■ 不利な状況を跳ね返した鹿島アントラーズCSの準決勝は11月23日(水)に等々力陸上競技場で開催されたが後半5分にFW金崎のヘディングシュートが決まって1対0で鹿島が勝利。引き分けだと準決勝で敗退となる鹿島がアウェイで底力を発揮した。今年から準決勝のレギュレーションが変更になって「90分の戦いを終えた時点で同点の場合は年間2位の川崎Fの勝ち抜けとなる。」という規定だった。鹿島にとっては厳しい状況だったが見事な勝利と言える。
結局、昨年に続いて3位のチームがCSの決勝戦に進むことになった。プロ野球の日本シリーズのときも「リーグ優勝を果たしたチームが日本シリーズに進出すべき」と考える人は少なくないので「年間1位の浦和と年間2位の川崎FがCSの決勝戦で対戦すべき」と考える人がいることは十分に予想できるが、こういうレギュレーションであることは最初から分かっていたことなので問題視されるべきことではない。
残念だったのはともにベストメンバーで戦うことが出来なかった点である。鹿島はMF柴崎岳を欠くことになったが、川崎Fに至ってはMF大島僚とFW小林悠がともに怪我で欠場。大黒柱のMF中村憲も怪我の影響でベンチスタート。飛車角落ちの状態で準決勝を戦うことになったのは残念だった。MF大島僚とFW小林悠は11月29日(火)の決勝戦の1戦目には間に合う可能性があったが準決勝ではプレーできなかった。