レノファ山口DF 瀬川和樹 (モンテディオ山形) B- → 夏にDF香川勇(→長崎)が抜けたこともあって「左利きの左SB」は今オフの山口の補強ポイントの1つに挙げられたので早い段階でDF瀬川和を確保できたのは良かった。左足のキックの精度に関してはJ2の中でもかなり上のレベルである。左SBあるいは左WBが主戦場になると思うが左右のSHなど高い位置で起用される可能性もある。攻撃に特徴を持った選手で守備に関してはそこまで期待は出来ない。
MF 丸岡満 (V・ファーレン長崎) C+→ ドルトムントでプレーしたMF丸岡満は開幕当初はJ1の試合に絡めていたが大きなインパクトは残せず。後半戦はJ2の長崎でプレーしたが5試合の出場にとどまった。不完全燃焼に終わったが「J3レベルの選手」ではない。今度はJ2の山口でプレーすることになった。技術が高くて思い切りのいいプレーが出来るのが最大の武器となる。能力は高いので霜田監督の目指すサッカーにハマると面白いが・・・。
DF 坪井慶介 (湘南ベルマーレ) → B+→ 湘南との契約が満了になった元日本代表のCBはJ2の山口を移籍先に選んだ。38才になったので「CBの主軸」として活躍するのはやはり難しい。スピードを生かした守備力が特徴の選手で、フィードを含めた攻撃の部分ではあまり期待できないので霜田監督が4バックを採用する場合はハマらない可能性もあるが山口は若いチームなのでクラブとして成長する過程で大きな貢献ができると考えられる。
FW 高木大輔 (東京ヴェルディ) → B+→ 高木3兄弟の三男のFW高木大は初めて東京Vを飛び出して父親の出身地である山口に期限付き移籍することになった。東京Vで定位置を確保することは出来ずにいるがそれでも2015年は25試合で7ゴール、2016年は29試合で6ゴールとまずまずの結果を残している。フォワードだけでなく右SHあるいは右SBでもプレーできるのも魅力。ロングスローも武器となる。ムードメーカーとしてもチームに貢献できる。
FW オナイウ阿道 (浦和レッズ) → A-→ 2016年の終盤に千葉でプチブレイクして浦和に引き抜かれたがJ1では1試合の出場にとどまった。「今オフの移籍は濃厚」と思われていたがJ2の山口入りを選択した。ポストプレーヤー系のフォワードがいなかったので山口は非常にいい補強ができたと言える。今さら言うまでもないが身体的な能力が高くてポストプレーの技術は高い。得点力がアップするようだと山口の攻撃の中心になっても不思議はない。
MF 大崎淳矢 (徳島ヴォルティス) → B-→ 2013年から2017年まで徳島でプレーした。2013年には41試合で8ゴールを記録して初のJ1昇格に貢献するなど一時代を作った。2015年からは10番を背負ってチームの顔的な存在になったがリカルド・ロドリゲス監督の評価はあまり高くなかった。MF杉本太やMF前川よりも序列は下になって出場時間は増えなかった。新監督のスタイルには合わなかったが実績のある選手なのでいい補強になる可能性が高い。
MF 廣田隆治 (ガイナーレ鳥取) → C-→ 2013年から5年間プレーした鳥取を離れてJ2の山口に移籍することになった。鳥取では5年連続で24試合以上に出場していたので2017年限りで契約満了になったのはやや驚きだったが「個人昇格」という形になった。得点力は高くないが右サイドから縦に仕掛けてチャンスを演出することができる。神戸でトップチーム昇格を果たしたが(2種登録時代を除くと)神戸に所属した時期がないという異色の経歴を持つ。
カマタマーレ讃岐MF 佐々木渉 (FC東京) → D+→ 「96ジャパン(1996年・1997年生まれが中心)」で結構な活躍を見せて将来を期待されていたがプロ入り後は度重なる怪我に苦しんだ。J3でもなかなかアピールできなかったのでFC東京との契約が契約満了になったのは致し方なしと言える。まだ21才なので若手の部類である。讃岐は高齢化が進んでおり世代交代を推し進めなければいけない状況である。大きな離脱をしなかったらチャンスはあるだろう。
MF 重松健太郎 (町田ゼルビア) → B-→ 若返りが急務と言える讃岐は26才のMF重松を獲得。もともとはフォワードの選手だったが町田でハードワークを取得。ハードな守備のできる選手になったので守備を重視する北野監督のサッカーに問題なくフィットするだろう。課題はシュート精度になる。もう少しシュート精度が上がれば「2桁近く」を記録しても不思議はないほど攻撃のセンスはある。ブレ球のミドルシュートは讃岐の武器になる可能性がある。
DF パク・チャニョン (レノファ山口) → C+→ 187センチの長身CB。愛媛FCでプロキャリアをスタートさせて2017年は山口でプレー。今度は讃岐に移籍したので瀬戸内海付近のクラブを渡り歩いている。2017年は18試合に出場。飛躍のシーズンになったがチームの勝利にはなかなか貢献できなかった。2017年の自陣での空中戦勝率は52.9%なのであまり高くない。21才なので将来性はある。即戦力となる可能性は低いが将来性を加味すると悪くない補強である。
MF 佐々木匠 (徳島ヴォルティス) → C+→ 年代別代表でも活躍して「仙台の下部組織が生んだ最高傑作」とも言われるがやや伸び悩み気味。仙台でも、期限付き移籍先の徳島でも出場機会に恵まれなかった。2018年が勝負の3年目となるがJ2の讃岐に育成型期限付き移籍することになった。若い力を必要としているチームで、かつ、アタッカーの層が厚いチームではないので出場のチャンスはありそうだ。攻撃のセンスは並外れたものがある。
DF 麻田将吾 (京都サンガ) → B+→ 12月に行われたM-150カップ2017のメンバーに選出されて森保JAPANでプレーした。2試合でスタメン起用されるなどいいプレーを見せた。飛躍が期待される大型CBであるが出場機会のことを考えるとCBの層が薄い讃岐というのは良い移籍先と言える。北野監督の続投が決まった讃岐は4バックを基本にしているが左利きでフィード力のあるDF麻田の加入で3バックを採用しても面白い状況になった。
