■ 「ボトム5」→「ボトム4」になりつつある。J2の20節が終了した時点で18位の金沢は6勝10敗4分けで勝ち点「22」。昨シーズンは21位になって入替戦に回って辛うじて「J2残留」を果たした金沢は降格候補の筆頭と言われていたが、現時点では21位の山口との差が「9」。金沢がここ4試合で3勝1敗と一気に勝ち点を積み上げたことで残留争いのグループから抜け出しつつある。「残留争いはボトム5の争い」と言われていたが、「ボトム4の争い」になりつつある。
金沢は今シーズンから柳下監督がチームを指揮しているが開幕から辛抱して若手選手を起用して来たことが実を結びつつある。新加入のDF石田崚とMF大橋の2人は欠かせないレギュラーになっており、ここ最近はDF宮崎幾も左SBあるいは右SHの位置で存在感を発揮し始めている。開幕当初の総合力ではJ2で下位レベルだった金沢は経験を積んだ若手が成長を遂げたことで総合力が格段にアップしている。
18位の金沢と19位の熊本の差は「7」。予断を許さない状況ではあるが金沢は少しだけ精神的に楽なポジションになった。19位の熊本、20位の讃岐、21位の山口、22位の群馬の4チームが残留争いの中心になっているが、熊本が勝ち点「15」で、讃岐と山口と群馬はいずれも勝ち点「13」。今シーズンは上位争いも熾烈を極めるが、残留争いもシビアな状況と言える。全体図は2012年シーズンとよく似ている。