→ 今シーズンは21才のGKパク・ソンスを正キーパーで使い続けたが経験不足は否めず。軽率なミスから失点するケースが多かった。192センチの大型キーパーの潜在能力の高さを買ってほぼスタメンから外さなかった間瀬監督の我慢が実を結ぶ可能性もあるがこのオフは経験のあるキーパーを獲得して競争させたタイミングだったので非常にいい補強が出来た。GKパク・ソンスのメンターとしても期待大。
→ M-150カップ2017では森保JAPANで10番を託された。3試合で1ゴール2アシストと素晴らしい活躍を見せて準優勝に大きく貢献した。湘南で少しずつ成長を遂げているがまだJ1で活躍できるレベルとは言えないのでこのタイミングでの期限付き移籍は本人ならびにクラブ(=湘南)の未来を考えると適切な決断と言える。状況的には2014年に京都から愛媛FCに期限付き移籍したMF原川(鳥栖)と重なる部分が多い。
→ 地元の愛媛FCで台頭。2012年のオフに鹿島に引き抜かれたが出場機会は限られた。新潟でも定位置を確保できなかったのでここ数年は毎年のように「愛媛FCに戻ったらいいのでは?」という声が出ていたがついに愛媛FCに復帰することになった。ステップアップの移籍で愛媛FCを離れた選手なのでサポーターは復帰を歓迎するだろう。ユース出身の出世頭の1人なので愛媛FCにとっては特別な選手である。
MF 安藤淳 (松本山雅) → B+→ 近年は怪我がち。力を発揮できていないが技術の高さと判断の正確さは大きな武器となる。33才になったが身体的な能力で勝負するタイプではないので年齢的な衰えはあまり心配しなくても大丈夫な選手である。たくさんのポジションでプレーできるがWボランチのレギュラー2人が一気に抜けたのでボランチ起用が濃厚か?2列目やWBやCBでもプレーできるがボランチが最も良さを出せるポジションと言える。
MF 上原慎也 (コンサドーレ札幌) → B-→ 札幌一筋でプロ9年目。サポーターに愛されたが契約満了。愛媛FCに移ることになった。「本職がどこのポジションなのか?」が分かりにくい選手である。フォワードでもプレー可能。ウイングバックでもプレー可能。最終ラインでもプレー可能。使い勝手のいい選手なので選手層が厚くない愛媛FCで重宝される可能性は高い。186センチの長身で身体的な能力が高いのでパワープレー要員としても期待できる。
DF 池田樹雷人 (バンコク・グラスFC) → C+→ 三菱養和SCユースから2015年にC大阪に加入。2016年はJ3のC大阪U-23で11試合に出場したが2017年は期限付き移籍でタイのバンコク・グラスFCでプレーした。184センチとサイズに恵まれており、左足の精度も高い。CBの素材としては面白い選手だったので完全移籍というのはやや驚きである。思い切った決断と言えるがC大阪と比べると強力な競争相手は少ないチームなので大ブレイクに期待したい。
MF 野澤英之 (FC岐阜) → C-→ 2017年はFC岐阜でプレーした。ショートパス主体のサッカーに挑戦するFC岐阜は「力を発揮しやすい環境」に思えたがJ2では14試合の出場のみ。さしたるインパクトは残せなかった。Wボランチのレギュラー2人が揃って流出した愛媛FCなのでチャンスはありそうな気もするが課題の多い選手なので相当な覚悟を持ってプレーしないとこれまでと同様のシーズンになるだろう。片道切符になる可能性もある。
アビスパ福岡DF 篠原弘次郎 (ファジアーノ岡山) → B-→ 東福岡高出身なので慣れ親しんだ福岡でプレーすることになった。177センチなのでCBとしてはかなり小柄であるが「空中戦の弱さ」を感じる機会は少ない。2016年の敵陣での空中戦勝率も56.1%なので極端に低い数字ではない。激しいプレーを見せる選手なのでサポーターにも気に入られるだろう。正確なフィードにも定評があるが海外移籍の可能性がある「DF冨安の後釜」という立ち位置になると大変である。
DF 輪湖直樹 (柏レイソル) → B+→ 大宮も獲得に興味を示していたが福岡に加入することになった。天皇杯の準決勝で横浜FMに敗れた後、号泣していた姿から「退団」は十分に予想できた。J1の上位クラブで主力を張っていた選手がJ2のクラブに移籍するというのはやはり珍しい。驚きのニュースといえる。福岡にはDF亀川がいるが普通に考えるとDF亀川は他クラブに移籍するのだろう。入れ替わりで柏入りということも十分に考えられる。
