コンサドーレ札幌MF 三好康児 (川崎フロンターレ) → C+→ MF家長やMF阿部浩の加入、MF長谷川竜也の台頭もあってJ1では13試合の出場にとどまった。クラブ期待の星なので「修行に出す。」というのはクラブにとって大きな決断だったと思うがチームならびに本人の今後を考えると極めて適切な選択である。一方で攻撃的なポジションの層が相当に厚い札幌を選択したのはかなり疑問に感じる。攻撃の中心になれそうなJ2のクラブを選択した方が良かったのではないか?
MF 白井康介 (愛媛FC) → B+→ 2017年の「ドリブルCBP/90分」はJ2で12位。J2では屈指のドリブラーと評価されているが札幌に個人昇格を果たした。2015年の前半戦は湘南でプレーしたが出場機会はなし。J1デビューが最初の目標になる。「3-4-2-1」を採用する可能性が高い札幌というのは移籍先としては最適。MF駒井(浦和)を筆頭にライバルは多いが評価を高める大きなチャンスを得た。「ミシャ式のサッカーに合ったWB」と言える。
MF 駒井善成 (浦和レッズ) → S-→ ドリブラーのイメージが強いが京都時代に様々なポジションでプレーした(プレーさせられた)のでキーパーとCB以外はどこでもプレー可能なマルチプレーヤーである。札幌では左右のWBで起用されると思うがシャドーの位置はもちろんのこと、ボランチでもプレー可能。極めて使い勝手のいい選手である。特殊と言われているペトロヴィッチ監督のサッカーを理解しているのも大きい。非常にいい補強と言える。
MF 宮吉拓実 (サンフレッチェ広島) → D+→ プラチナ世代を代表するストライカーとして高校年代の頃から大きな期待を受けてきたがケガが多くて伸び悩んだ。ゴールに近い位置でプレーした方が良さを出せる選手なので「2トップの一角でプレー出来るチーム」がベター。1トップあるいはシャドーの位置では良さを出しにくいので1トップ全盛の現代サッカーでは居場所を見つけにくい系統の選手である。札幌の選手層を考えると賢明な選択とは言いにくい。
GK 菅野孝憲 (京都サンガ) → B-→ 極めて評価の難しい移籍と言える。京都ではラスト10試合はサブに降格したが合計32試合に出場した。韓国クラスのGKク・ソンユンがいるので「贅沢なサブキーパー」となる可能性は高いがペトロヴィッチ監督は足元の技術が高いキーパーを重宝する傾向にある。GK菅野がポジションを奪う可能性は普通にある。GKク・ソンユンを過小評価してGK菅野が優先される状況はいい話には思えないが・・・。
ベガルタ仙台DF 金正也 (ガンバ大阪) → C+→ 「DF菅沼(山形)を獲得できそうな状況になったのではじき出される形になったのか?」、「DF金正也が抜ける確率が高まったので代わりの選手としてDF菅沼の獲得に乗り出したのか?」の経緯は定かではないが同じタイミングでDF金正也は仙台に完全移籍することになった。G大阪でいろいろな経験を積んできた選手なのでDF増嶋の退団が噂される仙台にとっては決して悪くない補強といえるだろう。
MF 板倉滉 (川崎フロンターレ) → A-→ U-20W杯の本大会に出場した大型プレーヤーは仙台への期限付き移籍を選択した。ACLの出場権を獲得しているので川崎Fに残ってもある程度の出場機会は得られたと思うが多くの試合経験を積まなければいけない年齢なので「仙台への移籍」は賢明な選択だと言える。ボランチになるのか?CBになるのか?は分からないが仙台のサッカーに合いそうだ。「双方にとって非常にいい移籍」と考えられる。
GK 川浪吾郎 (アルビレックス新潟) → D+→ 193センチという長身が魅力。各年代の日本代表を経験したエリートGK。いろいろなチームを渡り歩いてきたがJ1では通算7試合、J2では通算10試合。レギュラーを勝ち取った経験はない。今度は仙台に移籍することになったがGKシュミット・ダニエルやGK関などとポジションを争う可能性が高い。噂に挙がっていたブラジル代表経験のあるGKアレックス・サンタナ(元湘南)の仙台入りはさすがになさそうだ。
MF 阿部拓馬 (蔚山現代) → B+→ 東京Vや甲府で活躍したMF阿部拓は2017年の夏に韓国に渡ったが仙台に加入することになった。体の強い選手なので1トップの位置でプレーすることも出来るが基本はシャドーの位置になるだろう。MF野津田やMF西村拓やMF奥埜などとは全く違ったタイプのアタッカーなので効果的な補強に思える。東京V時代の2011年や2012年に見せた得点力がよみがえるようだと本当に大きな戦力になるだろう。
MF 庄司悦大 (FC岐阜) → S-→ 山口時代からJ2を代表するゲームメ―カーとして活躍してきたがついにJ1にたどり着いた。J2であれだけの存在感を発揮した選手なので「今オフの個人昇格は濃厚」と思われていたがパスサッカーを志向する仙台というのは最適な移籍先に思える。不動の存在だったMF三田が抜けてボランチに穴が空いた状況になっている点も都合がいい。文句なしでMOM素晴らしい補強と言える。FC岐阜は大変な状況になった。
鹿島アントラーズDF 安西幸輝 (東京ヴェルディ) → A-→ 2017年のJ2でドリブル数とクロス数がともにリーグ最多。攻撃的なポジションで起用されて新境地を開拓したDF安西が名門クラブにステップアップの移籍を果たした。鹿島クラスのチームでアタッカーとして通用するのか?は微妙なところである。基本は右SBになると思うがDF内田篤(ウニオン・ベルリン)の復帰が決まるようだと超激戦区になる。右の方が得意ではあるが左SBが主戦場になる可能性が高い。
DF 内田篤人 (ウニオン・ベルリン) → A-→ ここ2年半ほどはケガに苦しんでいる。ウニオン・ベルリンでも出場機会は限られた。ブランク期間が長いのでどこまでやれるのか?は微妙。しかも、右SBはDF西大伍、DF伊東幸、DF安西がいるので超・激戦区である。ケガで離脱中のDF西大伍が復帰するまでに地位を確立できないとベンチを温める試合が多くなると思うが「引退後」などを含めて考えると鹿島ならびにサポーターにとっては大きな復帰である。
DF 犬飼智也 (清水エスパルス) → B+→ 代表コンビに次ぐ3番手のCBを必要としていたが「控えに回る可能性が極めて高い。」という状況なので実績のあるCBや有望なCBを獲得するのは難しかった。制約があることを加味するとDF犬飼の補強はまずまず評価できる。タイプ的には2・3年前のDF昌子と重なる。DF昌子はここから大飛躍して日本代表になったが「DF昌子があれだけ伸びた。」というのは鹿島入りの決め手の1つになったと推測できる。
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