サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2023/01/07 【J1編】順位予想バトル 2023年版受付は終了しました。 (現在の参加者：195名)・・・31名分 up!!!
　2023/01/08 【J2編】順位予想バトル 2023年版受付は終了しました。 (現在の参加者：149名)・・・25名分 up!!!
　2023/01/09 【J3編】順位予想バトル 2023年版受付は終了しました。 (現在の参加者：63名)・・・18名分 up!!!
　2023/09/17 全エントリーの一覧 (2018年-2023年)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【Jリーグ】 DAZNによる「金曜開催の要望」の是非について | | |　

■　2018年から金曜開催が増える？？？

JリーグはDAZNと10年間で約2,100億円という大型契約を締結。DAZN効果で分配金や賞金の額が大幅にアップして新時代に突入した。分配金の額は2016年はJ1が約2.2億円、J2が約9,000万円、J3が約1,000万円だったが、今シーズンはJ1が約3億5,000万円、J2が約1億5,000万円、J3が約3,000万円になると報じられている。J1とJ2は約1.5倍で、J3は約3倍なので、各クラブは相当な収益アップになる。

さらにJ1の上位クラブに与えられる傾斜分配金は1位が約15億円、2位が約7億円、3位が約3.5億円、4位が約1.8億円になる見込みと報じられている。「黒船」とも言えるDAZNによってJリーグは大きく変わろうとしており、ここからは「弱肉強食」の時代に突入と考えられる。ある意味では健全な話と言えるが人気のあるクラブや努力をしたクラブや環境に恵まれているクラブに富が集中する格差社会が目の前に迫っている。

今後、JリーグとDAZNが協力して日本のサッカー界を盛り上げていかなければいけないが、さっそく、DAZNからは「2018年シーズンからはJ1のリーグ戦は各節ごとに最低でも1試合は金曜開催の試合を組み込んでほしい。」という要望が出てきた。これだけJリーグに巨額のお金を投じたDAZNの要望を拒むのは難しいと考えられるので要望通りに来シーズンから「いずれか1試合が金曜開催」になる可能性が高まった。

■　メリットとデメリットを挙げると・・・。

DAZN側のメリットとしては

　・アクセス数が少ないだろう金曜日の(DAZNへの)アクセス数を増やすことが出来る。
　・土日の昼あるいは夜にアクセスが集中しすぎる点を幾分かは軽減できる点。
　・金曜開催だと現地で試合を観るのが難しいサポーターを加入者にすることが出来る。

が挙げられる。サポーターの立場から考えると

　・生で視聴できる試合の数が増える点。
　・土日が休みではない人がサッカー観戦できるチャンスが増える点。
　
がメリットとして挙げられる。一方、各クラブにとってデメリットと言えるのは

　・平日開催なので観客動員数が減少する可能性が高い点。
　・アウェイチームのサポーターの動員が期待できなくなる点。

であるが、クラブ数が非常に多くて、かつ、交通網が発達している関東圏のクラブであれば「自分が応援しているクラブの試合は次の土・日に行われるので金曜開催となった試合をぶらっと観戦に来た。」という中立の立場の観客は幾分かは増えるだろう。「どんなカードでもいいのでとにかくJリーグの試合が観たい。」という人はDAZNユーザーの中にもスタジアム観戦専門の人の中にも一定の割合でいる。

■　不利なのは鹿島・清水・磐田・G大阪・広島あたり

個人的には試合が分散されるとたくさんの試合を観ることが出来るようになるので「分散開催」に関してはかなり以前からJリーグで取り入れたらどうなのか？と考えていたので今回の動きに関しては肯定的に考えている。ブンデスリーガでも金曜開催は当たり前のように行われているが、NFLのマンデーナイトのようにうまい具合に「プレミア感」を演出できるようだと金曜開催は大きな成功をおさめることができる。

すでに触れたとおりでデメリットもある。一番のデメリットは観客動員数の減少ならびに入場料収入の減少であるが交通の便があまり良くないスタジアムをホームにしているチームは大変である。表1は「各クラブのスタジアムへの片道のアクセス時間」を示しているが上位の鹿島・清水・磐田・G大阪・広島あたりは「金曜日の夜にスタジアムに行くためには有休をとらないと無理」というサポーターが多いはずである。

特に異次元の数字を叩き出している鹿島は「金曜開催のときに一番大きな影響を受けるクラブ」と言えるが「各節1試合」であれば年間の持ち回りはホーム2試合/アウェイ2試合。ただ、最終節は同時刻キックオフで、水曜日にルヴァン杯や天皇杯が開催されたときも除外されるだろうし、火曜日に代表戦が行われたときも除外される可能性が高いので持ち回りはホーム1試合/アウェイ1試合あたりに収まる可能性が高い。

鹿島の場合はすでに(ACLの日程の関係で)DAZNからの要望がなかった場合でもいくつか金曜開催にせざる得ないので、結局、現状と比べて全く変化はないのでは？と考えられる。ACLの時期に「ホーム1試合/アウェイ1試合」というノルマを達成すればOKである。またしても話題に挙がっている秋-春制への移行と比べるとやり方次第でプラスの効果を生み出す可能性はあるのでトライしてみる価値はあるだろう。

