■ 残留争いに巻き込まれているのはボトム6J1の16節が終了した時点で8位のFC東京以下のチームの成績を書き出すと表1のようになる。「どこまでが残留争いに巻き込まれているのか?」を判断するのは難しいが、現時点では「13位の清水よりも下の6チームが残留争いに巻き込まれている。」と言えるのではないか。13位の清水と16位の新潟の差は「6」。17節は札幌 vs 清水の直接対決となるが、清水は勝利できれば残留争いから抜け出すことになる。
ここではボトム6と表現するが苦境から抜け出せずに苦しんでいるチームが多い。13位の清水は16節の甲府戦(H)で勝利してようやく未勝利記録をストップさせることができたが7節から9試合勝ちなしと苦しんだ。14位の甲府はここ7試合勝ちなし中で、16位の札幌は6連敗中。17位の広島は4試合勝ちなし中で、18位の新潟は4連敗中。結局、甲府・札幌・広島・新潟の4チームはかなりの期間、勝利から遠ざかっている。
ボトム6の中で異質なのは大宮である。伊藤彰監督が就任してからJ1のリーグ戦は2勝1分けと好調。15節は新潟戦(A)、16節は広島戦(A)ということで直接対決2連戦だったがいずれもアウェイで勝利をおさめた。15節まではずっと降格圏に位置したが16節を終えた時点で今シーズン初めて残留圏内に浮上した。ルヴァン杯ならびに天皇杯を含めると監督交代後は公式戦は5試合で4勝1分け。雰囲気はガラッと変わった。
表1. 8位のFC東京以下のチームの成績 (16節終了時点)
順位 | チーム | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得失点差 |
8 | FC東京 | 24 | 16 | 7 | 3 | 6 | 5 |
9 | 浦和レッズ | 23 | 15 | 7 | 2 | 6 | 14 |
10 | サガン鳥栖 | 23 | 16 | 6 | 5 | 5 | 0 |
11 | ヴィッセル神戸 | 23 | 16 | 7 | 2 | 7 | 0 |
12 | ベガルタ仙台 | 21 | 16 | 6 | 3 | 7 | -9 |
13 | 清水エスパルス | 18 | 16 | 4 | 6 | 6 | -5 |
14 | ヴァンフォーレ甲府 | 15 | 16 | 3 | 6 | 7 | -8 |
15 | 大宮アルディージャ | 14 | 16 | 4 | 2 | 10 | -15 |
16 | 北海道コンサドーレ札幌 | 12 | 16 | 3 | 3 | 10 | -13 |
17 | サンフレッチェ広島 | 10 | 16 | 2 | 4 | 10 | -14 |
18 | アルビレックス新潟 | 8 | 16 | 2 | 2 | 12 | -24 |