■ 各ポジションの枠は・・・。Jリーグのベストイレブンに選ばれた11人のポジションに注目すると
・1993年 → 「5-3-2」
・1994年 → 「3-5-2」
・1995年 → 「4-2-4」
・1996年 → 「3-4-3」
・1997年 → 「3-5-2」
・1998年 → 「3-5-2」
・1999年 → 「3-5-2」
・2000年 → 「3-4-3」
・2001年 → 「3-5-2」
・2002年 → 「3-4-3」
・2003年 → 「3-4-3」
・2004年 → 「3-4-3」
・2005年 → 「3-5-2」
・2006年 → 「3-5-2」
・2007年 → 「3-5-2」
・2008年 → 「5-3-2」
・2009年 → 「4-4-2」
・2010年 → 「3-5-2」
・2011年 → 「3-5-2」
・2012年 → 「3-4-3」
・2013年 → 「3-4-3」
・2014年 → 「3-4-3」
・2015年 → 「4-3-3」
・2016年 → 「4-4-2」
となる。5バックになったのは1993年と2008年の2回だけ。4トップになったのは1995年の1回だけ。1トップになったのはゼロ。一番多かったのは「3-5-2」で10回、次に多かったのは「3-4-3」で8回、3番目が「4-4-2」と「5-3-2」で2回ずつ。残りは「4-3-3」と「4-2-4」が1回ずつ。3バックが18回、4バックが4回、5バックが2回。改めて振り返ってみると「3-5-2」と「3-4-3」の2つが全体の75%を占る。
選考方法としては『「優秀選手賞」の中から活躍が顕著だった選手11名(GKは1名、外国籍選手は3名以内。ただし、アジア枠としてアジアサッカー連盟加盟国の国籍を有する選手1名までの追加を認める。別途Jリーグが定める「提携国」に該当する国の国籍を有する選手は外国籍扱いしない。)を選考委員会にて決定する。』と明記されているのでDFとMFとFWの枠に関してはかなりフレキシブルに対応される。
■ MF中村憲(川崎F)は当確か?2バックになることは考えにくい、かつ、FW登録でゴールを量産しているFW興梠(浦和)とFW杉本健(C大阪)とFW小林悠(川崎F)の3人が外れることは考えにくいことを踏まえると「2017年のMF枠は4枠になる可能性が相当に高い。」と言える。結局、システムに関しては「3-4-3」になる可能性が相当に高いが、当然のことながら、MF登録の選手でベストイレブン候補は多いので最も熾烈な争いになるだろう。
たくさんの候補の中で「当確に近い。」と言えるのはMF中村憲(川崎F)だろう。2016年のJリーグMVPは今シーズンも攻撃の中心として素晴らしい働きを見せている。ラストパスの本数は断トツ1位となる90本。2位以下を大きく引き離している。29試合に出場して6ゴール11アシストというのは立派な成績である。チームはここまで2位。なかなか初タイトルには届かないが全てのコンペティションで好成績を残している。
次点はMF中村俊(磐田)か。22試合で5ゴール8アシストを記録しているが2016年は残留争いに巻き込まれた磐田を大きく変えてACLの出場権が狙えるところまで浮上させた功績は大きい。ラストパスの本数はMF中村憲(川崎F)に次いでJ1で2番目となる72本。立派な数字である。2000年と2013年にJリーグのMVPに選出されているベストイレブンに選ばれたのは1999年・2000年・2013年の3回のみ。意外と少ない。
表1. ラストパスの本数のベスト20 (11月5日時点)
順位 | ポジション | 名前 | クラブ名 | 試合数 | 出場時間(分) | ラストパス | ラストパス/90分 |
1 | MF | 中村 憲剛 | 川崎フロンターレ | 29 | 2,502 | 90 | 3.237 |
2 | MF | 中村 俊輔 | ジュビロ磐田 | 27 | 2,486 | 72 | 2.607 |
3 | FW | クリスティアーノ | 柏レイソル | 30 | 2,775 | 64 | 2.076 |
4 | MF | 天野 純 | 横浜Fマリノス | 31 | 2,951 | 59 | 1.799 |
5 | MF | 柏木 陽介 | 浦和レッズ | 25 | 2,153 | 56 | 2.341 |
5 | DF | 福森 晃斗 | コンサドーレ札幌 | 30 | 2,873 | 56 | 1.754 |
7 | FW | 柿谷 曜一朗 | セレッソ大阪 | 31 | 2,776 | 51 | 1.653 |
7 | DF | 丸橋 祐介 | セレッソ大阪 | 30 | 2,859 | 51 | 1.605 |
9 | MF | 柴崎 晃誠 | サンフレッチェ広島 | 27 | 2,238 | 50 | 2.011 |
10 | FW | 伊東 純也 | 柏レイソル | 31 | 2,798 | 49 | 1.576 |
11 | MF | 柏 好文 | サンフレッチェ広島 | 26 | 2,309 | 47 | 1.832 |
12 | MF | 遠藤 保仁 | ガンバ大阪 | 28 | 2,134 | 46 | 1.940 |
13 | DF | 太田 宏介 | FC東京 | 29 | 2,637 | 45 | 1.536 |
14 | FW | 小林 悠 | 川崎フロンターレ | 31 | 2,846 | 44 | 1.391 |
14 | MF | 三田 啓貴 | ベガルタ仙台 | 30 | 2,864 | 44 | 1.383 |
16 | MF | ソウザ | セレッソ大阪 | 30 | 2,706 | 43 | 1.430 |
16 | MF | 原川 力 | サガン鳥栖 | 31 | 2,781 | 43 | 1.392 |