FW トゥーリオ・デ・メロ (シャペコエンセ) → A+→ 神戸に移籍した大エースのFWウェリントンの後釜候補として大きな期待がかかる。ブラジルならびにフランスの国籍を持っている。193センチ/90キロという恵まれた体格で動画を見る限りではヘディングでのゴールが多い。高さと強さが武器となるポストプレーヤー系の選手なのでFWウェリントンとは非常によく似た系統の選手と言える。今年の1月で33才になる年齢は気になるがぴったりとハマる可能性は高い。
GK 圍謙太朗 (セレッソ大阪) → C+→ 190センチの長身キーパーは福岡に期限付き移籍することになった。安定感のあるキーパーでFC東京U-23ならびにC大阪U-23で結構な試合経験を積んでいる点は強みとなる。福岡は絶対的なキーパーはいない状況なので「頑張ればレギュラーポジションを獲得できるかもしれない。」というシチュエーションになるのはプロ選手としては魅力的な環境である。C大阪はキーパーの補強がありえる状況になった。
MF ユ・インス (FC東京) → B+→ FC東京U-23の主軸として2016年は26試合で11ゴール、2017年も20試合で8ゴール。J3を代表するアタッカーだったがトップチームではほとんどチャンスが与えられなかった。非常に勿体ない状況になっていたので「今オフの移籍は確実」と思われていたが福岡入りを決断した。FWウェリントンの周りでプレーする選手の得点力の低さが福岡の弱点だったのでなかなかいい補強が出来たと考えられる。
DF 平尾壮 (ガンバ大阪) → D+→ もともとはフォワードの選手。2017年もFW登録だったが攻撃力を評価されて右SBが主戦場になっている。J3のG大阪U-23では24試合に出場するなど主力としてプレーしているがG大阪はSBの層が厚いのでなかなかトップチームの活動には絡めない。プロ3年目のシーズンを終えてJ2の福岡に期限付き移籍することになったが移籍先の福岡で相当なインパクトを残さないと「片道切符」になるだろう。
FW 森本貴幸 (川崎フロンターレ) → B+→ 中学生Jリーガーとして話題になった怪物ストライカーも今年の5月でついに30歳になる。ケガの多いサッカー人生になっているが得点感覚の鋭さは天性のものがある。ケガによる離脱の多い選手なので計算はしにくいが途中出場の切り札な起用法になるとまだまだ力を発揮できるはず。193センチのFWトゥーリオ・デ・メロをサポートする第2・第3のフォワードとしてはハイレベルな選手であることは確か。
MF 枝村匠馬 (清水エスパルス) → C+→ ベテランのMF兵働(清水)の復帰が確定したがJ1で30試合に出場した選手なので下部リーグへの期限付き移籍はやや驚きだった。J2でプレーするのは2016年以来で2度目。期限付き移籍はC大阪・名古屋・神戸に次いで4チーム目となる。気の利いたプレーが出来る選手であるが若い頃は得点力が相当に高かった。謎の得点力が魅力だった選手なのでゴール前で仕事が出来ないと価値は半減する。
FW ドゥドゥ (ヴァンフォーレ甲府) → A-→ 動向に関するニュースがなかなか流れなかった。「甲府を退団すること」は予想できたが昇格を争うライバルクラブに期限付き移籍することになったのは驚きである。2017年は29試合で5ゴールと不振。秋に調子を上げてスーパーな活躍を見せたが長続きせず。シーズンの大半は不調だった。ポテンシャルが高い選手であることは明らかなので大エースとして君臨する可能性はあるがコンディション次第と言える。
ロアッソ熊本DF 高瀬優孝 (ザスパクサツ群馬) A+→ 今シーズンは怪我の影響もあって6試合の出場にとどまったが万全の状態であれば「J2では最高クラスの左SB」である。怪我のためプレーヤーとしての価値がやや下がっているタイミングで獲得できた熊本は素晴らしい補強が出来たと言える。2016年のクロス数は229本でJ2最多だった。最後の8試合を欠場しながら2位以下の選手に大きな差を付けて断トツで1位だった。運動量が豊富で左足のキックは精度が高い。
