センターバック編→ ザックJAPANならびに関塚JAPANはCBの人選で大いに苦労した。それもあって「年代別代表を含めた日本代表はCBの人材が不足している。」と考えている人は多いがDF植田直(鹿島)とDF岩波(神戸)がいたリオ五輪代表チームは、むしろ、CBのポジションがストロングポイントだった。最終的にはDF塩谷(アル・アイン)がオーバーエイジで選出されたがDF奈良(川崎F)、DF中谷(柏)もいたので人材は豊富だった。
東京世代もCBの層は厚い。「サイズや身体能力の高い子供が野球などの他のスポーツではなくてサッカーを選択するようになった。」というのが大きいと思うがサイズがあって身体的な能力も高い大型CBが東京世代にはたくさんいる。関塚JAPANはオーバーエイジで選出されたDF吉田(サウサンプトン)に助けられたが予選のときはDF鈴木大(タラゴナ)にかかる負担が大きかった。このときとは雲泥の差である。
最終ラインの軸になるのはDF中山雄(柏)とDF冨安(福岡)の2人で間違いないだろう。ともに所属クラブでレギュラーポジションを確保しており、DF中山雄は今シーズンのJ1のベストヤングプレーヤー賞の最有力候補に挙げられている。J2にはそういった賞はないが仮に同じようなルールでベストヤングプレーヤー賞が選出されるとしたらDF冨安が有力候補の1人に挙げられる。どちらも見事な活躍を見せている。
無失点のままでアジアを制覇した昨秋のU-19アジア選手権ならびに今年5月のU-20W杯の本大会でも2人の活躍は光ったが「この2人以外にも有望視されるCBがたくさんいる。」というのが東京世代の特徴である。この2人に次ぐ評価を得ているのはDF町田(鹿島)である。190センチの大型CBは鹿島ユースの頃から将来を嘱望されてきた。左利きというのも大きな特徴で「190台の左利きのCB」というのは日本人では珍しい。
1997年生まれのCBの中ではDF野田裕(G大阪)やDF大南(磐田)なども高い評価を得ている。DF野田裕は大津高の2年生のときに地元のクラブであるロアッソ熊本でJ2デビューを果たした。181センチなのでCBとしては小柄であるがフィジカルが強くてタフに戦える選手である。鹿児島実業高出身のDF大南は184センチの長身。スピードもあるのでCBとしての将来性は高い。「CBとしての素材は一級品」と言える。
川崎U-18出身のDF板倉(川崎F)も評価が高い。186センチの長身ながら足元の技術も高い。川崎Fではボランチの位置でプレーする機会も多いので「CBではなくてボランチで大成するのでは?」と評価する人もたくさんいる。C大阪から金沢に育成型期限付き移籍したDF庄司(金沢)は移籍先でポジションを確保。187センチの長身でカバーリング能力が高い。タフさや激しさには欠けるが正確なフィードは評価されている。
1998年生まれの選手が主体となった年代別代表で主力のCBとして活躍したDF森下怜(C大阪)は万能型のCBである。180センチなのでサイズには恵まれていないが全ての能力が高い。プロ1年目ながらC大阪U-23では不動のCBとして活躍しており、開幕からスタメンフル出場が続いている。左右両足から繰り出される正確なフィードが1つの武器になるがブロック数がJ3で最多。体を張れる選手である。
1999年生まれの高校3年生の中ではDF橋岡(浦和ユース)とDF中川創(柏U-18)の2人が年代別代表の主力としてチームを引っ張ってきた。すでに柏のトップチーム昇格が決まっているDF中川創は184センチの長身。この学年は柏U-18の選手が年代別代表の一大勢力になっている。先日のルヴァン杯の準々決勝のC大阪戦(A)でJデビューを果たしたDF橋岡は攻守両面でアグレッシブ。若い頃のDF槙野に似た雰囲気がある。
1番下の学年になる2000年生まれの選手の中ではDF瀬古(C大阪U-18)が最大の評価を得ている。残念ながら怪我をしてU-17W杯の本大会には出場できなかったが森山JAPANがどんな結果に終わったとしても「DF瀬古がいたら・・・。」と多くの人が振り返ることになるだろう。高校2年生ながらC大阪でトップチームデビューを済ませたが186センチの長身。スケールの大きな選手でボランチでもプレーすることが出来る。
不参加のDF瀬古に代わってU-17W杯を戦う森山JAPANの守備の要になっているDF小林友(神戸U-18)も将来を嘱望されている。左利きでフィード力が非常に高い。185センチとサイズに恵まれているのも大きな魅力と言える。U-17日本代表の中では3番手あるいは4番手のCBという立ち位置になるDF監物(清水ユース)も189センチの長身。彼も左利きになる。「未完の大器」と言えるがポテンシャルは一級品である。
他には1998年生まれのDF麻田(京都)も評価の高いCBである。彼も186センチの大型CBで左利き。「左利きのCBが非常に多い。」というのがこの世代の大きな特徴である。DF中山雄、DF町田、DF麻田、DF小林友、DF監物とここまで「左利きのCB」がいる世代は日本サッカー史上でも初めてと言える。先のとおり、いい素材がサッカーという競技を選択して、なおかつ、CBの位置でプレーする傾向が強まっている。
量的にも質的にもCBに関しては「歴代の五輪代表の中でトップクラス」と言えるが、一方でボランチのポジションは人材が豊富とは言えない。質も量もやや物足りないのでDF冨安をボランチの位置で固定することも考えられるし、五輪代表の不動のキャプテンになりそうなDF中山雄をボランチで起用することも十分に考えられる。DF冨安やDF中山雄をボランチで起用することになると中央の守備は安定感を増すだろう。
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