→ 札幌時代は軽率なミスが多くて信頼を勝ち取ることが出来なかったが「日本サッカー史上でも屈指の左SB」である相馬監督の教えを受けて町田で着実に成長。「J2の中では上位クラスの左SB」になった。DF高木利(→千葉)とDF瀬川和(→山口)が揃って抜けたのでDF松本怜にかかる期待は大きい。DF高木利と比べると「縦への推進力」では大きく劣るが「左足のキックの精度」ならびに「守備力」では少し上になる。
→ 左利きのアタッカー。動画を見る限りでは10番タイプの選手で周りの選手を使うのが上手な選手である。左足のキックは正確。ドリブルで相手を次々にかわしてシュートまで持ち込むタイプではなくて味方を使いながらチャンスメイクの仕事が出来る。キープ力もありそうなので攻撃の中心に収まる可能性はある。左足のキッカーとしても期待できる。「今の山形に必要なタイプ」を獲得できたので高評価に値する。
→ 全容がはっきりしないやや不可解な形で2016年の途中に町田との契約が解除されて昨オフに熊本に拾われた。右SB/WBだけでなくボランチでも起用されるなどJ2で19試合に出場。まずまずの活躍を見せたが1年限りでチームを離れることになった。新天地の山形ではDF山田拓とポジションを争うことになると思うが町田時代に相馬監督に鍛えられて課題だった守備力が向上。面白い補強と言えるだろう。
DF 坂井達弥 (大分トリニータ) → D-→ FW皆川と同じタイミングでアギーレJAPANにサプライズ招集されたが伸び悩み。「元日本代表」という看板が重荷になってキャリアを難しくしている感は否めない。名前は知られているので松本山雅でも長崎でも大分でも加入時は歓迎されたがほとんど活躍できず。左足の精度は一級品であるが強さやタフさに欠けているので戦力になれない。J1はもちろん、J2の舞台でも活躍するところはイメージしにくい。
GK 櫛引政敏 (ファジアーノ岡山) → C-→ リオ五輪代表キーパーも所属クラブでは満足に出場機会をつかめず。岡山とのレンタル期間が終了。清水との契約も更新されなかったのはショッキングだった。動向が注目されていたが山形入りが決まった。GK児玉がいるのでセカンドキーパーになる可能性が高い。ポテンシャルの高いキーパーであるが(レベルは問わず)出場機会を積まなければいけない時期である。移籍先の選択には疑問符が付く。
FW フェリペ・アウヴェス (トンベンセ) → A-→ 183センチ/75という恵まれた体格を誇るがポストプレーヤーというよりはアタッカー系の選手である。動画を見る限りではオールラウンドなアタッカーで総合力は高い。特筆すべきは右足の強烈なシュートである。右足の破壊力はJ2の中では上位クラスと考えられる。1トップの位置でもプレーできると思うが2列目がベターと思われる。攻撃の中心としてゴールを量産しても何ら不思議はない選手である。
MF 小林成豪 (ヴィッセル神戸) → B+→ プロ1年目の2016年からJ1で20試合に出場するなど貴重な戦力になったが主力になることは出来ず。期待の選手だったのでJ2の山形への期限付き移籍というのはかなりの驚きである。十分に神戸でも出番はありそうな状況だったので思い切った決断と言える。ドリブルが得意なMF汰木とポジションを争う可能性が高い。攻撃においてアクセントになれる選手なので効果的な補強と言えるのではないか。
DF ジャイロ・ロドリゲス (セパハン) → B+→ 190センチ/84キロの大型CB。左利きというのも魅力の1つに挙げられる。動画を見る限りでは前で潰そうとする意識が高い選手で相手フォワードを潰してそのまま攻撃に参加する場面が多い。ボールを奪おうとする意識が強すぎると裏を突かれる危険性は高まる。木山監督の守り方にアジャストできるか?は不安要素になるが左足から繰り出されるフィードは素晴らしい精度を誇る。ミドルパスは絶品と言える。
水戸ホーリーホックMF ジエゴ (松本山雅) → B-→ 松本山雅のウイークポイントとなる左WBのレギュラー候補として期待をされていたがJ2では4試合の出場のみ。力を出し切れなかったが22才と若い選手で、183センチとサイズもあるので「ポテンシャルの高い選手」と評価されている。水戸でハマるか?否か?は分からないがハマったときは大きな戦力になるだろう。距離の出るロングスローは大きな武器となる。高さのあるCFを是が非でも獲得したい。