DF 青木剛 (サガン鳥栖) → B+→ 鹿島時代にたくさんのタイトルを獲得しているベテランのCBはJ2の熊本でプレーすることになった。J2でプレーするのはキャリア初となる。35才とベテランの域に入ったが今シーズンもJ1で17試合に出場している。DF谷口博がケガをしてDFチョン・スンヒョンが加入するまではCBのレギュラーとしてプレーしたので年齢的な不安は小さい。リーダータイプではないと思うが経験値は熊本を助けることになるだろう。
FW 皆川佑介 (サンフレッチェ広島) → C-→ 織田GMのルートでJ2の熊本に期限付き移籍することになった。「サイズのある大型フォワードで精力的なチェイシングが武器」というのは元日本代表のFW巻と同じ。FW巻は最高のお手本になると思うがキャラはもろ被り。FW安柄俊もいるので「熊本行き」という選択は適切ではなかったように感じる。本人ならびに広島にとっては有意義な移籍になるかもしれないが熊本にとっていい補強になる可能性は高くない。
FW 佐野翼 (アルビレックス新潟S) → ???→ アルビレックス新潟Sからの「逆・輸入選手」となる。順天堂大から新潟Sに加入して2017年は21試合で26ゴールと量産。得点王に輝いている。J1で印象的な活躍を見せたFW河田(新潟)は2016年は22試合で13ゴールを記録。年間最優秀選手に選出されているがシンガポールでの実績では引けを取らない。動画を見る限りではゴール前で仕事のできるストライカーである。得点感覚は高そうなので期待は持てる。
MF 伊東俊 (京都サンガ) → B-→ 山形時代には4年半ほど10番を背負ってプレーした。アタッカーの層が厚い京都では出場機会が限られたがテクニックがあってドリブルで突破のできる選手なので熊本で攻撃の中心になる可能性はある。ボールを受ける技術が高いので渋谷監督がショートパス主体のサッカーに挑戦するのであれば能力は発揮されやすい。悪くない補強と言えるが得点力不足解消のためにはもうワンランク上のアタッカーが必要である。
DF 多々良敦斗 (ジェフ千葉) → C-→ 千葉との契約が満了になったDF多々良はJ2の熊本に移籍することが決まった。千葉ではSBでもプレーしたが堅実なプレーに定評がある。安定感のある計算の出来るCBであることは間違いないがDF園田やDF小谷も同系統のCBである。3人とも身長は180センチなのでCBとしては小柄な部類に入る。選手層は厚くなるが「違ったタイプのCB」を獲得した方が戦力アップにつながったのではないか?と思われる。
MF 田辺圭佑 (FC琉球) → A-→ J3を代表するプレーメーカー系のボランチがついにJ2のクラブに個人昇格を果たした。明らかにJ3レベルの選手ではなかったのでJ2へのステップアップの移籍自体は全く驚きではない。左利きで展開力があって守備も粘り強い。左利きのボランチでここまで展開力のある選手は日本には少ないので非常にいい補強と言える。気になる点を挙げるとMF上里と重なる部分が少なくない点。出番に恵まれない可能性もある。
大分トリニータDF 星雄次 (レノファ山口) B-→ 2016年はJ2で30試合に出場して5ゴールを記録。DF香川勇と左SBのポジションを争ったが前目の位置で起用されることもあった。今シーズンは29試合で3ゴール。2016年と比べるとインパクトは薄かった。攻撃的なサイドプレーヤーなので左SBよりも左WBの方が良さを出しやすい。3バックが基本となる大分は良さを出しやすいチームと考えられる。SBやWBの位置から点に絡めるのは大きな武器となる。
DF 刀根亮輔 (ギラヴァンツ北九州) → C+→ 若い頃から能力を高く評価されてきた。10代の頃から大分で出場機会を得ていたが2年のみで東京Vに移籍した。その後、名古屋・長崎・北九州でプレーしたが、「チーム選びがうまくいかない選手」という印象が強い。代理人の問題なのか?本人の問題なのか?は定かではないが自分に合ったチームを見つけることが出来なかった。個人昇格となるが古巣の大分に戻ることが出来たことを嬉しく思っているだろう。
MF 馬場賢治 (カマタマーレ讃岐) → B+→ 水戸ならびに讃岐で攻撃の中心として活躍したMF馬場は「J1復帰」を狙う大分でも攻撃の中心になる可能性がある。テクニックがあってトリッキーなプレーが出来るがゴール前では冷静。シュート技術も高い。大分は「3-4-2-1」を採用するケースが多いのでシャドーの位置でプレーすると思うがMF後藤優やMF三平やMF小手川やMF川西などとは全く違うタイプの選手である。いい補強と言えるだろう。
