■ 菊池利三監督を招聘したものの15位盛岡は31節を終えた時点で6勝15敗8分けで勝ち点「26」。15位に位置する。残り3試合となった時点で14位のY.S.C.C.横浜との差が「5」。16位のG大阪U-23との差は「2」。G大阪U-23の残り試合は「2」ということを考えると盛岡は15位のままでシーズンを終える可能性が高まっている。2016年は6勝12敗12分けで勝ち点「30」。13位だったので昨シーズンよりも悪い成績ならびに順位に終わる可能性は高い。
2016年は明治大学で手腕を発揮した神川監督を招聘。天皇杯でJ1の仙台を撃破するなど快進撃を見せた。思うように勝ち点を伸ばせずにリーグ戦は13位に終わったが「面白いサッカーをしているチーム」と一部で高評価を受けたが2年契約だった神川監督は成績不振が原因で解任。菊池利三監督を迎え入れたが神川監督は残り1年分の報酬に相当する違約金1,080万円の支払いを求めて5月に東京地裁に訴えを起こした。
「成績不振を理由とした場合、残任期間の報酬全額を支払う取り決めだった。」と報じられているが、クラブ側は「神川監督の在任期間中の言動がクラブの秩序風紀を著しく乱し、守秘義務に反した。」という理由を挙げて支払いには応じていない。「支払義務はない。」、「このような事態に発展して非常に残念だ。」とクラブはコメントしているが公になっている情報を整理する限り、クラブ側の考え方は理解に苦しむ。
2016年の営業収益は1.42億円。なので盛岡にとって1,080万円というのは相当な額であるがクラブ側の主張には無理があるように感じられる。バックに付いている人たちも明治大でずっと監督を務めてきた神川監督とJリーグのクラブになってまで4年で、かつ、営業収益がJリーグの54クラブの中で最低となる盛岡では大きな差があるはず。一転して今シーズンはネガティブなニュースで話題になってしまった。