サッカーコラム J3 Plus+　

■　Jリーグ全体の平均値は47.8分

6番目はFC岐阜で37.8分、7番目は町田で38.3分、8番目は山口で38.6分、9番目は熊本で39.3分、10番目は岡山で39.5分となる。2016年がJ2での最初のシーズンだったが山口は38.6分。当然、山口市からの来場者が43.8%で最多となるが、宇部市が17.4%、防府市が9.7%なので周辺の市から観戦に訪れる人も少なくないようだ。ちなみに山口県内からの来場者は99.1%なので県外からやって来る人はほぼいない。

2016年のJリーグ全体の平均値は47.8分となる。サッカー観戦に限らず、お出かけをするときに気軽に行ける距離というのはやはり「1時間以内で行ける距離」である。1時間を超えると「遠出した。」という気分になるので、「スタジアムまで1時間以内で行ける距離に住む人」が各クラブのテリトリーになる。言うまでもなく、人口の多い街で活動しているFC東京・C大阪・名古屋・福岡・京都・神戸などは有利である。

徳島・鳥栖・京都・水戸・山形・C大阪などがJリーグの平均程度となる。徳島も近隣クラブの讃岐と同様で県庁所在地ではない市にホームスタジアムを構えているが最多は徳島市で36.5%。続くのは板野郡で17.1%、3番目は鳴門市で14.4%となる。板野郡というと松茂町・北島町・藍住町・板野町・上板町の5つから構成されているが、郡の人口は四国の中では最多。人口は約97,588人なので巨大な郡である。

■　吹田スタジアムに移転したG大阪は・・・。

表1は44クラブの2004年～2016年までの片道のアクセス時間とその平均値を示しているが、平均値の1位は金沢で31.2分。2位は湘南で35.4分、3位は甲府で36.1分、4位は熊本で37.7分、5位は岡山で38.6分となる。当然、アクセス環境は年ごとにほとんど変わらない。岡山というとJRの岡山駅前から徒歩圏内にシティライトスタジアムがあるのでアクセス面は優れており、アクセスの良さは1つの売りになっている。

6位は山口で38.6分、7位はFC岐阜で39.9分、8位は北九州で40.4分、9位は町田で40.4分、10位は川崎Fで40.6分となる。川崎Fは61.2％の人が川崎市内からの来場者となるが、2番目は横浜市で8.8％、3番目は相模原市で1.0%。横浜市からの来場者もまずまず多い。横浜FMは58.6分で37位だったが、横浜市が最多で46.2%。続くのは川崎市で6.2%、3番目は藤沢市で4.0%。同様で川崎市からの来場者も少なくない。

2016年に大きな変化があったクラブというとG大阪である。ホームスタジアムが万博競技場から吹田スタジアムに移転したが2015年が61.9分、2016年が66.8分なので約5分ほど片道のアクセス時間が増えている。「万博競技場のすぐ近く」に出来たのでスタジアムの場所的には大きくは変わらないが万博競技場と比べるとちょっとだけモノレールの駅からは遠くなったのでアクセス的にはやや不便になっている。

　2016/02/16 　【G大阪×名古屋】 吹田スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・上)
　2016/02/18 　【G大阪×名古屋】 吹田スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・中)
　2016/02/19 　【G大阪×名古屋】 吹田スタジアムのこけら落としに行ってきた。 (生観戦記・下)
　2016/02/20 　「ガンバ大阪の吹田スタジアムの大きな問題点」と言えるアクセス面のまずさ

表1. 片道のアクセス時間 (2004年-2016年)

