■ 2017年は7チームが途中で監督を交代2017年のJ1は予想外のチームの低迷が目立つシーズンになった。開幕前に上位候補に挙げられたFC東京・G大阪・広島・大宮などが低迷。前評判の低かった新潟も開幕から調子が上がらずに苦労した。まとめると鹿島の石井監督、浦和のペトロヴィッチ監督、大宮の渋谷監督、FC東京の篠田監督、広島の森保監督、新潟の三浦文丈監督、神戸のネルシーニョ監督が途中で解任あるいは退任あるいは休養となった。
付け加えると、渋谷監督の後を受けた大宮の伊藤彰監督もラスト3試合を残した時点で解任されている。結局、シーズン途中で監督交代が発生したのは合計するとJ1だけで7チームで、合計すると8回もシーズン途中での監督交代劇が起こった。7チーム/18チームなので結構な高確率である。2016年はFC東京の城福監督、名古屋の小倉監督、柏のメンデス監督、新潟の吉田達磨監督の4件だったので2017年は少し多かった。
プロ野球(NPB)と比較するとJリーグのクラブの監督というのは圧倒的に不安定な職業である。プロ野球(NPB)には降格制度がないので開幕から下位に低迷しても職を全うするケースがほとんど。稀にプロ野球(NPB)でも「休養→代行監督」という人事が行われるがその頻度は決して高くない。降格制度があるのか?否か?の差は大きいが「監督交代が実施されやすい。」というのはプロサッカーの大きな特徴と言える。