　2008/07/23 　秋-春制にはNO!!!（その1）
　2008/07/25 　秋-春制にはNO!!!（その2）

表1. スタジアムへの片道のアクセス時間

順位	クラブ名	平均(分)	2004年	2005年	2006年	2007年	2008年	2009年	2010年	2011年	2012年	2013年	2014年	2015年
1	鹿島	103.3	102.8	87.7	89.8	109.3	95.2	111.7	117.8	98.9	118.7	100	104.1	103.4
2	清水	65.6	60.5	64.3	69.2	68.1	64.7	61.2	69.1	65.1	66.5	65.4	65	68.6
3	磐田	64.6	63.3	61.7	61.3	58.9	60.4	80.8	70.3	71.7	67.6	59.8	58.1	60.8
4	G大阪	62.8	74	63.3	63.6	54.2	66.5	57.7	62.8	63	63.7	61.3	62	61.9
5	広島	62.5	55	50.1	63.9	67	53.2	65.2	60.8	63.2	62.8	71.9	70.4	66.7
6	名古屋	61.5	60.4	50.5	50.3	60.7	60.3	60.2	68.6	66.4	67.4	70.8	62.8	59.4
7	札幌	59.7	69.3	77.7	55.2	57.3	59.6	63.4	56.9	55.2	62	59.5	51.3	49.2
8	横浜FM	58.8	63.4	57.7	59	60.7	64.2	56	64.5	57	53	56.7	60.2	53.1
9	浦和	58.2	58.8	57.1	54.7	58.8	57.9	60.7	55.5	57.5	61.1	59.1	61.4	55.9
10	東京V	58	55.2	54.9	57.9	57.8	61.5	53.8	54.7	57.4	57.9	61.7	60.5	62.3
11	神戸	54.8	61.7	56.3	62.3	54.9	55.6	55	56.3	53.9	49.9	52.2	49.2	50.2
12	横浜FC	52.2	50.5	57.1	53.9	52.2	52.1	53.1	52.1	53.2	53	49.1	52.8	47.7
13	千葉	52.1	57.4	55.1	54.7	55.2	49.2	52.8	52.8	52.4	51.5	45.5	50	48.3
14	FC東京	51.6	53	55	51.5	50.8	50.8	51.3	50.7	49.9	50.5	51.2	52	52
15	愛媛FC	49.7	-	-	74.7	48.9	48.6	46.7	51.5	50.6	39.7	51.9	38.8	45.3
16	C大阪	49.3	50.2	50.7	52.6	48.9	41.8	44.2	46.8	42	51.2	55	59.6	48.5
17	福岡	49.3	48.3	52.1	50.1	46.8	58.7	50.4	47.5	46.5	50.4	46.7	48	45.9
18	山形	48.6	47.1	53	45.5	50.1	52.6	51.2	48	48.9	48.5	50.7	45.6	42.2
19	鳥栖	48.4	61.7	41	46.6	48.8	46	49.4	42.9	43.6	52.5	49.3	49.7	48.8
20	京都	48	56.2	49.5	46.5	46.3	47.4	50.1	48	47.2	47.5	46.6	47.1	43.7
21	水戸	47.9	52.2	54.4	41.4	46.1	47.4	46	49.9	46.6	54.9	49.3	51	36
22	徳島	47.8	-	41.1	63.8	51.9	51.9	48.8	45.1	44.8	41.6	44	46.8	45.8
23	柏	46.9	50.2	48.3	48.8	48.8	43.5	51.6	45.5	43.2	49.1	46.4	43.3	43.9
24	新潟	46.5	44.8	47.1	54.6	47	41.4	42.1	46.4	42.8	48.9	45.8	47.2	49.3
25	長崎	45.9	-	-	-	-	-	-	-	-	-	49.5	44.6	43.7
26	仙台	44.6	39.8	42.8	45.6	39.2	48.4	42.7	50.5	41.3	43.7	46.8	45.4	49.5
27	栃木SC	43.7	-	-	-	-	-	39.3	42.1	45.3	44	46.6	42.2	46.5
28	讃岐	43.6	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	41.6	45.6
29	大宮	43.5	42.9	40.4	52.8	55.7	42.3	39.6	41.7	41.8	41.5	42.8	39.4	41
30	富山	42.9	-	-	-	-	-	47.9	50.6	40.1	41.1	38.4	39	-
31	群馬	42.7	-	38.4	39.7	42.4	47.1	38.5	45.6	40.3	42.3	46.3	47.5	41.7
32	町田	42.5	-	-	-	-	-	-	-	-	42.5	-	-	-
33	鳥取	42.1	-	-	-	-	-	-	-	44.1	40		-	-
34	松本山雅	41.2	-	-	-	-	-	-	-	-	37.6	40.8	42.2	44
35	大分	40.6	39.2	49.4	45.4	40.5	41.8	47.5	39.6	38.4	37.1	37.4	34.5	36.6
36	川崎F	40.5	36.4	36.1	40.3	38.1	39.7	39	44	40.7	42.4	43.4	38.9	46.4
37	北九州	40.3	-	-	-	-	-	-	-	39.4	39.1	41.3	40.4	41.3
38	FC岐阜	40.1	-	-	-	-	39.7	33.3	47.6	46	38.8	37.6	36.6	41.4
39	岡山	38.5	-	-	-	-	-	41.6	38.4	40.5	35.9	36.6	38.2	38
40	熊本	37.6	-	-	-	-	38.7	39.1	40.5	35.7	34.8	36.8	39.9	34.9
41	甲府	36.2	36.8	44.6	32.4	40.6	31.7	31.3	36.6	35.4	37.3	37.8	35.5	34.1
42	湘南	35.5	42.4	34.5	36.7	36.1	35.5	37.4	33	34.6	33.2	36.1	34.5	32.3
43	金沢	29.8	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	29.8