順位	クラブ名	平均(分)	2004年	2005年	2006年	2007年	2008年	2009年	2010年	2011年	2012年	2013年	2014年	2015年	2016年
			54.8	52.4	53.7	53.0	51.4	51.1	52.1	49.6	50.0	50.5	49.4	48.4	47.8
1	金沢	31.2	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	29.8	32.5
2	湘南	35.4	42.4	34.5	36.7	36.1	35.5	37.4	33.0	34.6	33.2	36.1	34.5	32.3	34.1
3	甲府	36.1	36.8	44.6	32.4	40.6	31.7	31.3	36.6	35.4	37.3	37.8	35.5	34.1	35.1
4	熊本	37.7	-	-	-	-	38.7	39.1	40.5	35.7	34.8	36.8	39.9	34.9	39.3
5	岡山	38.6	-	-	-	-	-	41.6	38.4	40.5	35.9	36.6	38.2	38.0	39.5
6	山口	38.6	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	38.6
7	FC岐阜	39.9	-	-	-	-	39.7	33.3	47.6	46.0	38.8	37.6	36.6	41.4	37.8
8	北九州	40.4	-	-	-	-	-	-	-	39.4	39.1	41.3	40.4	41.3	40.7
9	町田	40.4	-	-	-	-	-	-	-	-	42.5	-	-	-	38.3
10	川崎F	40.6	36.4	36.1	40.3	38.1	39.7	39.0	44.0	40.7	42.4	43.4	38.9	46.4	42.2
11	大分	40.6	39.2	49.4	45.4	40.5	41.8	47.5	39.6	38.4	37.1	37.4	34.5	36.6	－
12	松本	41.4	-	-	-	-	-	-	-	-	37.6	40.8	42.2	44.0	42.6
13	讃岐	41.7	-	-	-	-	-	-	-	-	-	-	41.6	45.6	37.8
14	鳥取	42.1	-	-	-	-	-	-	-	44.1	40.0		-	-	－
15	群馬	42.5	-	38.4	39.7	42.4	47.1	38.5	45.6	40.3	42.3	46.3	47.5	41.7	40.0
16	富山	42.9	-	-	-	-	-	47.9	50.6	40.1	41.1	38.4	39.0	-	－
17	大宮	43.0	42.9	40.4	52.8	55.7	42.3	39.6	41.7	41.8	41.5	42.8	39.4	41.0	37.1
18	栃木SC	43.7	-	-	-	-	-	39.3	42.1	45.3	44.0	46.6	42.2	46.5	－
19	仙台	44.3	39.8	42.8	45.6	39.2	48.4	42.7	50.5	41.3	43.7	46.8	45.4	49.5	40.7
20	長崎	44.8	-	-	-	-	-	-	-	-	-	49.5	44.6	43.7	41.5
21	新潟	46.4	44.8	47.1	54.6	47.0	41.4	42.1	46.4	42.8	48.9	45.8	47.2	49.3	46.2
22	柏	46.9	50.2	48.3	48.8	48.8	43.5	51.6	45.5	43.2	49.1	46.4	43.3	43.9	47.5
23	徳島	47.3	-	41.1	63.8	51.9	51.9	48.8	45.1	44.8	41.6	44.0	46.8	45.8	42.0
24	鳥栖	47.9	61.7	41.0	46.6	48.8	46.0	49.4	42.9	43.6	52.5	49.3	49.7	48.8	42.9
25	京都	48.2	56.2	49.5	46.5	46.3	47.4	50.1	48.0	47.2	47.5	46.6	47.1	43.7	50.5
26	水戸	48.4	52.2	54.4	41.4	46.1	47.4	46.0	49.9	46.6	54.9	49.3	51.0	36.0	53.5
27	山形	48.6	47.1	53.0	45.5	50.1	52.6	51.2	48.0	48.9	48.5	50.7	45.6	42.2	48.3
28	C大阪	48.8	50.2	50.7	52.6	48.9	41.8	44.2	46.8	42.0	51.2	55.0	59.6	48.5	42.4
29	福岡	49.1	48.3	52.1	50.1	46.8	58.7	50.4	47.5	46.5	50.4	46.7	48.0	45.9	46.5
30	愛媛FC	49.2	-	-	74.7	48.9	48.6	46.7	51.5	50.6	39.7	51.9	38.8	45.3	44.1
31	FC東京	51.5	53.0	55.0	51.5	50.8	50.8	51.3	50.7	49.9	50.5	51.2	52.0	52.0	51.2
32	千葉	51.7	57.4	55.1	54.7	55.2	49.2	52.8	52.8	52.4	51.5	45.5	50.0	48.3	47.1
33	横浜FC	52.0	50.5	57.1	53.9	52.2	52.1	53.1	52.1	53.2	53.0	49.1	52.8	47.7	48.7
34	神戸	54.4	61.7	56.3	62.3	54.9	55.6	55.0	56.3	53.9	49.9	52.2	49.2	50.2	50.3
35	東京V	58.0	55.2	54.9	57.9	57.8	61.5	53.8	54.7	57.4	57.9	61.7	60.5	62.3	58.6
36	浦和	58.2	58.8	57.1	54.7	58.8	57.9	60.7	55.5	57.5	61.1	59.1	61.4	55.9	58.4
37	横浜FM	58.6	63.4	57.7	59.0	60.7	64.2	56.0	64.5	57.0	53.0	56.7	60.2	53.1	56.7
38	札幌	59.3	69.3	77.7	55.2	57.3	59.6	63.4	56.9	55.2	62.0	59.5	51.3	49.2	54.3
39	名古屋	61.7	60.4	50.5	50.3	60.7	60.3	60.2	68.6	66.4	67.4	70.8	62.8	59.4	64.4
40	広島	62.8	55.0	50.1	63.9	67.0	53.2	65.2	60.8	63.2	62.8	71.9	70.4	66.7	65.8
41	G大阪	63.1	74.0	63.3	63.6	54.2	66.5	57.7	62.8	63.0	63.7	61.3	62.0	61.9	66.8
42	磐田	63.6	63.3	61.7	61.3	58.9	60.4	80.8	70.3	71.7	67.6	59.8	58.1	60.8	52.3
43	清水	65.3	60.5	64.3	69.2	68.1	64.7	61.2	69.1	65.1	66.5	65.4	65.0	68.6	61.4
44	鹿島	102.7	102.8	87.7	89.8	109.3	95.2	111.7	117.8	98.9	118.7	100.0	104.1	103.4	95.6

