがちなチームというと長崎になるだろう。5年間の平均値は「+4.73」になる。先のとおり、2013年は「+14.46」。J2史上最高の数字を残している。さらに2015年も「+7.58」で、J1昇格を果たした2017年は「+12.04」。2015年の「+7.58」も歴代14位なのでサプライズ躍進といえたが2017年の「+12.04」は歴代3位。J2の歴代1位と歴代3位の記録はともに長崎が保持している。
興味深いのは奇数年の2013年・2015年・2017年は躍進しているが、偶数年の2014年・2016年は予想を大きく下回る成績になっている点である。J2で5シーズン戦ったが全てのシーズンで期待以上か、期待以下のシーズンになっており、大方の予想通りの順位に落ち着いたというシーズンは1つもない。既に触れた通り、横浜FC・東京V・札幌あたりも好不調の波の激しいチームであるが長崎はそれ以上である。
典型的な隔年チームになっているが1つの理由としては資金力の乏しいクラブなので活躍した選手はすぐに他クラブに引き抜かれてしまう点が挙げられる。J2で躍進した中規模以下のクラブの宿命といえるがJ2時代は、ほぼ毎年、オフ期間に大幅にメンバーが入れ替わってゼロからのスタートになることが多かった。順番から行くと2018年は低迷する番になるが今オフは幸いにして主力の流出はほとんどなかった。
■ 好不調の波が激しいギラヴァンツ北九州続くのは松本山雅で「+2.75」となる。2012年に初めてJ2に昇格してきたがここから3年連続で「+3.00以上」。2014年は2位になって初のJ1昇格を果たした。J2に降格した初年度は苦戦するチームが多いが2016年の松本山雅は3位。最後の最後まで昇格争いに絡んだ。2017年も開幕前は昇格候補の1つに挙げられていたが最終的には8位。初めてマイナスになった。2018年はターニングポイントのシーズンになる。
3位は北九州で「+1.87」となる。こちらも過小評価されがちなチームと言える。三浦泰年監督が率いた2011年は「+11.22」。柱谷幸一監督が率いた2014年も「+10.38」。5位でシーズンを終えたがスタジアム等の問題がクリアになっていなかったのでプレーオフに参加する権利が与えられなかった。Jリーグ史上初の出来事になったが翌2015年も「+4.04」。過去に3度も「+3.00以上のシーズン」がある。
その一方で2016年は「-14.14」。元日本代表のMF本山などを獲得して昇格候補の1つに挙げられていたが大低迷した。2011年の「+11.22」は歴代4位で、2014年の「+10.38」は歴代6位。大躍進したが逆に2016年の「-14.14」は歴代ワースト1位。平均値を大きく下げている。2015年の大分の「-13.08」や2011年の横浜FCの「-13.07」よりも悪かった。その他では湘南も過小評価されがちなチームと言える。
順位予想バトル (J2編) 2018年1月7日(日)~2018年2月23日(金)まで 2018年1月7日(日)~2018年2月22日(木)まで →
J1の開幕戦(2月24日)の前日までです。 → J1の開幕戦(2月23日)の前日までです。 → 不公平が生じるので、それ以後は受け付けません。
→ 順位決定方式やポイントの計算方式等のルールはこれまでと全く同じです。
→ 同ポイントで並んだときは投稿時期が早かった人が上の順位になります。
→ 早い時期に投稿した方がいい順位(いい成績)になる可能性が高まります。
※ 正式にJ1の開幕戦(鳥栖 vs 神戸)が金曜開催になったので期間を変更します。 【質問内容】
(項目1) ハンドル名
(項目2) 年代
(項目3) 性別
(項目4) 地域
(項目5) 好きなJリーグのチームはどこですか? (複数選択可)
(項目6) J2の全22クラブの順位を予想をしてください。
(項目7) その理由を簡潔にお書きください。
(項目8) 2018年のJ2で注目するクラブとその理由をお書きください。(好きなクラブ以外で)
(項目9) 2018年のJ2で注目する選手とその理由をお書きください。
(項目10) 2018年のJ2でブレイクすると思う若手選手は誰ですか?
(項目11) 好きなサッカー選手は誰ですか?(古今東西・男女問わず) (省略可)
・投稿用フォーム (J1編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=d891dd2db0db8597
・投稿用フォーム (J2編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=1d0624440ac55df6
・投稿用フォーム (J3編) → https://form1ssl.fc2.com/form/?id=000d2a99a6f5df58※ たくさんの予想が集まった方が面白いので気軽に順位予想バトルに参加してください。
※ シーズン終了後には「成績の発表」を行います。できるだけ私情を挟まずに予想することをお勧めします。
※ 誤字や脱字、クラブ名の間違い(=栃木FCなど)、言い回しの間違い等があったとしても、よほどのことがない限り、そのままアップしています。特にクラブ名の間違いにはご注意ください。
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