■ DAZN効果で有力な外国人選手が来日今オフのJリーグはDAZN効果もあって各クラブが積極的な補強を行った。MF清武(セビージャ→C大阪)、MF中村俊(横浜FM→磐田)、FW大久保(川崎F→FC東京)、DF太田宏(フィテッセ→FC東京)、FW大前(清水→大宮)、MFレオ・シルバ(新潟→鹿島)あたりの移籍は大きな話題になった。また、FW小林悠(川崎F)やDF吉田豊(鳥栖)に対して他クラブが好条件を提示して引き抜きを画策したことも同様に大きな話題になった。
J1では鹿島・FC東京・神戸・磐田・C大阪あたりが補強に成功したクラブと言えるが、J2の中では名古屋・京都・千葉・徳島あたりの補強の評価が高い。DAZN効果で各クラブに与えられる分配金の額が大幅に増加するのでJ1だけでなくてJ2も大いに活性化したが、J2のクラブの場合、日本人の有力選手を獲得するのはなかなか難しい。それもあって有力な外国人選手を獲得することにお金を費やしたクラブが多かった。
「このクラスの選手がJ2のクラブに来るのか・・・。」と思った例がいくつもあるが、実績ではFWラリベイ(バニーヤース→千葉)が今オフにJ2のクラブに加入した外国人選手の中では最高級の大物になる。2013-14年にはラージョ・バジェカーノで30試合で12ゴール、2014-15年はセルタで35試合で11ゴール。リーガ・エスパニョーラの1部でこれほどの実績を残したストライカーが来日するのは久しぶりと言える。
開幕戦は途中出場で、2節の山形戦(H)で先発デビューを飾ったが、山形戦ではエリア内で倒されてPKを獲得した。「185センチと高さがあって得点感覚が鋭いフィニッシャー系の選手」という印象だったが、ここまでの試合を観ると足元の技術が高くてドリブルで局面を打開することもできる。山形戦(H)ではドリブルで仕掛けて決定的なシュートを放つ場面もあった。J2でゴールを量産しそうな雰囲気を漂わせている。