町田ゼルビアMF ロメロ・フランク (アルビレックス新潟) → C+→ 新潟との契約が満了。町田に移籍することになった。ペルー出身で日本への帰化の噂はあるが「正式に日本国籍を取得できた。」という情報は流れていないので依然として「外国人枠」になると考えられる。新潟では外国人枠の問題も少なからず生じたが町田は「外国人枠は埋まらない。」と思われるので「外国人枠になること」で何ら不都合は生じないと考えられる。体の強さは南米出身ならではである。
DF 下坂晃城 (アビスパ福岡) → C+→ キックの精度に定評のある正統派のSBであるがDF駒野とDF亀川だけでなくDF中村北もいて、さらにDF實藤やDF堤もSBでプレーできるので出場機会はほとんどなかった。大卒3年目なのでそろそろ出場機会を獲得して結果を残さなければいけないのでSBの層が厚いとは言えない町田への期限付き移籍は賢明な判断と言える。左右両足ともキックの精度が高くて2016年の選手名鑑には「両利き」と記載されている。
MF 杉森考起 (名古屋グランパス) → B+→ 「天才サッカー少年」と言われて早くから注目を集めてきた。中学生3年生のときに出場した2013年のU-16アジア選手権での活躍は印象深いが(引き抜き警戒で)トップチームに早く引き上げすぎた関係で伸び悩んでいる。風間監督が就任した2017年は出場機会を増やしたがブレイクには至らず。町田への期限付き移籍は賢明な選択だと言える。センスがあるのは間違いないので本格的なブレイクに期待がかかる。
DF 酒井隆介 (名古屋グランパス) → C+→ 182センチというサイズがありながらスピードがあってサイドをアップダウン出来る。CBでプレーする機会が多くなっているが「守備型の右SB」という起用法が最も生きるのではないか。右SBと仮定するとDF大谷やDF土岐田などとの競争になるがレギュラーを獲得しても何ら不思議はない。軽率なミスが多いのは難点と言えるが守備的なポジションの選手の指導に定評のある相馬監督の元で堅実さを身に付けたい。
横浜FCFW 戸島章 (町田ゼルビア) B+→ 昨シーズンまでは191センチのサイズを持て余していたがプチブレイク。33試合で6ゴールを挙げた。我慢してJ2で起用し続けてようやく形になり始めたタイミングでの移籍なので町田側のショックは小さくないと思うがこの1年で他クラブが注目する選手に育ったので致し方ない。横浜FCはFW大久保哲哉とFW津田が契約満了になったのでフォワードの層は厚くない。なかなか面白い補強だと思う。
MF 渡邊一仁 (ファジアーノ岡山) C+→ 愛媛FC時代から「クラッシャー系のボランチ」として活躍してきたは3年間過ごした岡山を離れることになった。ボール奪取力に関してはJ2でも屈指。広大なスペースをカバーできるだけの走力も持っているので「第3のボランチ」あるいは「クローザー役」としては優秀な選手である。MF佐藤謙やMF中里とは全く違うタイプのボランチなので2人のバックアッパー役におさまるのであれば効果的な仕事が出来る。
DF 橋口拓哉 (柏レイソル) → C+→ 190センチの大型CB。左利きというのも大きな武器となる。流通経済大のときも目立つ選手ではなかった。「大卒ではあるが即戦力となる可能性は低い。素材型のCBである。」と評価されていたがJ1での出場機会はなし。プロ2年目の2018年は町田でプレーすることになった。相馬監督はDF金聖基やDF増田など「粗も目立つ大型CB」を育てるのが得意なタイプなので修業先としては良い選択と言える。
DF 小島雅也 (ベガルタ仙台) → B+→ 何度か年代別代表に選出されている期待の右SB/WBであるがプロ2年目の今シーズンはJ1で1試合の出場のみ。五輪代表入りのことを考えても「出場機会を求めての移籍」があり得る状況だったがJ2の町田を選択した。町田は「攻撃力の高い右SB」が補強ポイントの1つだったので的確な補強と言える。名SBだった相馬監督はSBを育てるのが上手な監督なので町田を選んだ「移籍先の選択」も評価できる。
DF 北爪健吾 (ジェフ千葉) → B+→ 即戦力と期待されて千葉に加入。ポテンシャルの高さは示したがレギュラーを獲得することはできなかった。同じポジションのDF溝渕が加入してまずまずのプレーを見せたことも大きく関係していると思うが3シーズンプレーした千葉を離れて横浜FCに完全移籍することになった。「攻撃力のある右SB」を必要としていた横浜FCにとっては効果的な補強に思える。新天地で飛躍のシーズンになるかもしれない。
DF 武田英二郎 (湘南ベルマーレ) → C-→ ボランチと左SB/WBの両方を高いレベルでこなすマルチプレーヤー。2012年は千葉、2013年で鳥取、2014年は福岡でプレーしてまずまずの活躍を見せた。2015年から湘南でプレーしているが出場機会はほとんどなかった。横浜FCにはDF田所ならびにDF永田拓がいる。「左SBの3番手」という立ち位置からのスタートになる可能性は高いがボランチでもプレー出来るので使い勝手は良い。この点をアピールしたい。
DF ペ・スンジン (城南FC) → B-→ 2013年以来のJリーグ復帰となる。2007年に横浜FCに入団して2008年は群馬でプレー。2009年~2011年までは徳島でプレーして2012年と2013年は横浜FCで主力として活躍した。3度目の横浜FC入りとなるが安定感があって堅実なタイプのCBである。合計するとJリーグで7シーズンプレーした経験があるのでおそらく日本語はペラペラだと思われる。CBの層を厚くする効果的な補強と言えるだろう。
