■ 批判を浴びやすいバイエルン方式の補強最近のJリーグは規模の大きいクラブが中規模以下のクラブで活躍した外国人選手を引き抜くケースが増えている。昨オフのMFレオ・シルバ(新潟→鹿島)やFWラファエル・シルバ(新潟→浦和)やFWペドロ・ジュニオール(神戸→鹿島)の移籍は象徴的な出来事だった。鹿島や浦和やG大阪などの上位クラブは豊富な資金力を生かしてJリーグで確固たる評価を受けている外国人選手を積極的に集めてチームを強化している。
中規模クラブで活躍する有力な外国人選手を引き抜くことはドイツの名門のバイエルン・ミュンヘンが得意とする。「バイエルン方式」とも呼ばれるが国内でプレーした経験のない選手を連れてくるよりもはるかにリスクが少ない。特に日本の場合、生活習慣や生活環境がかなり特殊なので初めて日本で生活する選手は戸惑うことが多い。実際に生活してみないと分からないことが多いので賢明なやり方と言える。
一方でリーグ内の格差が広がる要因になったり、リーグ全体の地盤沈下につながることもあるのであまり好まれないやり方である。バイエルンは常に批判を浴びているが、有力な外国人選手を引き抜くだけの資金力やブランド力がないチームは未知の外国人選手を連れてくることになる。Jリーグの場合、ブラジル人や韓国人がほとんどになるが、新外国人選手の発掘に長けたクラブというとやはり新潟である。