■ 最高年俸は1億5,000万円1つ前のエントリーではJ1の18クラブの総年俸に注目した。1位がC大阪、2位がFC東京、3位が浦和、4位が鹿島、5位が神戸、6位がG大阪ということでやや意外な結果になったが、引き続いて2017年シーズンのプレーヤー別の年俸の1位~20位を書き出してみた。参考にしているのはエル・ゴラッソの2017年の選手名鑑の推定年俸であるが(昨シーズンまでの)日刊スポーツの選手名鑑の推定年俸と似たような数字である。
→ 【J1】 全18クラブの2017年の総年俸について調べてみた。 (上) → 10位~18位はこちら
→ 【J1】 全18クラブの2017年の総年俸について調べてみた。 (下) → 1位~9位はこちら1位はMF遠藤(G大阪)とFWレアンドロ(神戸)で1億5,000万円となる。J2所属の選手でこれ以上の年俸を貰っている選手がいるとは考えられないので「この2人がJリーガーの中で最高年俸」と考えられる。ちなみにベースボールキングに記載されている2017年シーズンのプロ野球の年俸ランキング(日本人のみ)の1位はオリックスの金子千尋で5億1,000万円。2016年は24試合に登板して7勝9敗。防御率は3.83だった。
2億円を越えている日本人のプロ野球選手は全部で34名。1億円を超えているのは76名。野球界では一流プレーヤーの証が1億円プレーヤーではなくて2億円プレーヤーになっている。ちょうど1億5,000万円になるのは中日の大島洋平、巨人の沢村拓一、阪神の藤川球児、ソフトバンクの中村晃の4人。彼らが42位タイとなるので(外国人選手を含まなくて)Jリーガーの最高年俸よりも上の選手が41人もいることになる。
■ 3位タイはFW大久保(FC東京)とMF清武(C大阪)こうして比較するとどう考えても「お金持ちになりたかったらJリーガーではなくてプロ野球選手を目指すべきだ。」と言えるが、昨今の小学生の男子の「なりたい職業」のアンケートではほぼ確実にサッカー選手が野球選手を上回る。スポーツを始める小学生の低学年や中学年の時期に将来の給料のことを考慮する子はほとんどいないだろうし、親の立場でも子供の将来の給料にこだわる人は少ないだろうと考えられる。
Jリーガーの3位タイはFW大久保(FC東京)とMF清武(C大阪)で1億2,000万円。MF清武についてセビージャ時代の年俸は2億円くらいと言われているのでさすがにJリーグに復帰して大幅にダウンしているがC大阪がセビージャに支払った移籍金は「Jリーグ史上最高」と考えられる500万ユーロ(約6億円)。『C大阪とは3年契約を結んだ。』と報じられているので総額はほぼ10億円。大金が動いたのは間違いないところである。
5位タイはFWペドロ・ジュニオール(鹿島)、DF森重(FC東京)、MFレオ・シルバ(鹿島)、MF中村憲(川崎F)、GKキム・ジンヒョン(C大阪)、DF中澤(横浜FM)、MF今野(G大阪)、FW鄭大世(清水)、FWムルジャ(大宮)でジャスト1億円となる。リーグを代表するスター選手がほとんどである。ディフェンダーではDF森重とDF中澤の1億円が最高年俸で、キーパーも同様にGKキム・ジンヒョンの1億円が最高年俸となる。
■ 年俸3,000万円以上のJリーガーは171名14位タイはDF太田宏(FC東京)とMFアデミウソン(G大阪)で9,000万円。続くのは16位タイでMF柏木(浦和)、MF家長(川崎F)、MF小笠原(鹿島)、FW小林悠(川崎F)、FW柿谷(C大阪)、MF山口蛍(C大阪)、MFソウザ(C大阪)、GK西川(浦和)、MF阿部勇(浦和)、FW豊田(鳥栖)、MF中村俊(磐田)、DF槙野(浦和)、FW興梠(浦和)、FWウーゴ・ヴィエイラ(横浜FM)、MFニウトン(神戸)、MFクリスティアーノ(柏)となる。
こうして見ていくと、Jリーガーの場合は「8,000万円が一流の証」と言える。名門のレッドスターから移籍してきたFWウーゴ・ヴィエイラは前評判が非常に高い選手であるが、やはり、結構なお金がかかっているようだ。2017年にJリーグにやって来た新外国人選手の中ではFWウーゴ・ヴィエイラの8,000万円が最高年俸となる。続くのはMFウエスクレイ(神戸)とGKクォン・スンテ(鹿島)で7,000万円だった。
