■ スペイン出身のリカルド・ロドリゲス監督の就任が確定一時代を築いた小林監督が退任して新しいスタートを切った徳島。育成年代の監督やコーチとして実績を積んだ長島監督を昇格させて2014年以来の「J1復帰」を目指したが開幕から低調。プレーオフ争いに絡めなかったがラスト9試合は5勝2敗2分け。40節で首位の札幌を下すなど上り調子でシーズンを終えることになった。最終的には9位まで浮上。秋以降に猛スパートをかけて順位を大きく上げることに成功した。
若手の成長は今シーズンの大きな収穫と言える。中でも右WBのMF広瀬陸の成長ぶりは著しかった。「もっとも成長したJ2の若手選手の1人」と言える。小林監督の時は中堅からベテランの選手が多くて安定感や継続性がチームのウリになったが、今シーズンの徳島は若い選手のアグレッシブさが武器になった。20代前半から中盤の選手が何人も主力として活躍したことでクラブの未来は明るくなったと言える。
シーズンの終盤のサッカーは良かったので「就任1年目の長島監督の続投は確実だろう。」と思ったが、残念ながら、1年限りで監督の座を退くことになった。代わってスペイン出身のリカルド・ロドリゲス監督の就任が決定した。2014年から2016年まではタイリーグで監督を務めてきた指導者でまだ42歳と若い監督である。スペイン時代は主にヘッドコーチやアシスタントコーチを任されてきたが未知な部分は多い。