DF 荒堀謙次 (モンテディオ山形) → B-→ MF乾と同学年。「セクシーフットボール」と言われた野洲高で全国制覇を達成しているDF荒堀はもともとはドリブルを武器とする攻撃型のプレーヤーだったがプロ入り後はいろいろなポジションで起用されたのでユーティリティー性も1つの武器になっている。左右のサイドハーフはもちろんのこと、左右のSBでもプレー可能。使い勝手のいい選手である。ケガさえなければ貴重な戦力になる可能性は高い。
徳島ヴォルティスMF シシーニョ (FC岐阜) → A+→ FC岐阜の躍進に大貢献したMFシシーニョは徳島に完全移籍することになった。得点力は低くてアタッキングサードでのアイディアもやや不足しているのでゴールに直結する働きはあまり期待できないが運動量が豊富で展開力もある。アタッキングサードに入ると途端に今一つになるが下がり目の位置でプレーしているときはスーパーな選手である。1ボランチを採用することの多い徳島でハマる可能性は高い。
MF 内田航平 (水戸ホーリーホック) → B-→ 早くから水戸で出場機会を確保。1度だけ手倉森JAPANに召集されたこともある。水戸一筋でプロ6年目のシーズンを終えたが徳島に完全移籍することになった。近年は左SBでプレーする機会も多かった。ボランチ・2列目・SBと複数のポジションでプレーできる点は魅力と言える。突出した武器を持っているわけではないが安定感があって戦術理解度は高い。便利屋として徳島でも重宝される可能性はある。
DF 大本祐槻 (FC岐阜) → S-→ 突出したスピードを持つ右SBのDF大本は「2017年にJ2でプレーした選手の中では最高クラスのポテンシャルを秘めた選手」と言えたので争奪戦に発展する可能性は高かったが徳島がゲットした。主力のDF広瀬が長期離脱した関係で今シーズンの徳島は右SBで大いに苦労したが一転してストロングポイントになった。技術レベルも非常に高い選手なので問題なく徳島のサッカーにフィットするだろう。
FW 薗田卓馬 (アスルクラロ沼津) → A+→ J3で19ゴールを記録したストライカーは徳島に個人昇格を果たした。シュート技術が高くてゴール前での嗅覚に優れた典型的なストライカーである。FW渡(→広島)の後継者として大きな期待がかかる。「点を取る。」という部分以外の能力はそこまで高くない選手なので「強力な中盤」を擁しており、ロングボールの割合が高くない徳島は最適なチームと言えるのではないか。移籍先の選択としては申し分ない。
FW 呉屋大翔 (ガンバ大阪) → B+→ 関西学院大時代にゴールを量産。鳴り物入りでG大阪に加入したが2016年は14試合で1ゴールのみ。2017年は9試合で1ゴールのみ。期待に応える働きは出来なかった。環境を変えるべきタイミングだったので移籍先が注目されていたが徳島を選択した。J3でゴールを量産したFW薗田(沼津)とのポジション争いが待っているがストライカーとしての系統はまあまあ似ている。FW呉屋とFW薗田の2トップは考えにくい。
DF 大屋翼 (大宮アルディージャ) → B-→ 左SBとボランチの両方を高いレベルでこなすことができる頼りになるバイプレーヤーである。神戸でも大宮でも「常時スタメン」とはいかなかったが安定感があるのでベンチに控えていると心強い選手である。移籍先の徳島はDF馬渡(→広島)が抜けたので左SBのスタメンを確保できる可能性はある。粘り強い守備が1つの特徴で「90分あたりのインターセプト数」は毎年のようにJ1あるいはJ2で上位に位置する。
DF ブエノ (鹿島アントラーズ) → A-→ 大型補強に成功した徳島だったが他のポジションと比べるとCBがかなり見劣りした。「即戦力CBの補強は確実」という情勢だったが22才のDFブエノを獲得した。アスリート系のCBで身体的な能力が極めて高い。J2のCBの中では上位クラスのスピードを持っているので攻撃的なリカルド・ロドリゲス監督のサッカーにハマる可能性は高い。若くてノビシロが大きいので相当にいい補強と言えるのではないか。
FW オルシーニ (ファジアーノ岡山) → C+→ 2017年の夏にSVホルンから岡山に加入。もともと徳島がパスを持っていたが徳島でプレーするのは初めてとなる。2017年は半年間で12試合で1ゴール。187センチの長身であるが体格を生かした突破が武器となる。ポストプレーも下手ではない。まだ23才と若いのでリカルド・ロドリゲス監督の元で鍛えられたら化ける可能性はある。ダイナミックなプレーが特徴なのでFW山崎凌と似た系統のフォワードになる。
GK カルバハル (アルバセテ・バロンピエ) → S-→ コスタリカ代表としてロシアW杯出場を狙える立ち位置のキーパーがJリーグにやって来る。188センチの長身ながら動きは俊敏。ダイナミックなプレーを見せる派手なタイプのキーパーである。守備範囲は広くてハイボールの処理も安定している。キックならびにスローで攻撃の起点としても活躍するだろう。GK長谷川徹も優秀なキーパーであるがさらに上のレベルのキーパーを手に入れることが出来たと言える。
2018/01/07 【J1】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:293名)
2018/01/08 【J2】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:121名)
2018/01/11 【J3】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:28名)
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