■ J2ライセンスを取得できず。現役時代は浦和などで活躍した杉山弘一監督を招聘した秋田は今シーズンもJ2ライセンスを取得することは出来なかった。スタジアム問題はなかなか進展しないので30節を終えた時点で2位と自動昇格圏に位置しながらJ2昇格の可能性はすでに消滅している。残り4試合となった時点で首位の栃木SCとの差は「2」のみ。実力的にはJ2の中でもある程度はやれそうな戦力を有しているが大きな壁に阻まれている。
あきぎんスタジアムの収容人数は4,992人とされている。スタジアムの基準に関しては様々な意見があって「5,000人収容のスタジアムでもOKにすべきなのでは?」と意見する人も多いが入場料収入はクラブの経営を支える根幹である。「このくらいの規模でもOK」と認めてJ2に昇格できたとしても、近い将来、経営的に苦しむのは確実である。「大入り満員になっても5,000人」だとクラブとして発展するのは難しい。
もちろん、海外リーグにはこのくらいの規模のスタジアムでありながら1部や2部で活動しているクラブはたくさんあるが、スタジアム等の環境面でクラブをバックアップしてもらうためには「○○がNGなので好成績を残したとしてもJ1やJ2に昇格することは出来ない・・・。」という風な(ある意味では)脅しをかけないと行政の重い腰を動かすことは難しい。一刻でも早くいい方向に話が進展することを期待したい。