アスルクラロ沼津MF 普光院誠 (SC相模原) → C-→ 2018年が昇格2年目となる沼津はMF中村亮(→秋田)ならびにMF白石(→盛岡)の退団が確定。エースのFW薗田(→徳島)も抜けるので極めて厳しいオフになっている。Jリーグの洗礼を浴びているが特に「2列目の補強」が急務だった。そんな中、運動量が豊富でドリブルに特徴のある24才のMF普光院を獲得した。「ふこういん」というのは極めて珍しい名前であるが「全国でもおよそ10人」という話である。
MF 嶺岸佳介 (ツエーゲン金沢) → C+→ 国士舘大出身。金沢で4年間プレーしたがなかなか出場機会は増えなかった。J2では通算14試合、J3では通算12試合の出場にとどまったが左足のキックの精度が非常に高くて残留争いに巻き込まれた2016年の終盤はレギュラーを獲得してチームのJ2残留に貢献。栃木SCとの入替戦の2ndレグはスタメンで起用されている。高い攻撃力を持っているので左SBのみならず左右のSHでもプレーすることができる。
MF 富田康仁 (ツエーゲン金沢) → D+→ 金沢市にある北陸大出身。運動量が豊富量でドリブルを得意とするアタッカーであるが加入5年目の2017年も出場機会は限られた。J3だった2014年は23試合で3ゴール。J2昇格に貢献したがJ2に昇格してからは3年間で13試合の出場のみと苦しんだ。MF中村亮(→秋田)が抜けた沼津は「2列目の補強が急務」と言えるが現時点ではインパクトを残す補強はできていない。大きな穴は埋まっていないと言える。
DF 砂森和也 (カマタマーレ讃岐) → B-→ Honda FC時代には2014年と2015年に2年連続でJFLのベストイレブンに選出されるなど大活躍を見せて讃岐に個人昇格を果たしたがケガに苦しんだ。力を出し切れなかったが運動量が豊富で高精度の左足を持っている。「左サイドからの攻撃」が課題の沼津はいい補強が出来たと言える。J3の沼津への移籍となったがJ2でも問題なく通用する実力を持っていると思うのでケガに泣かされたのは残念だった。
GK 牲川歩見 (ザスパクサツ群馬) → C+→ 2017年の沼津は前半戦はGK石井、後半戦はGK大西が正キーパーを務めた。GK石井は水戸からの期限付き移籍なので普通にGK大西とポジションを争う可能性が高い。2016年のU-23アジア選手権の優勝メンバーの1人であるGK牲川にとって2017年は厳しいシーズンになった。メンタル的にも相当にやられていると思うがサイズがあって若い頃から期待をされてきたキーパーである。再起を期待したい。
DF 宮地元貴 (松本山雅) → B-→ 慶應義塾大出身。ボランチとCBの両方をこなす即戦力ルーキーと期待されたが名古屋では出番に恵まれず。松本山雅でもチャンスをつかむことはできなかった。183センチ/82キロと恵まれた体格で基本的な技術も高い。ルーキーイヤーは力を出し切れなかったがJ3で「飛躍のきっかけ」をつかむことができるのではないか。高さや強さを持った選手は沼津には少ないのでまずはその点をアピールしたい。
FW 岡佳樹 (松本山雅) → C+→ 185センチの大型ストライカー。潜在能力が高く評価されて松本山雅に加入したがプロ1年目は4試合の出場にとどまった。エースのFW高崎はもちろんのこと、FW三島康もいて、夏にはFW鈴木武蔵も加入してきた。この環境で出場機会を得るのは相当に難しい。試合経験を積まなければいけない段階なので下部リーグへの期限付き移籍というのは賢明な判断と言える。FW薗田(→徳島)が抜けたのでチャンスはありそう。
MF 石田雅俊 (ザスパクサツ群馬) → C+→ 2017年はJ2の群馬でプレーした。26試合に出場したのである程度の出場機会を得たがノーゴール。スタメンは7試合のみ。途中出場で19試合に出場しているので切り札な起用法になったがチャンスに絡む機会は多くなかった。森下仁志監督からの評価は高くて試合経験を積むことは出来たが満足できるシーズンにはならず。沼津の2列目の競争は横一線からのスタートになるので早い段階でアピールしたい。
