■ 攻撃サッカーで旋風を巻き起こした昇格1年目圧倒的な攻撃力を武器に「J3への昇格1年目で優勝&昇格」という離れ業を演じたレノファ山口。開幕前の段階では「攻撃力はJ2でも通用するだろうが、守備の部分では苦労するだろう。」と言われていた。結局、35節が終了した時点で12勝14敗9分けで11位という成績を残している。『降格候補の1つ』に挙げる人も少なくなかったことを考えると健闘中と言える。町田とともに初年度から存在感を発揮している。
35試合で46得点を奪っているがこれはJ2の22クラブの中では清水→札幌→C大阪→松本山雅&岡山に次いで6番目となる。さすがにJ3時代ほど得点は奪えなかったが立派な数字である。その一方で35試合で52失点というのはFC岐阜→北九州に次いでワースト3位となる。結局のところ、シーズン前から予想されていた通りで「攻撃陣はJ2でも問題なく通用したが、守備面ではJ2のレベルの高さに苦労した。」と言える。
もちろん、攻撃的なスタイルを掲げて戦うチームなので失点数が増えてしまうのは仕方がない。それ以上に得点を奪うことが出来れば大きな問題にはならない。得点数や失点数以上に重要な数字は「得失点差」であるがこれはリーグでは13番目。「-6」という数字は決して悪くないが、今後、プレーオフ出場やJ1昇格を目指すのであればより現実的なサッカーにスライドしていくことも必要なのかもしれない。