関連エントリー

　2017/07/22 　【Jリーグ】 54クラブの中で「応援が凄いクラブ」というと・・・。 (1位-10位まで)
　2017/07/23 　【Jリーグ】 54クラブの中で「サポーターが温かいクラブ」というと・・・。 (1位-10位まで)
　2017/08/05 　【Jリーグ】 サポーターから信頼されている主審 (1位-10位) (2017年版)
　2017/08/18 　【Jリーグ】 サポーターから信頼されていない主審 (1位-10位) (2017年版)
　2017/08/23 　【Jリーグ】 「サポーターの平均年齢の低いクラブはどこか？」を調べてみた。
　2017/08/24 　【Jリーグ】 「サポーターの平均年齢の高いクラブはどこか？」を調べてみた。
　2017/08/24 　【Jリーグ】 「サポーターの男性比率が高いクラブはどこか？」を調べてみた。
　2017/08/25 　【Jリーグ】 「サポーターの女性比率が高いクラブはどこか？」を調べてみた。
　2017/08/26 　【Jリーグ】 「タダ券での来場者の割合が低いクラブはどこか？」を調べてみた。
　2017/08/26 　【Jリーグ】 「タダ券での来場者の割合が高いクラブはどこか？」を調べてみた。

---

関連記事

• ボール奪取力の高いJリーガー (1位から20位まで) ～5位は米本拓司、4位は山口蛍、3位は今野泰幸、2位は小泉慶、1位は・・・～ 2015/10/11
• 【Jリーグ】 第3登録期間が終了。勝ち組になったのはどのクラブだ？ (前編) 2020/10/31
• 【Jリーグ】 プレーヤー別の戦力補強の評価 (その13)～小塚和季・ガロヴィッチ・原輝綺・田向泰輝など～ (2018年-2019年オフ) 2018/12/27
• 【日本代表】 平成時代の思い出に残っている名勝負 (11位-20位) 2019/04/30
• 【J1】 独断と偏見で選んだ前半戦のJ1のベストゴール (1位～10位まで) ～3位はFWクリスラン(ベガルタ仙台)、2位はDF福森晃斗(コンサドーレ札幌)、1位は・・・。～ 2017/07/29
• 【2017年の順位予想】 鹿島アントラーズと浦和レッズの2強の優勝争い。対抗は川崎フロンターレ・ヴィッセル神戸・FC東京 (参加者数：300名) 2017/02/02
• 【J1】 全18クラブのオフの補強について1位～18位まで順位を付けてみた。 (その2) 2017/01/06
• 「Jリーガーが子供の頃に憧れた日本人選手」について調べてみた。～6位は小野伸二、5位は川口能活、4位は中山雅史、3位は中田英寿、2位は中村俊輔、1位は・・・～ 2017/02/10
• 【投票結果】 ブレークすると思う選手は誰ですか？ (J1編) 2013/02/16
• J2クライマックス　大予想 2007/11/13