■ 鹿島のボランチの層はJ1屈指J1の場合、上位クラブのみならず下位クラブも優秀なボランチをたくさん抱えているチームがほとんどである。経験が必要なポジションなので「能力は高く評価されながらトップチームでは出場機会に恵まれない選手」は少なくない。J2の貧乏クラブにとってはそういう選手が狙い目となる。攻守の舵取り役となるポジションなのでボランチのポジションを強化できるとチーム力が一気に向上することも十分にあり得る。
リーグ連覇が目前に迫っている王者の鹿島は「ボランチのポジションは質も量もJ1では最高レベル」である。MFレオ・シルバが加入して加入2年目のMF三竿健が台頭。38才になったMF小笠原はここ最近はずっとベンチスタート。出場機会すら巡ってこない試合がずっと続いており、MF永木もベンチスタートが続いている。百戦錬磨の2人ですら、思うように出場機会が得られないほどボランチの競争は激しい。
となると若手が出場機会を得るのは相当に難しくなる。1997年1月1日生まれなのでギリギリで東京世代になるMF久保田(鹿島)はテクニックがあってセンスの良さを感じさせるプレーヤーであるがJ1では出場機会なし。1試合だけベンチに入っているがほとんどトップチームの試合には絡めていない。U-20日本代表の候補の1人に挙げられる選手なので森保監督にアピールするために移籍の道を探っても不思議はない。