DF/FW 坂本修佑 (奈良クラブ) → A-→ 2017年のJFLで26試合で18ゴールを挙げて得点王に輝いた旬なストライカーがJリーグに挑戦する。得点源のFW薗田(→徳島)が抜けた穴を埋める存在として期待度は高い。加入が決まった時に表記されたポジションはDF/FW。フォワード一筋の選手ではない。2017年まで奈良クラブでは3年間プレーしたが最初の2年間は計18試合で1ゴール。実績が2017年の1年のみという点は不安要素に挙げられるが・・・。
ガイナーレ鳥取MF 星野有亮 (ツエーゲン金沢) → D+→ 1992年生まれ。静岡学園高出身なので日本代表のMF大島僚(川崎F)と同級生になる。静岡学園高出身らしくテクニックがあって期待を受けていたが怪我の影響もあって金沢での出場機会は限られた。移籍先の鳥取はJ3で最下位。結果を出せなかったが「1試合平均のパス数」はJ3で5番目に多かった。ボールをつなぐ意識が高いチームなので金沢よりも自分の良さを出しやすい環境と言えるだろう。
MF 可児壮隆 (FC今治) → C-→ 鳴り物入りで2014年に川崎Fに加入したがプロの舞台では苦労している。2015年は湘南、2016年は金沢でプレーしたがインパクトを残すことはできず。2017年はJFLのFC今治でプレーした。プロとしてやっていけるのか?の瀬戸際を迎えているが森岡監督が率いる鳥取はボールを大事にするサッカーに取り組んでいるので良さは出しやすい環境と考えられる。クラブ側の意図や狙いはよく分かる補強である。
DF 奥田裕貴 (Y.S.C.C.横浜) → D+→ 運動量が武器となる右SB。明治大からアイゴッソ高知に加入。合併して誕生した高知ユナイテッドSCでもプレーした。2016年限りで契約満了になったが2017年にY.S.C.C.横浜に入団。ここでJリーガーになることが出来たがJ3で10試合の出場にとどまった。12月5日(火)に退団が発表されていたが鳥取への加入が決まった。DF秋山貴(→藤枝MYFC)が抜けた最終ラインは手薄なのでチャンスはありそうだ。
DF 甲斐健太郎 (FC岐阜) → C+→ CBの層があまり厚くないのでプロ1年目から即戦力の期待がかかったがJ2では1試合の出場にとどまった。阪南大でも同期生だったDF大本(→徳島)との差は大きく広がったがJ3の鳥取に期限付き移籍することになった。1年間、大木監督のサッカーに取り組んできたので足元の技術は相当にレベルアップしていると考えられる。パスを繋ぐサッカーに取り組んでいる鳥取は移籍先の選択としては悪くない。
GK 北野貴之 (横浜FC) → C-→ GK高丘とGK南がいるので横浜FCでは出番は回ってこなかった。新潟ならびに大宮で長きに渡ってレギュラーとして活躍したGK北野も35才。2015年以降はJ1ならびにJ2の舞台でプレーしていない。C大阪時代の2016年のJ3でのプレーを見ると年齢的な衰えは否めないがロッカールームのリーダーになれる選手である。「2016年のC大阪のJ1昇格の(影の)立役者」と言わるほど影響力の大きい選手である。
MF 松本翔 (サウルコス福井) → C-→ 横浜FMの下部組織出身。MF小野裕(鳥栖)と同級生だった。MF小野裕は高校3年生のころからJ1の舞台が主戦場になったのでユースでの活動は限定的。代わってMF松本翔が横浜FMユースを引っ張った。テクニックがあって攻撃的なセンスに溢れる天才肌の選手であるが出場機会に恵まれずに伸び悩んだ。2017年は北信越1部リーグサウルコス福井でプレー。山口時代の2015年以来のJリーグ(J3)復帰となる。
MF 上松瑛 (ブリオベッカ浦安) → ???→ 洛南高から明治大に進んで2014年に浦安SC(ブリオベッカ浦安)に加入した。2016年からJFLでプレーしているが2016年は26試合で0ゴール、2017年は32試合で1ゴール。2014年の天皇杯の浦和戦でゴールを決めている。関東1部でキャリアをスタートさせて(チームとともに)JFLに昇格。今度は個人昇格を果たしてJ3でプレーするチャンスを得た。当然、即戦力になることが期待されるので勝負の1年になる。
