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【Jリーグ】契約満了になった選手について (町田ゼルビア・ザスパクサツ群馬・モンテディオ山形) | | |　

町田ゼルビア

　DF ボリス・タタール　・・・　契約満了
　MF 谷澤達也　・・・　契約満了
　MF 重松健太郎　・・・　契約満了
　FW 遠藤純輝　・・・　契約満了
　DF 星野悟　・・・　契約満了

→　2016年は昇格1年目ながら7位と大健闘した町田だったが「2年目のジンクス」に苦しんだ。昨オフの選手の流出は最小限にとどまったので核となる選手はあまり変わらず。大崩れすることは考えにくい状況だったが11勝14敗17分けで16位。順位を大きく下げてしまった。借金は「3」なのでとてつもなく酷いシーズンになったわけではないが見せ場を作ることは出来ず。存在感の薄いシーズンになってしまった。

平均年齢は28.65才。これはJ2の中で4番目に高い数字になる。DF増田、DF大谷、MF平戸、MF吉田眞など若い世代が多くの出場機会を得たのは確か。2016年が29.32才だったことと比較するとやや若返っているがこの流れをさらに加速させたい。あっと驚くような契約満了のニュースが流れても不思議はない状況だったがDFボリス・タタール、MF谷澤、MF重松、FW遠藤純、DF星野の5人がチームを去ることになった。

最大のビッグネームはMF谷澤である。今シーズンも29試合に出場しているので重要な戦力だったがこのタイミングで退団が確定した。期限付き移籍中の選手が多いので来シーズンの陣容は予想しにくいがアタッカーのポジションは若手が出てきたので苦肉の策でMF谷澤を斬ることになったと推測できる。33才になったが独特のリズムを持った選手でキープ力は高い。彼を必要とするクラブは間違いなくある。

モンテネグロの年代別代表経験があるDFボリス・タタールはまだ24才。期待度は相当に高かったが、結局、J2では出場機会なし。ベンチに入ったのも1回のみ。謎なままでチームを去ることになったが致し方なしと言える。一方、23試合で3ゴールのMF重松の契約満了のニュースはやや驚きと言える。町田で成長して守備面でも貢献できるようになったのでJ2の中規模以下のクラブにとって狙い目と言える。

ザスパクサツ群馬

　FW 盛田剛平　・・・　契約満了
　FW 永井雄一郎　・・・　契約満了
　MF 村田翔　・・・　契約満了

→　最下位の22位に終わった群馬は森下監督の退任が確定している。まだ、来シーズンのカテゴリーがJ2になるのか？J3になるのか？が決まっていない状況で11月22日(水)に布啓一郎監督の就任を発表した。市立船橋高で黄金時代を築いた高校サッカー界の名将に再建を託すことになったが2003年に市立船橋高を退いた後は思うような実績を残せていない監督である。賛否両論ある監督人事であることは確かである。

群馬というと毎オフのように選手を大量に入れ替えてきたクラブであるが最下位に終わった今オフは例年以上に大刷新が行われる可能性が高い。また、5勝32敗5分けと惨敗を喫したがFWカン・スイルやMF高井やMF山岸祐など「個人能力は相当に高い。」と言える選手が多いので他クラブの引き抜きにあって主力が大量流出することも十分に考えられるが現時点では3人の選手の契約満了のニュースが流れている。

FW盛田とFW永井雄の2人は言うまでもなくかなりのビッグネームである。大きなニュースになったが加入1年目のFW盛田は10試合の出場で、元日本代表のFW永井雄は2試合の出場のみ。もちろん、「チームがこういう苦しい状況なので彼らのような経験のある選手は必要だ。」という見方もできるが、FW盛田は41才、FW永井雄は38才。出場試合数ならびに年齢を考えると契約満了というのは仕方がない。

さらにボランチのMF村田翔も契約満了になった。水戸でプレーした後はJFLのブリオベッカ浦安でプレーしていたがJ2復帰を果たした。JFLで4年間プレーした選手のJ2への個人昇格というのはかなり珍しいので「地域リーグでプレーする選手の代表」と強い意気込みで群馬にやってきたが2試合の出場のみ。JFLから個人昇格した中堅以上の年齢の選手は1年目から結果を残さないと高確率で斬られてしまう。

モンテディオ山形

　DF 石川竜也　・・・　契約満了
　DF 荒堀謙次　・・・　契約満了
　DF 宇佐美宏和　・・・　契約満了
　DF イ・ジェスン　　・・・　契約満了

→　木山監督を招聘した山形は14位と低迷した2016年からの巻き返しを図ったが14勝11敗17分けで11位。順位は3つだけ上がったが昨オフに愛媛FCで活躍していた選手を大量に獲得。「昇格候補の一角」と言われていたことを考えるとかなり不本意なシーズンになってしまった。木山監督に対する風当たりも強いので「勝負の2年目」になるがいずれもDF登録となる4人の選手の契約満了が発表されている。

大ベテランのDF石川竜の契約満了はビッグニュースと言える。2007年に山形に加入したので在籍11年目。ここ2年間はケガが多くて不本意なシーズンに終わったが正確無比な左足を武器に山形の躍進に大きく貢献してきた選手である。有名なシーンである2014年の昇格プレーオフの準決勝の磐田戦(A)の後半アディショナルタイムのGK山岸の劇的すぎる勝ち越しゴールをアシストしたのもDF石川竜だった。

1999年のワールドユースの準優勝メンバーの1人であるDF石川竜も37才になったので現役引退もあり得る状況だったが「契約終了」と発表されている。これだけ精度の高い左足を持った選手はJリーグでは少ないので興味を示すチームが出てくる可能性はある。加入2年目となる187センチのDFイ・ジェスンは１試合の出場のみ。2年間でJ2では1試合に出場しただけなので契約満了となるのも納得である。

山形の今シーズンの平均年齢は26.46才。J2では6番目に若かったが2016年は29.43才だったのでこの1年で約3才若返った。成績にはつながらなかったが「世代交代」という1つの目標は達成されつつある。今オフはさらに「若返り」を進めていくことになると思うが30才のDF宇佐美宏和と29才のDF荒堀の退団が決定した。共に即戦力として活躍できる可能性は高いので獲得に乗り出すクラブは少なくないはず。

　2017/11/21 　【Jリーグ】契約満了になった選手について (金沢・岡山・大分)
　2017/11/22 　【Jリーグ】契約満了になった選手について (横浜FC・北九州・山口)
　2017/11/25 　【Jリーグ】契約満了になった選手について (愛媛FC・カマタマーレ讃岐・FC岐阜)