MF 丸谷拓也 (サンフレッチェ広島) → C-→ 2012年の途中から2013年まで、約1年半、大分でプレーしている。その時以来の加入となる。MF青山敏&MF森崎和の壁は厚くてなかなか出場機会は増えなかったが堅実なプレーは評価されている。ずっとJ1で戦ってきた点は魅力となるがチームを大きく変えるだけのパワーを持っている選手ではないことを考えるとMF國分やMF姫野などユース出身の若手を優先して起用した方がいいのでは?と感じる。
MF 那須川将大 (松本山雅) → C+→ 近年はケガが非常に多くて力を出し切れていないが高精度の左足を持っている。コンディションが万全であればある程度以上の存在感を発揮できる左サイドのスペシャリストなので悪くない補強と言える。MF松本怜やMF山岸智が左SWでプレーする機会が多かったがどちらも右利きの選手である。左利きのMFシキーニョは退団するので「左利きのWB」は大分の補強ポイントの1つだった。適切な補強と言える。
FW 藤本憲明 (鹿児島ユナイテッド) → A+→ J3で30試合で24ゴールを挙げたので「個人昇格の可能性は高い。」と考えられていたが移籍先は大分に決まった。絶対的なストライカーがいなかった大分にとっては願ってもない補強になった。カテゴリーが上がると相手のCBのレベルが上がるので「さっぱり活躍できなくなる。」という選手は少なくないがFW藤本憲に関してはその可能性は低い。「J2でも上位クラスの点取り屋になれる。」と考えられる。
MF 宮阪政樹 (松本山雅) → B+→ Jリーグで最高レベルのプレイスキッカーとして知られるが松本山雅ではレギュラーポジションは確保できなかった。主に守備の部分がネックになって反町監督の信頼を勝ち取ることはできなかったがスペシャルな右足を持っている選手なので大分で大きな戦力になる可能性はある。大分はセットプレーからの得点がJ2で21位となる9得点のみ。セットプレーでの得点の少なさを1人で解決できるだけの右足を持っている。
GK 兼田亜季重 (アビスパ福岡) → D+→ 正キーパーだったGK上福元(→東京V)が抜けた大分に加入することになった。守護神のGK杉山力がケガをして離脱した時期に出場機会を掴んで2017年はキャリア最高となる14試合に出場した。14試合で9失点のみだったので結果を残した。新天地の大分ではGK高木駿やGK修業とポジションを争うことになるが心許ない陣容である。「もうワンランク上のキーパーを狙っている可能性は高い。」と考えられる。
DF 山口真司 (ヴィッセル神戸) → C-→ 神戸U-18出身の21才。2016年の途中に神戸から大分に期限付き移籍するとJ3優勝を目指していた大分で出場機会を獲得。3か月ほど大分でプレーしてJ3で7試合に出場。終盤戦の5連勝にも貢献した。「神戸に戻っても出番はない可能性が高い。」と思われたので昨オフに神戸に復帰したのは少し意外だったが1年ぶりに大分に戻ることになった。左足のキックの精度は高いのでJ2でチャンスをつかみたい。
DF イム・スンギョム (名古屋グランパス) → B-→ 昨夏に韓国の大学を休学して名古屋に加入した。本職はボランチながら風間監督はCBの位置で起用した。183センチの長身。足元の技術も高い。大分は3バックを採用するチームなのでストッパーの位置がメインになると思うがボランチでの起用もあり得る。潜在能力の高い選手なので面白い補強と言える。名古屋はこれで外国人枠が1つ空いたので噂のGKランゲラクとは別の外国人の補強があるかもしれない。
2018/01/07 【J1】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:293名)
2018/01/08 【J2】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:121名)
2018/01/11 【J3】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:28名)
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