最後に人数をまとめると1億円以上のJリーガーは全部で13名。C大阪・鹿島・FC東京・G大阪が各2名で、神戸・横浜FM・大宮・川崎F・清水が各1名となる。浦和・柏・鳥栖・広島・磐田・新潟・甲府・札幌・仙台は1億円プレーヤーがゼロだった。次に5,000万円以上の選手をカウントするとクラブ別では浦和が12名で最多。続くのはFC東京で10名。3番目はC大阪で9名、4番目は神戸で8名、5番目は鹿島で6名となる。
3,000万円以上は浦和が18名で最多。FC東京とC大阪が17名で続く。この辺りのクラブになると3,000万円程度の選手でもベンチ入りが約束されないという状況になる。「3,000万円以上の選手が11人未満」となるのは川崎F・柏・鳥栖・清水・磐田・札幌・新潟・甲府・仙台の9チームで仙台はMF梁勇基のみ。実績のある選手でも年俸は低く抑えられているようだ。3,000万円以上のJリーガーは全部で171名だった。
→ 【J1】 全18クラブの2017年の総年俸について調べてみた。 (上) → 10位~18位はこちら
→ 【J1】 全18クラブの2017年の総年俸について調べてみた。 (下) → 1位~9位はこちら
表1. J1の年俸ランキングのベスト20 (2017年)
順位 | 名前 | クラブ名 | Pos. | 年俸 (万円) | 出生地 |
1 | 遠藤 保仁 | ガンバ大阪 | MF | 15,000 | 鹿児島県 |
1 | レアンドロ | ヴィッセル神戸 | FW | 15,000 | ブラジル |
3 | 大久保 嘉人 | FC東京 | FW | 12,000 | 福岡県 |
3 | 清武 弘嗣 | セレッソ大阪 | MF | 12,000 | 大分県 |
5 | ペドロ ジュニオール | 鹿島アントラーズ | FW | 10,000 | ブラジル |
5 | 森重 真人 | FC東京 | DF | 10,000 | 広島県 |
5 | レオ シルバ | 鹿島アントラーズ | MF | 10,000 | ブラジル |
5 | 中村 憲剛 | 川崎フロンターレ | MF | 10,000 | 東京都 |
5 | キム ジンヒョン | セレッソ大阪 | GK | 10,000 | 大韓民国 |
5 | 中澤 佑二 | 横浜Fマリノス | DF | 10,000 | 埼玉県 |
5 | 今野 泰幸 | ガンバ大阪 | MF | 10,000 | 宮城県 |
5 | 鄭 大世 | 清水エスパルス | FW | 10,000 | 愛知県 |
5 | ドラガン ムルジャ | 大宮アルディージャ | FW | 10,000 | セルビア |
14 | 太田 宏介 | FC東京 | DF | 9,000 | 東京都 |
14 | アデミウソン | ガンバ大阪 | FW | 9,000 | ブラジル |
16 | 柏木 陽介 | 浦和レッズ | MF | 8,000 | 兵庫県 |
16 | 家長 昭博 | 川崎フロンターレ | MF | 8,000 | 兵庫県 |
16 | 小笠原 満男 | 鹿島アントラーズ | MF | 8,000 | 岩手県 |
16 | 小林 悠 | 川崎フロンターレ | FW | 8,000 | 東京都 |
16 | 柿谷 曜一朗 | セレッソ大阪 | FW | 8,000 | 大阪府 |
16 | 山口 蛍 | セレッソ大阪 | MF | 8,000 | 三重県 |
16 | ソウザ | セレッソ大阪 | MF | 8,000 | ブラジル |
16 | 西川 周作 | 浦和レッズ | GK | 8,000 | 大分県 |
16 | 阿部 勇樹 | 浦和レッズ | MF | 8,000 | 千葉県 |
16 | 豊田 陽平 | サガン鳥栖 | FW | 8,000 | 石川県 |
16 | 中村 俊輔 | ジュビロ磐田 | MF | 8,000 | 神奈川県 |
