■ 17チームが参戦する2017年のJ3リーグ2017年のJ3リーグは北九州と沼津が初めてJ3に参戦する一方でJ2に昇格した大分が抜けるので17チームによる2回戦総当たり方式となる。3月11日に開幕して12月3日に最終節が行われる。全34節で合計272試合が行われる予定になっているが、J2とJ3の入替戦が廃止となって、上位2チームまでが自動昇格となる。したがって昇格枠は「1.5」から「2.0」に拡大されるが、J3のクラブにとっては大きな変化である。
クラブ数が奇数になるので、毎節、どこかのチームがお休みになる点が2016年との大きな違いの1つで、各チームの年間試合数も「30」から「32」に増える。そして何と言ってもJリーグとDAZN社が長期契約を結んでJ3の試合が全試合生中継される点が一番の変化と言える。これまではスカパーが注目試合をピックアップして不定期で試合を中継していたが選手のモチベーションは相当にアップするだろう。
「悲願のJ2昇格」を目指す長野、降格チームの北九州、金沢との入替戦に敗れてJ2復帰を逃した栃木SCの3チームが上位争いの中心になると思われるが、J3の場合、スタジアム等に問題を抱えていて、J2ライセンスを取得できていないクラブが少なくない。2016年の秋の審査結果をチェックすると秋田・盛岡・福島・Y.S.C.C.横浜・SC相模原・藤枝・沼津・鹿児島・FC琉球の9チームがJ3ライセンス止まりだった。
■ 「J2ライセンス」を取得できていないクラブが多い。当然、FC東京U-23とG大阪U-23とC大阪U-23の3チームもJ2昇格の資格はないので『J3で好成績を残したとしてもJ2に昇格できない可能性のあるクラブが少なくない。 』と言える。結局、J2昇格に向けてライセンスの問題がクリアになっているのは
栃木SC
長野パルセイロ
カターレ富山
ガイナーレ鳥取
ギラヴァンツ北九州
の5チームのみ。もちろん、諸問題がクリアになって次回の審査のときにJ1ライセンスやJ2ライセンスを取得できるチームがいくつか出てくることも十分に考えられるが環境面が整備されていないクラブがたくさんある。ただし、こういうクラブもJ3で好成績を残すことで地元民や行政に存在をアピールしてスタジアムやクラブハウスや練習場等の環境を良くすることも大事になって来るので目標が無いわけでは全くない。
降格枠が「1.5」から「2.0」に拡大するJ2で降格候補と言われるチームのサポーターは『J2ライセンスを保持できないチームが2位以内に入って自動降格の枠が減ること。』を期待しながらJ3の行方を見守ることになるが、先の通り、ライセンスの問題がクリアになっている長野・北九州・栃木SCの3チームが昇格争いや上位争いの中心になる可能性が高い。「長野と北九州と栃木SCの3強」と表現することができる。