浦和レッズDF 岩波拓也 (ヴィッセル神戸) → S-→ 「伸び悩んでいる。」というわけではないが同学年のDF植田直(鹿島)やDF三浦弦(G大阪)と比較すると現時点では下。期待値がとてつもなく高かった選手なので「現状はやや物足りない。」と誰しもが感じているだろう。浦和への移籍は大きな決断であるが大飛躍のいいきっかけにしたい。長期間にわたって最終ラインの軸になり得る選手を獲得できたので浦和にとっては言うまでもなく最高級の補強と言える。
MF マルティノス (横浜Fマリノス) → A+→ J1では屈指のサイドアタッカー。90分あたりのスプリント回数はJ1で6位となる28.23回/90分。ドリブルだけでなくサイドを駆け上がる走力も大きな武器となる。シーズン途中でシステムを変更したこともあって「典型的なサイドアタッカーが少ない。」という点が堀体制の大きな弱点になっていたので「極めて効果的な補強」と言える。ボールを持ちすぎる傾向にあるので浦和のサッカーに馴染めない可能性もある。
MF 武富孝介 (柏レイソル) → B+→ 2017年のトータルのプレー時間は1,522分。控えに回るケースが多かったが26試合9ゴール。結果を残した。特筆すべきは「ヘディングでのゴールの多さ」だろう。9ゴールのうち、5ゴールがヘディングシュートだった。これは8ゴールのFW長沢駿(G大阪)、7ゴールのFW杉本健(C大阪)、6ゴールのFWジェイ(札幌)に次いでJ1で4位タイ。左右のサイドハーフの位置で堀監督のサッカーにハマる可能性はある。
柏レイソルMF 澤昌克 (デポルティボ・ムニシパル) → C+→ 2008年の途中から2013年まで5年半プレーした柏に電撃復帰することになった。J1では65試合で9ゴール、J2では26試合で2ゴールなので大きな期待に応えるだけの数字は残せなかったが印象的なプレーは見せた。柏市で生まれているので地元のクラブになるが34才での復帰はサプライズと言える。ペルーを中心に豊富な国際経験を持っている選手なので若い選手に経験を伝える役割も期待される。
MF 小泉慶 (アルビレックス新潟) → B-→ 昨オフにMFレオ・シルバの「8番」を受け継いだが1年のみで「8番」を脱ぐことになった。高卒1年目の2014年からJ1で26試合に出場するなど初年度から新潟で出場機会を得た。主力としてプレーしてきたが攻撃の部分でかなり伸び悩んだ。右SBとしては平凡なので大きな存在になるためにはボランチで勝負しなければいけないが柏では「便利屋」に終わってしまう危険性もある。大きな分岐点になる移籍と言える。
FW 江坂任 (大宮アルディージャ) → B+→ 34試合で7ゴール1アシスト。奮闘したが残留争いの正念場の試合が続いた秋以降は結果を出せず。大事な時期にチームを救う活躍は出来なかったが能力を高く評価した柏が完全移籍で獲得した。総合力で勝負するタイプなので「J1のクラブの得点源」という立ち位置になるとやや頼りないが柏では「攻撃陣の中で3番手や4番手の立ち位置」になるので負担は軽減される。良さを出しやすい環境になると思われる。
DF 亀川諒史 (アビスパ福岡) → A+→ 噂どおりに柏への移籍が確定した。DF輪湖(柏→福岡)の移籍が決まった時点でこういう流れになることはある程度は予想することができた。左SBとしてのタイプは全く異なるがDF亀川の方が身体的な能力が高くて推進力もある。逆にDF輪湖は左利きという特性を持っていてビルドアップ能力は高い。4学年差という年齢を考えると、やはり、「DF亀川を獲得した柏の方が得をした。」ということが出来る。
DF パク・ジョンス (横浜Fマリノス) → B+→ 横浜FM時代は外国人枠の問題もあって出場機会は限られたが貴重な戦力として活躍。天皇杯の決勝でもCBでプレーした。188センチの長身でCBとボランチの両方をこなせる点が最大の武器と言える。「サイズのあるボランチ」、「バックアッパーのCB」というのはACLを戦う柏に不足していた箇所だったので非常にいい補強と言える。サイズのある選手の重要度が増すACLの舞台で存在感を発揮する可能性大。
MF 瀬川祐輔 (大宮アルディージャ) → A-→ 2016年はJ2の群馬で42試合に出場して13ゴール12アシスト。文句なしの活躍を見せて1年で大宮に引き抜かれたが16試合で2ゴール0アシスト。これほど結果を出せないとは予想できなかったが大宮も1年のみで今度は柏に移籍することになった。賛否両論ある移籍と言えるが柏は移籍金を払っていると思うので評価は高いのだろう。ライバルは多いがJ1レベルの力を持っているのは確か。いい補強と言える。
MF 山崎亮平 (アルビレックス新潟) → B-→ 神戸も獲得に乗り出していたが柏入りを選択した。J1通算では168試合で19ゴール。J1でのキャリア最高は2015年の5ゴール。得点力は高くないがキープ力が高くてタフに戦える。加入が決まったMF江坂(大宮)やMF瀬川祐(大宮)とは全く違ったタイプになるがACLの舞台で頼りになるのはMF山崎亮のような選手である。2017年の「90分あたりの走行距離」は9.48キロ。勘違いされるケースが多いが運動量は少ない。
FC東京MF 大森晃太郎 (ヴィッセル神戸) → A-→ 1年で神戸を離れてG大阪時代の恩師である長谷川健太監督が就任したFC東京に完全移籍することになった。ハードワークの出来る選手なのでFC東京で重要な存在になる可能性は高い。シンプルに「FC東京で戦力になるのか?否か?」のみで評価すると「非常にいい補強が出来た。」と言えるのは確かである。一方でG大阪を飛び出してさらに1年で神戸も飛び出したドライすぎる選択に関しては賛否両論あるだろう。
FW ディエゴ・オリヴェイラ (柏レイソル) → A-→ 2016年は30試合で12ゴール。得点源として大きな貢献をしたが今シーズンはケガの影響もあって27試合で5ゴールのみ。スタメンから外れる試合が多かった。能力が高い選手であることは間違いないのでFC東京にとっては効果的な補強になる可能性が高い。実績のあるフォワードはたくさんいるがFWディエゴ・オリヴェイラが1番手になるだろう。ブラジル人特有の強さを上手さを持っているので相手は大変である。
FW 富樫敬真 (横浜Fマリノス) → C+→ 2016年の「90分あたりのスプリント回数」はJ1で2位となる32.25回/90分。スプリント能力に関してはJ1屈指と言える。横浜FMというチームは1トップがほとんど。出場機会を積むのは大変だった。2トップ向きの選手だと思うので「4-2-2-2」を採用する機会が多かった長谷川監督率いるFC東京の方が良さは出しやすいかもしれない。ただ、横浜FM時代と同じでなかなか出場機会を掴めないことも十分に考えられる。
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