16 | 槙野 智章 | 浦和レッズ | DF | 8,000 | 広島県 |
16 | 興梠 慎三 | 浦和レッズ | FW | 8,000 | 宮崎県 |
16 | ウーゴ ヴィエイラ | 横浜Fマリノス | FW | 8,000 | ポルトガル |
16 | ニウトン | ヴィッセル神戸 | MF | 8,000 | ブラジル |
16 | クリスティアーノ | 柏レイソル | FW | 8,000 | ブラジル |
表2. J1の総年俸のランキング (2017年)
順位 | クラブ名 | 総年俸 (円) | 3,000万以上 | 5,000万以上 | 1億以上 |
1 | セレッソ大阪 | 11億2,800万 | 17 | 9 | 2 |
2 | FC東京 | 11億1,700万 | 17 | 10 | 2 |
3 | 浦和レッズ | 10億5,740万 | 18 | 12 | 0 |
4 | 鹿島アントラーズ | 9億9,060万 | 13 | 6 | 2 |
5 | ヴィッセル神戸 | 9億7,600万 | 13 | 8 | 1 |
6 | ガンバ大阪 | 8億7,500万 | 11 | 5 | 2 |
7 | 横浜Fマリノス | 8億3,120万 | 14 | 5 | 1 |
8 | 大宮アルディージャ | 7億6,120万 | 11 | 4 | 1 |
9 | 川崎フロンターレ | 7億1,760万 | 8 | 4 | 1 |
10 | サンフレッチェ広島 | 6億8,100万 | 11 | 2 | 0 |
11 | 清水エスパルス | 6億4,220万 | 7 | 1 | 1 |
12 | ジュビロ磐田 | 5億8,810万 | 6 | 1 | 0 |
13 | 柏レイソル | 5億3,230万 | 7 | 3 | 0 |
14 | サガン鳥栖 | 4億7,460万 | 7 | 3 | 0 |
15 | アルビレックス新潟 | 4億3,040万 | 3 | 0 | 0 |
16 | ヴァンフォーレ甲府 | 4億2,470万 | 3 | 0 | 0 |
17 | コンサドーレ札幌 | 4億0,900万 | 4 | 0 | 0 |
18 | ベガルタ仙台 | 3億7,110万 | 1 | 0 | 0 |
関連エントリー
2017/01/07 【J1】 順位予想バトル 2017年版 受付開始 (現時点の参加者:359名)
2017/01/08 【J2】 順位予想バトル 2017年版 受付開始 (現時点の参加者:176名)
2017/01/09 【J3】 順位予想バトル 2017年版 受付開始 (現時点の参加者:52名)
2017/01/27 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (コンサドーレ札幌・ベガルタ仙台・鹿島アントラーズ編)
2017/01/28 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (浦和レッズ・大宮アルディージャ・柏レイソル編)
2017/01/30 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (FC東京・川崎フロンターレ・横浜Fマリノス編)
2017/01/31 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (ヴァンフォーレ甲府・アルビレックス新潟・清水エスパルス編)
2017/02/03 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (ジュビロ磐田・ガンバ大阪・セレッソ大阪編)
2017/02/05 【J1】 2016年-2017年 冬の戦力補強の最終評価 (ヴィッセル神戸・サンフレッチェ広島・サガン鳥栖編)
2017/02/10 J3+(アンテナ) ・・・ 注目のサッカーサイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-