18 | MF | 齋藤 学 | 横浜Fマリノス | 25 | 2,358 | 42 | 1.603 |
19 | FW | ホニ | アルビレックス新潟 | 29 | 2,403 | 41 | 1.536 |
20 | DF | 西 大伍 | 鹿島アントラーズ | 28 | 2,543 | 38 | 1.345 |
20 | MF | 井手口 陽介 | ガンバ大阪 | 27 | 2,473 | 38 | 1.383 |
■ 難しいのは3人目と4人目難しいのは3人目ならびに4人目である。候補としてはMF井手口(G大阪)、MFソウザ(C大阪)、MF川辺(磐田)、MFムサエフ(磐田)、MFレオ・シルバ(鹿島)、MFレアンドロ(鹿島)、MF天野純(横浜FM)あたりの名前がすぐに浮かんでくるが過去を振り返ってみても日本代表のレギュラーは印象に残りやすいので有利な立場である。C大阪の躍進に大きく貢献したMF山口蛍(C大阪)も結構な票数を集めると予想される。
さらに話を複雑にするのはCBでプレーすることがほとんどのDF谷口彰(川崎F)、フォワードでプレーすることがほとんどのFW金崎(鹿島)がJリーグにおいてはMF登録になっているのでMFの競争に入ってくる点である。川崎Fの守備の要であるDF谷口彰はCBながら7ゴールを挙げている。得点力も光っているので「DF登録であったならばベストイレブン入りは確実」と言えるがMF登録なのでかなり大変である。
「普段プレーするポジション」と「登録ポジション」が異なる選手は何人もいるが2013年のMF柿谷(C大阪)はフォワードでプレーすることが多かったがMF登録だったので「MFの1人として」ベストイレブンに選出されている。このシーズンはFW大迫(鹿島)、FW大久保(川崎F)、FW川又(新潟)の3人もゴールを量産したのでフォワードの活躍が目立つシーズンだったがMF柿谷がMF登録だったので最終的には丸く収まった。
4人ともベストイレブンに選出されたので揉めることはなかったが今シーズンは少し大変である。先のとおり、代表補正が非常に強いことを考えると日本代表で目覚ましい活躍を見せているMF井手口(G大阪)はほぼ間違いなくベストイレブンに選ばれるだろう。残り1枠をDF谷口彰(川崎F)、MFソウザ(C大阪)、MF山口蛍(C大阪)、MFレアンドロ(鹿島)、FW金崎(鹿島)あたりで争う形になるので競争は熾烈を極める。
・【J1】 2017年のベストイレブンに選出されるのは誰だと思いますか? (GK編) → 26票
・【J1】 2017年のベストイレブンに選出されるのは誰だと思いますか? (DF編) → 64票
・【J1】 2017年のベストイレブンに選出されるのは誰だと思いますか? (MF編) → 20票
・【J1】 2017年のベストイレブンに選出されるのは誰だと思いますか? (FW編) → 15票
★ 現在の投票数 → 20票
→ 3名~5名を選出してから投票を行ってください。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー
2017/10/14 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (コンサドーレ札幌編)
2017/10/23 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (ベガルタ仙台編)
2017/11/01 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (鹿島アントラーズ編)
2017/10/19 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (浦和レッズ編)
2017/11/08 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (大宮アルディージャ編)
2017/10/27 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (川崎フロンターレ編)
2017/11/01 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (FC東京編)
2017/10/16 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (横浜マリノス編)
2017/10/14 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (アルビレックス新潟編)
2017/10/23 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (清水エスパルス編)
2017/10/21 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (ジュビロ磐田編)
2017/10/13 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (ガンバ大阪編)
2017/09/23 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (セレッソ大阪編)
2017/10/20 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (ヴィッセル神戸編)
2017/11/04 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (サンフレッチェ広島編)
2017/09/23 【J1】 2017年-2018年オフの補強ポイントについて考える。 (サガン鳥栖編)
- 関連記事
-