FW レオナルド (サントスFC) → ???→ 1997年5月28日生まれの20才。180センチでポジションはフォワード。正式な名前は「Leonardo Nascimento Lopes De Souza」。ブラジルでありがちな名前である点が災いしてプレー動画は見つからなかった。ちなみに「Leonardo Nascimento」で検索すると元鹿島で元ブラジル代表のMFレオナルドの動画がたくさん出てくる。「Leonardo Lopes」や「Leonardo Souza」でも他の選手の動画にたどり着く。
MF フェルナンジーニョ (フェホヴィアリア) → B+→ G大阪や清水などで多くのクラブで活躍した162センチの名ドリブラーは2016年以来となる鳥取復帰を果たした。2016年はJ3で26試合で7ゴール。切れ味鋭いドリブルは健在だったので37才になったがまだまだチームに貢献できるクオリティを持っていると考えられる。チーム復帰と同時に徳吉薬局のアンバサダーへの就任が発表されたので鳥取とは特殊な契約になっていると思われる。起爆剤になれるか。
ギラヴァンツ北九州DF 有薗真吾 (ブラウブリッツ秋田) → C+→ 群馬や町田では目立った活躍は出来なかったが秋田で大ブレイク。3バックの中央としてJ3優勝を果たした秋田の守備の要として大車輪の活躍を見せた。32試合で5ゴールと得点の部分でも貢献したので今シーズンのJ3で「ベストイレブン級の活躍」を見せたが178センチとCBとしては小柄である。「ステップアップの移籍はない。」と考えていたので意外な選択と言える。活躍度合いは起用法に大きく左右される。
FW 前田央樹 (FC琉球) → D+→ 福岡の下部組織でプレーして阪南大に進学。大学で結果を残してFC琉球に加入したがプロ1年目の2017年は26試合で3ゴール。1トップの位置でかなりの出場機会を得たが力を出し切れず。特徴が発揮されない試合が多かったのでFC琉球にとってフォワードのポジションは年間を通して大きな弱点だった。なので1年限りでFC琉球を離れてより規模の大きい北九州に移籍するというのはかなりの驚きである。
MF 川上竜 (福島ユナイテッド) → B+→ FW前田央(FC琉球→北九州)と全く同じで高校年代まで福岡の下部組織でプレーした。FW前田央とは福岡の下部組織時代の同期生となるが同じタイミングで北九州に移籍することになった。こちらはプロ1年目から32試合に出場するなど主力として活躍した。ボランチとしてもCBとしても能力の高さを随所に発揮したのでステップアップの移籍は十分に考えられた。ボランチ起用になると思うが大きな補強と言える。
DF 川島將 (藤枝MYFC) → B+→ 群馬時代は左SBでプレーしたが藤枝MYFCではCBでプレーする機会が多かった。2017年は主に3バックの中央で活躍。31試合で3ゴールを記録した。「守備CBP/90分」はJ3の全選手の中で1位。恵まれた体格を生かして攻撃型のチームを最終ラインから支えた。右足も左足もキックの精度が高くて、かつ、ロングスローという武器も持っている。最終ラインであればどこまでもこなす点も武器。いい補強と言える。
2018/01/07 【J1】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:293名)
2018/01/08 【J2】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:121名)
2018/01/11 【J3】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:28名)
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