DF 冨田大介 (徳島ヴォルティス) → C+→ 2000年~2003年の4年間、2013年と2014年の2年間。合計で6シーズン水戸でプレーした。3度目の加入となるがパーソナリティが高く評価されている選手なので多くの水戸サポーターは復帰を大歓迎するだろう。今年の4月に40才になったので「戦力的にどこまでやれるのか?」は微妙ではあるが最終ラインであればどこでもこなすユーティリティー性を持っている。Jリーグ通算で464試合に出場している。
MF 木村祐志 (ロアッソ熊本) → B-→ 攻撃的なポジションの流出が続く水戸がようやく獲得にこぎつけた即戦力。リカルド・ロドリゲス監督のサッカーにフィットすることは出来ず。途中加入した熊本でも良さを発揮しきれなかったが技術が高くて中盤でボールを落ち着かせることが出来る。正確な右足にも定評があるので「中盤の軸」になっても不思議はない。今シーズンは低調だったが北九州ならびに徳島で主軸だった選手なので期待度は高い。
FW 岸本武流 (セレッソ大阪) → B+→ J3では有数のストライカー。2016年は18試合で6ゴール、2017年は26試合で9ゴールを記録した。U-20W杯の出場は逃したが内山JAPANのときはエースのFW小川航(磐田)に次ぐゴール数を記録するなど東京世代を代表するストライカーである。突出した武器はないがガムシャラさや強引さを持っており、コンスタントに点に絡む仕事が出来る。攻撃陣の流出が続く水戸にとっては非常にいい補強と言える。
MF 前寛之 (コンサドーレ札幌) → B-→ 大型補強に成功した札幌に残っても出場機会が得られる可能性は低いので移籍というのは賢明な選択だと言える。基本ポジションはボランチになると思うが2列目でもサイドハーフでもプレー可能。SBでもプレーは出来るだろう。運動量が豊富でユーティリティー性があるので水戸で貴重な戦力になる可能性は高い。左右両足から繰り出されるキックの精度も高い。レギュラーを確保しても不思議はない。
GK 松井謙弥 (大宮アルディージャ) → B-→ 大宮への移籍が決まった守護神のGK笠原(水戸)とトレードのような形になった。ベテランのGK本間とポジションを争うことになるが「正キーパーの有力候補」という立ち位置になるのでやりがいは大きいだろう。モチベーションは高いと想像できる。187センチとサイズにも恵まれている。C大阪時代の2010年、徳島時代の2013年を除くと出場機会はほとんどないがキーパーとしての総合力はなかなか高い。
FW ジェフェルソン・バイアーノ (サンタ・リタ) → A-→ 攻撃陣の主力の流出が続いた水戸のエース候補。186センチ/83キロという立派な体格でポテンシャルは相当に高そうだ。まだ22才。動画を見る限りでは粗削りなところは否めないが高さがあって、パワフルで、かつ、スピードもある。素材は一級品である。日本のサッカーならびに生活に馴染めるのか?は分からないが大化けする可能性あり。博打的な補強になるがハマったらJ2で大暴れ出来るるはず。
MF 元田龍矢 (アルビレックス新潟S) → ???→ Jリーグの一大勢力になりつつあるアルビレックス新潟Sから加入するが昨オフに大卒で水戸に入団。水戸には合流せずに加入と同時にアルビレックス新潟Sへの期限付き移籍が発表されたのでFW佐野(熊本)やDF柳育崇(新潟)やDF秋山拓(甲府)などとは少し状況や経緯は異なる。ドリブルが武器のサイドプレーヤー。アルビレックス新潟Sでは途中出場が多かったようだ。右サイドでも左サイドでプレー可能。
MF 黒川淳史 (大宮アルディージャ) → C+→ 2017年5月のトゥーロン国際のときにU-19日本代表に選出された期待のアタッカーは水戸に期限付き移籍することになった。2年間でJ1では3試合の出場のみ。そろそろ出場機会を掴んで試合経験を積みたい段階に入っているので主力の流出が目立つ水戸というのは「いい選択」と言える。一時は絶望感が漂った水戸であるがFW岸本(C大阪)、MF前寛之(札幌)、MF黒川(大宮)を獲得。やや盛り返してきた。
