■ J2の第2節J2の第2節。黒星スタートを切った京都サンガはホームの西京極陸上競技場で徳島ヴォルティスと対戦した。布部監督が就任した京都は2試合連続でホーム戦となるが最初の試合は山形に1対2で敗れた。徳島はホームで開幕を迎えたが東京Vに1対0で勝利。鹿島から期限付き移籍のMF杉本太が決勝ゴールを決めるなどポジティブな要素の多い試合になった。好対照なスタートを切ったチームの対戦となる。
ホームの京都は「3-4-2-1」。GK菅野。DF染谷、闘莉王、本多。MF吉野恭、仙頭、石櫃、湯澤聖、エスクデロ、イ・ヨンジェ。FW大黒。開幕戦でFWケヴィン・オリスの追撃弾をアシストしたFW岩崎はこの日もベンチスタート。開幕戦で初ゴールを挙げたベルギー出身のFWケヴィン・オリスもベンチスタートとなった。闘将のDF闘莉王はこの日も3バックの中央でプレーする。MF仙頭がJリーグ初スタメンを飾った。
対するアウェイの徳島は「3-1-4-1-1」。GK梶川。DFキム・ジョンピル、石井秀、ヴァシリェヴィッチ。MF藤原広、岩尾、カルリーニョス、広瀬陸、馬渡、杉本太。FW山崎凌。開幕戦は右ストッパーの位置でプレーしたDF藤原広がアンカーの位置で起用されてその前にMFカルリーニョスとMF岩尾が並ぶ形になった。開幕戦でゴールを決めたMF杉本太がトップ下。最前線でプレーするのは187センチのFW山崎凌となる。
■ 後半45分にDF闘莉王が劇的な決勝ゴール試合の前半はアウェイの徳島ペースとなる。前半のボール支配率は徳島が65%、京都は35%。徳島はMF藤原広をアンカーの位置で起用するやや守備的なシステムを採用したがポゼッション率で圧倒。初スタメンとなる右ストッパーのDFキム・ジョンピルの攻撃参加も効果的。優勢に試合を進めたが「1トップ+トップ下」という配置になったので最後の局面で厚みのある攻撃ができない。前半は0対0で折り返した。
思うような攻撃が出来ない京都は後半10分にFW大黒とMF湯澤聖を下げてFWケヴィン・オリスとMF内田恭を投入。さらに後半17分には高卒ルーキーのFW岩崎を投入する。早い段階で選手交代の枠を使い切るが、後半28分あたりでアクシデントが発生。DF闘莉王が太ももの裏を痛めて全力で走るのが難しくなる。布部監督はDF闘莉王を最前線に上げて、FWケヴィン・オリスのポジションを下がり目にスライドさせる。
苦しい展開になったが後半45分に自陣でFKを獲得すると前方に蹴ったボールを192センチのFWケヴィン・オリスが競り勝つと最後はフォワードの位置に入っていたDF闘莉王が倒れ込みながら右足で決めて後半のアディショナルタイムに突入する寸前に劇的な先制ゴールを奪った。1対0で勝利した京都は今シーズン初勝利。名古屋から加入したDF闘莉王の移籍後初ゴールがチームに初勝利をもたらした。