■ ようやくホーム初勝利を挙げる。J3に参加して2年目となるセレッソ大阪U-23は24節を終えた時点で4勝9敗8分けで勝ち点「20」。思うようには勝ち点を伸ばせずにいる。23節を終えた時点ではブービーとなる16位。「盛岡や鳥取やG大阪U-23と比べると消化試合数が2つ少ない。」という点も関係しているが下位に低迷している。21試合で23得点/30失点なので数字的には決して悪くないが「リードを奪った後の戦い方」に大きな課題を抱えている。
せっかく先制点や勝ち越し点を奪ったのにあっさりと追いつかれる試合が目立っている。若い選手がほとんどなので仕方がないところもあるが「ゲームを落ち着かせることが出来る選手がいない。」というのが最大の問題点になっているが、それでもここ4試合は2勝2分け。遅まきながら調子を上げてきた。C大阪U-18所属で2種登録となる高校3年生のDF小林洵の頑張りが目立っている。187センチの大型CBである。
9月24日(日)にキンチョウスタジアムで行われた10位の福島ユナイテッドとの試合は前半にオウンゴールで失点。リードを許す展開になったが後半30分にMF西本のゴールで1対1の同点に追いつくと後半49分には前半にクリアミスからオウンゴールを喫したDF森下怜が劇的な逆転ゴールを決めて2対1で勝利。直後に試合終了のホイッスルが鳴ってゲームセット。ホームでの今シーズン初勝利は劇的な勝利となった。
■ この試合でもっとも目立ったのは・・・。敗れた福島Uの選手の中では夏に加入したボランチのMFニウド、右SHのMF志知、2トップの一角でプレーした大型フォワードのFW小牟田の3人が目立った。松本山雅から加入したMF志知はスピードを生かしたサイドアタックで攻撃の中心となった。1対1になったときの打開力は相当である。群馬から加入したFW小牟田は187センチのサイズを生かしたポストプレーで貢献。MFニウドは前半の出来はなかなか良かった。
当然、オウンゴール&逆転ゴールのDF森下怜も目立ったが、この試合で最も目立ったのはC大阪U-23の1人の女性サポーターである。女性サポーターに関する情報は声のみ。大部分は推測になってしまうが「若い女性サポーター」とは考えにくい。『C大阪U-23の女性サポーター』と記述すると長くなってしまうので略して『ばばあサポーター』と表現するが、とにかく、うるさかった。悪い意味で強く印象に残った。
キンチョウスタジアムで行われたC大阪U-23 vs 福島Uに集まった観衆は543人。C大阪のトップチームのJ1での平均動員数は22,000人程度なので約1/40。ガラガラの状態なので試合中の選手の声や監督・スタッフの声はDAZNの中継に自然と入ってくるが、この日は『ばばあサポーター』の声が鳴り響いていた。C大阪U-23の選手がボールを持って攻撃を仕掛けているときのキンキン声は素晴らしく耳障りだった。
■ 一般人が対処するのは不可能もっとも多かったフレーズは「(シュートを)打て!!!」というものだった。カウンターの場面でハーフウェイラインを少し過ぎたあたりでドリブルで前にボールを進めている選手に対しても「(シュートを)打て!!!」とキンキン声で叫ぶ。なかなか厄介である。この位置からシュートを狙うことが出来るほどシュートレンジの広い選手はC大阪U-23にはいない。的外れな声援であることも不快感を増大させる。
DAZNの収音マイクの近くにばばあサポーターが陣取ったことが悲劇の源と言えるが、大変なのは現地で観戦した両チームのサポーターである。キンチョウスタジアムで行われるC大阪U-23の試合はバックスタンド並びに両ゴール裏は基本的に解放されないので試合中にばばあサポーターのキンキン声を疎ましく思って席の移動を考えたとしても選択肢は極めて限られる。遠くに避難するのは事実上不可能である。
今シーズンのJリーグでは席取りの問題がクローズアップされた。元日本代表のMF中村俊が加入した効果で大入り満員が続いているジュビロ磐田がクラブとして苦言を呈したことが大きなきっかけになったが、試合中にキンキン声で叫び続けるばばあサポーターがいたとしても(この人が法に反するようなことをしているわけではないので)基本的にはどうすることもできない。「一般人にはお手上げ」と言うしかない。
これほど熱烈にC大阪U-23を応援しているのでばばあサポーターは相当なコアなサポーターと考えられるがこのクラスになると「1人の力だけで数人あるいは数十人の現地観戦者を減らすパワーを持っている。」と言える。90分を通してここまでやりたい放題する人が近くにいる環境で、かつ、対処するのは事実上無理となると「コイツがいる限り、C大阪U-23の試合は観に行かない。」となるのが自然である。
すでに触れた「席取り」に関しては道義的な問題があることは否定できないのでクラブに対してクレームの声が届いたとしたら、比較的、強い口調で当事者に対して注意することができるが、ばばあサポーターに道義的な問題があるとは言いにくい。当然、法律的な問題があるわけでもないので非常に厄介である。磐田とは真逆でC大阪U-23の観客が少ないことが原因で生じる全く別の種類の厄介すぎる問題である。
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