栃木SCDF 久富良輔 (藤枝MYFC) → B+→ 攻撃的サッカーで旋風を巻き起こした藤枝MYFCの中で大きな存在になったDF久富良は「個人昇格を果たしても不思議はない選手」だったがJ2復帰を果たした栃木SCがゲットした。右WBでプレーすることが多かったが攻撃CBP/90分はJ3で4位、クロスCBP/90分はJ3で3位。アーリークロスに特徴がある。タイミングのいい攻撃参加を見せる選手なので「栃木SCはかなりいい補強ができた。」と考えられる。
GK 石川慧 (ベガルタ仙台) → C-→ 2018年がプロ8年目となるがプロ生活のほとんどを控えとして過ごしてきた。唯一、秋田時代の2014年にJ3で21試合に出場しているがそれ以外はほとんど試合に絡めていないので25才ながらJリーグでの実績は乏しいが「長い下積み生活を経てようやく日の当たる場所にたどり着くことが出来た。」というキーパーは決して珍しくない。GKジョニー・レオーニがいるので栃木SCでもバックアッパーになるだろう。
MF ヘニキ (FC岐阜) → A-→ ここまではなかなか即戦力となる選手の補強のニュースが聞こえてこなかったがようやくビッグニュースが飛び込んできた。ボランチとCBの両方でプレーできるが力を発揮するのはやはりボランチの位置である。フィジカルコンタクトに関してはJ2でもトップクラスなのでボランチで起用したらフィルター役として大きな貢献が期待できる。組立ての能力は高くないがゴール前に飛び出してチャンスに絡むことが出来る
DF 温井駿斗 (セレッソ大阪) → C+→ C大阪U-23で21試合に出場するなど主力として活躍したDF温井は完全移籍で栃木SCに移籍する。上にDF丸橋、下にDF舩木翔がいるので「今オフに移籍を選択する可能性は高い。」と見られていたが完全移籍になったのは驚きだった。高精度の左足を持っており、プレイスキッカーとしても優秀。177センチと左SBとしてはサイズもある。左利きで攻撃力のある左SBが必要な栃木SCはいい補強が出来たと言える。
FW 大黒将志 (京都サンガ) → B+→ 2006年のドイツW杯に出場した「さすらいの点取り屋」はJ2復帰を果たした栃木SCでプレーすることになった。37才になった今も嗅覚は衰えず。2017年も28試合で6ゴールを記録した。主力としてプレーすることができたら今でも「2桁ゴール」は楽にマークできると考えられるが途中出場でスーパーサブ的な起用法になる可能性大。ネームバリューのある選手なのでクラブの注目度や期待値アップにも貢献できる。
MF 寺田紳一 (横浜FC) → C+→ G大阪でも活躍した技巧派のアタッカーは栃木SCに移籍することになった。G大阪のイメージが強いが横浜FCに在籍した期間は7年半。G大阪が6年半なので横浜FCでプレーした期間の方が長い。ここ2年間はケガの影響もあって不満足なシーズンになっているがキックの精度が高くて周りを使うのが上手な選手である。栃木SCには少ないタイプなので貴重な戦力になる可能性はある。ボランチと2列目でプレー可能。
DF 西河翔吾 (横浜FC) → A-→ 加入2年目の2017年はJ2で35試合で2ゴール。こちらも34才なので大ベテランの域に入ってきたが主力として活躍した。DFヨン・ア・ピンとのコンビは成熟されており、CBコンビは横浜FCの大きな武器になっていたので栃木SCへの期限付き移籍は驚きだった。DFペ・スンジンの加入は決まったがCBの層が厚くない横浜FCにとってのダメージは小さくない。栃木SCは経験が豊富で頼りになる選手を手に入れた。
2018/01/07 【J1】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:293名)
2018/01/08 【J2】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:121名)
2018/01/11 【J3】 順位予想バトル 2018年版 受付開始 (現時点の参加者:28名)
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