レノファ山口→ 昇格初年度の2016年は持ち前の攻撃サッカーでJ2に旋風を巻き起こした山口だったが昇格2年目の今シーズンは苦しいシーズンになっている。2015年ならびに2016年の山口の躍進を支えた主力のほとんどがプレーヤーとしての価値を高めてより規模の大きなクラブに引き抜かれたのは大きな誤算だった。15節を終えた時点で2勝9敗4分けで勝ち点「10」と低迷。15節を終えた後、上野監督の退任が決定した。
16節と17節の2試合は猿澤暫定監督が指揮を執ったが2連敗。18節の岡山戦(H)から創生期のアビスパ福岡でCBとしてプレーした経験のあるアルゼンチン出身のカルロス・マジョール監督が指揮を取っているが初陣は0対1の敗戦。18節を終えた時点で2勝12敗4分けで勝ち点「10」。最下位で「J3降格の危機」を迎えている。20位の讃岐と21位の群馬との勝ち点差はいずれも「3」。熾烈な争いになっている。
18試合で13得点/26失点。1試合平均の数字を出してみると0.72得点/1.44失点となる。J2で12位と健闘した2016年シーズンは1.31得点/1.50失点。なので失点数は微減。「守備が課題」と言われるケースが多いが失点のペース自体は下がっている。より問題が大きいのは攻撃陣と言えるだろう。MF庄司(FC岐阜)、MF福満(C大阪)、MF島屋(徳島)の3人が抜けた影響は大きくて得点力が大幅にダウンしている。