サッカーコラム J3 Plus+　

■　J1編の1位はMF中野嘉大(川崎フロンターレ)

同様にJ1の2ndステージの10節が終了した時点で

　・途中出場の割合が50%以上。
　・出場時間が270分以上。

という2つの条件を満たしている選手限定で「90分換算の攻撃CBP」のランキングを出してみた。J2編の上位は1位がMF村田和(清水)、2位がMF加藤大(山口)、3位がFW玉田(C大阪) 、4位がMF鈴木雄(山形)、5位がMF白井康(愛媛FC)という顔ぶれだったが、J1編の1位はMF中野嘉(川崎F)で「3.454」となった。パスCBPが6位、ドリブルCBPが32位、クロスCBPが7位と90分換算では3つの部門で好成績を残している。

2位はMF駒井(浦和)。こちらはドリブルCBPが7位、クロスCBPが5位となる。京都では攻撃の中心として活躍していたが層の厚い浦和ではなかなかチャンスをつかめず。やや苦しいシーズンになっているが京都時代から定評のあったドリブルやテクニックはJ1の舞台でも十二分に通用している。運動量も多くてユーティリティー性も非常に高いが同ポジションに強力なライバルがたくさんいるのは大変である。

■　3位はMF三好康児(川崎F)、6位はMF森晃太(甲府)

3位には東京世代のMF三好(川崎F)が入った。パスCBPが11位、ドリブルCBPが14位となった。先日の柏戦(H)でゴールを挙げるなど11試合で2ゴールを挙げている。強豪の川崎Fで徐々に出場機会が増えており、東京五輪代表チームでの活躍も期待されている。4位はMF伊藤優(新潟)。MF駒井と同様で京都時代からドリブルに定評のある選手だったが「90分換算のドリブルCBP」がJ1の全選手の中で1位となる。

5位はMF田坂(川崎F)。パスCBPが58位、ドリブルCBPが33位、クロスCBPが27位なので満遍なくいい数字を残している。結局、川崎Fはトップ5の中に3人。層の厚さもJ1屈指と言える。続く6位は高卒ルーキーのMF森晃太(甲府)。ドリブルCBPがリーグ2位となる。積極的な仕掛けは大きな武器になっており、思い切りのいいプレーがアクセントになっている。彼も東京世代でU-19日本代表の候補となる。

7位はMF青木拓(浦和)。ただし、ここまでに挙げた6人はいずれもアタッカー系の選手で「途中出場で試合の流れを変える働きやゴールに直結する働き」が期待される選手であるのに対してMF青木拓はボランチの選手である。リードを奪った終盤に攻撃的なポジションの選手との交代でピッチに送り出されるケースがほとんどである。クローザー役を担っているが「パスCBP」がJ1の全選手の中で18位となる。