■ 大半のクラブは補強が終了しているが・・・。Jリーグのストーブリーグは終盤戦に突入している。殆どすべてのクラブはすでに新体制のお披露目を済ませており、キャンプもそろそろ中盤戦に差し掛かっている。1月30日(火)にはACLのプレーオフの柏 vs ムアントン・ユナイテッドが行われるなので公式戦のスタートも間近に迫っているがJ1の開幕戦は2月23日(金)に行われる鳥栖 vs 神戸なので「J1の開幕までちょうどあと一か月になった。」と言える。
大半のクラブは編成作業を終えている。「このメンバーで開幕を迎える。」というチームが大多数を占めるがまだ補強の動きを見せているクラブはいくつかある。MF齋藤学(→川崎F)が流出した横浜FM、FWラファエル・シルバ(→武漢卓爾)の流出が確実となった浦和あたりは穴を埋める選手を見つける作業を進めている最中だと思われる。特に多額の移籍金を得る浦和は大物の獲得に乗り出しても不思議はない。
Cリーグの2部の武漢卓爾から破格の好条件のオファーが届いたFWラファエル・シルバの移籍金の額に関してはさまざまな説が流れているが10億円前後という話である。もちろん、ACLで大車輪の活躍を見せてJ1でも25試合で12ゴールを記録したFWラファエル・シルバの穴は小さくないがこれほどの移籍金を手に入れることが出来たら、よほどのヘマをしない限り、ワンランク上の選手を獲得するのは難しくない。
■ 10億円とも言われる移籍金を手にする浦和レッズ2017年の浦和の攻撃陣の層は非常に厚かったが2018年はACLがない。それもあって思うように出場機会に恵まれなかった選手が抜けている。MF山田直(湘南)が復帰して、MF武富(柏)とMFマルティノス(横浜FM)の獲得に成功したがMF高木俊(→C大阪)、MF梅崎(→湘南)、MF矢島慎(G大阪)、MF駒井(→札幌)、FWオナイウ阿道(→山口)が抜けた。プラスしてFWラファエル・シルバが抜けると手薄感が出てくる。
引き続いて「4-1-4-1」を採用すると思うがサイドハーフの候補はMF武藤雄、MFマルティノス、MF武富、MF菊池大あたり。FW興梠、FWズラタン、FW李忠成はサイドハーフでプレーするのは難しい選手で、MF柏木、MF山田直、MF長澤などもサイドハーフでは生きにくい選手である。(そもそもとしてMF武藤雄も「サイドハーフよりもインサイドハーフの方が良さを出せるのでは?」と思える選手である。)
FWラファエル・シルバの後釜として延長契約の問題がこじれて出番を失っている日本代表のMF原口(ヘルタ)の電撃復帰は十分にあり得る状況だったがドイツ2部のデュッセルドルフへの移籍が確定した。堀監督のサッカーはMF原口のような選手が必要。新しい浦和のサッカーにハマる可能性は高かったので「期間限定での浦和復帰」を期待していた人は少なくなかったと思うが移籍は実現しなかった。
堀監督のサッカーは「両サイドハーフ」が肝になるのでこのポジションにスペシャルな選手を置かないと高確率で手詰まり状態になる。もちろん、貴重なお金なので焦って浪費する必要は全くないが、やはり、独力でサイドを突破できる選手か、サイドハーフの位置から得点に絡める選手をもう1人加えたい。FWラファエル・シルバの移籍が正式に確定したらいくつかの補強に関するニュースは流れると考えられる。
■ MF齋藤学の穴を埋めるのは?MF齋藤学が電撃移籍した横浜FMはより難しい立場である。横浜FMも浦和も同じように年明けに予期せぬ主力の流出劇が起こったが浦和は10億円とも言われる莫大な移籍金を手にしてFWラファエル・シルバの後釜探しを行うことができる。対してMF齋藤学はゼロ円移籍と言われているので当然のことながら後釜探しは難しくなる。外国人枠が埋まっているので補強は日本人に絞らざる得ない点もハンディとなる。
横浜FMはモンバエルツ監督が退任してポステコグルー監督の就任が確定した。オーストラリア代表のときはポゼッションサッカーで結果を残した監督なので同じようにボールを大事にするサッカーに取り組むことが予想されるがポゼッションサッカーを志向する場合でも「個の力」を持った選手は絶対に必要である。どのチームも最低限の守備組織は持っているのでボール回しだけで決定機を作るのは不可能に近い。
大木監督が就任してパスサッカーに様変わりしたFC岐阜のパス数はJ2最多だったが実はドリブル数もJ2で2番目に多かった。リカルド・ロドリゲス監督が就任してコンビネーションサッカーに取り組んだ徳島もパス数はJ2で4番目で、ドリブル数はJ2で最多だった。アクシデント的に決定機を作るのが難しくなるので、むしろ、パスサッカーを志向するチームの方が「個の力」を持ったドリブラーを必要としている。
韓国代表のMFユン・イルロク(FCソウル)を獲得。MF大津祐(柏)も加入するが他にはMFバブンスキー、MF遠藤渓、MF仲川、MFイッペイ・シノヅカなど。MFユン・イルロクがJ1でトップクラスのサイドアタッカーとして活躍したとしてもようやく大きな穴の1つが埋まるだけである。量的にはそれなりに揃っているが実績の乏しい選手が多い。「アタッカーは十分に揃っている。」と言える人は相当な楽天家である。
2018/01/24 【J1】 18クラブの中で「まだ補強が必要なクラブ」はどのチームだろうか? (上)
2018/01/24 【J1】 18クラブの中で「まだ補強が必要なクラブ」はどのチームだろうか? (下)
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