GK 山本海人 (ジェフ千葉) → B-→ 代表経験があって総合力の高いキーパーであるが清水でも神戸でも千葉でも「能力的には大差はない。」というライバルとの競争に敗れてサブとして過ごす機会が多かった。横浜FCには急成長したGK高丘がいるのでとりあえずは「控え」からのスタートになると思うが188センチという「GK高丘には無い高さ」を持っているのでタヴァレス監督がGK山本海を優先して起用することは十分にあり得る。
ヴァンフォーレ甲府MF 佐藤和弘 (水戸ホーリーホック) → B+→ MF清原(C大阪)やMF山藤(北九州)とともにJ3ならびにJ2で快進撃を見せた森下監督時代の金沢を支えたアタッカーは「1年でのJ1復帰」を目指す甲府に移籍することになった。万能型のアタッカーで運動量も多い。どんな役割も器用にこなせる反面、突出した武器はない。チームにフィットしたら甲府でも大きな存在感を発揮できると思うが、良さを出し切れずに出場機会に恵まれない可能性もある。
DF 湯澤聖人 (京都サンガ) → B+→ 2016年に「大学ナンバー1の右SB」と評価されて鳴り物入りで柏に加入したが出場機会に恵まれず。京都でも出場機会は限られた。プロ生活の出鼻をくじかれたがポテンシャルの高い選手であることは間違いない。価値が下がっているタイミングで獲得できたのは甲府にとってはラッキー以外の何物でもない。179センチ/74キロとサイズに恵まれており、迫力満点のサイドアタックは甲府の武器になるだろう。
MF 窪田良 (カターレ富山) → B-→ 徳島では出場機会に恵まれなかったがJ3の富山ではまずまずの存在感を発揮した。左利きでプレーメーカー系のボランチなのでパスサッカーのイメージが強い吉田達磨監督のスタイルにハマる可能性は高い。(あそこまでのミドルシュートや運動量は持ち合わせていないが)甲府でプレーしたMF下田(湘南)に似た系統の選手であるがもう少し司令塔色の強い選手である。なかなかいい補強と言えるのではないか。
MF 小塚和季 (レノファ山口) → A+→ ラストパスの本数は元日本代表のDF駒野(福岡)に次いでJ2で2位となる104本。なかなか攻撃の形が作れずに20位と苦労した山口で孤軍奮闘した。突出したサッカーセンスを持っており、若い頃のMF中村憲(川崎F)に重なる部分は多い。新潟県出身なので「当然、レンタル元の新潟に復帰するだろう。」と思っていたのでサプライズ移籍となった。昇格争いの行方を左右する可能性もあるビッグニュースと言える。
DF 秋山拓也 (アルビレックス新潟S) → ???→ こちらもアルビレックス新潟Sからの「逆・輸入選手」となる。大阪体育大出身で2017年に新潟Sに加入して24試合で1ゴールを記録している。185センチの長身で大阪体育大の頃から「空中戦の強さ」が高く評価されている。大学卒業時にはJリーグのクラブに入団することはできなかったが海外で経験を積んで日本に戻ってくるというのは1つのパターンになりつつある。後に続く選手のためにも甲府で成功したい。
FW 金園英学 (コンサドーレ札幌) → B+→ 昨オフに札幌に移籍したがJ1では15試合でノーゴール。結果を残すことは出来なかった。FWジェイが加わった後半戦はほとんど出場機会が無かったので「移籍の可能性あり。」という状況だったが甲府への期限付き移籍が決まった。ボランチが本職のMF黒木聖を1トップやシャドーの位置で起用するほどターゲット系の選手がいなかったので非常にいい補強と言える。怪我さえなければインパクトを残す可能性はある。
DF ビョン・ジュンボン (ツエーゲン金沢) → C+→ 185センチ/82キロと恵まれた体格を誇るCB。ビルドアップ能力もまずまず高い。身体能力の高さが魅力でダイナミックなプレーを見せるが集中力が途切れがち。軽率なマークミスで失点に絡む機会が多い選手である。26才なので中堅世代になるが「即戦力として期待する。」というよりは「成長が見込める選手として獲得する。」という感じなのではないか。ポテンシャルは高い選手なので悪い補強ではない。
FW ジネイ (湘南ベルマーレ) → A+→ 鹿島時代からケガの多い選手として知られているが2017年はJ2の湘南で33試合で12ゴールを記録。J2制覇に大きく貢献したがJ2に降格する甲府への移籍が決まった。サプライズ移籍となった。人格者であり、ポストプレーにも定評のある選手なので、甲府は非常にいい補強が出来た。今オフ、FW金園(札幌)を期限付き移籍で獲得したが前線で起点になれる選手を必要としていた。願ってもない補強と言える。
2018/01/07 【J1】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:293名)
2018/01/08 【J2】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:121名)
2018/01/11 【J3】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:28名)
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