■ 上位対決首位を走るG大阪が、ホームの万博で3位のアルビレックス新潟を迎えたJ1第19節。
G大阪は、FWマグノ・アウベスを怪我で欠くが、選手層が厚く、その影響を感じさせない。システムは、<4-4-2>。GK藤ヶ谷。DF加地・シジクレイ・山口・安田。MF明神・橋本・二川・遠藤。2トップは、播戸とバレー。
対する新潟も、<4-4-2>。GK北野。DF内田・千代半田・永田・松尾。MF千葉・本間・マルシオリシャルデス・坂本。2トップは、矢野とエジミウソン。
■ 余裕の勝利試合は、前半からG大阪がボールを支配して、攻め込む。前半はゴールは奪えなかったが、後半3分に、右サイドの遠藤のクロスがDF永田のオウンゴールを誘って先制すると、後半13分にも、遠藤のパスを受けたバレーが右足で決めて追加点。後半33分にも、DF加地の左足のミドルシュートで3点目を挙げた。
新潟は、後半42分に、DF内田のクロスをMFマルシオリシャルデスが決めて1点を返すが、反撃はそこだけ。結局、3対1でG大阪が勝利し、この日、引き分けた2位の浦和との差を「4」に広めた。
■ 意図が不明確だった新潟両チームに力の差があることは事実だが、新潟はプランが不明確で、「攻めたいのか」、「守りたいのか」がどちらなのか曖昧だった。したがって、G大阪としては、完全に試合をコントロール出来ていたので、前半でゴールが奪えなくても、「いつかゴールが奪えるだろう。」と、余裕の心理状態で試合を進めることが出来た。
新潟としては、アウェーということもあり、もっと徹底して守りに専念しても良かったし、逆に、失うものはないと考えて、積極的にプレーしても良かった。
■ ガンバを止めろ!!!G大阪は、特に苦労することなく、「勝ち点3」を獲得できた。夏場で、連戦が続く中では、理想的な展開で試合を終えることが出来た。西野監督が、「スタメン全員が日本代表に選ばれてもおかしくない。」と語るのもうなづける。
G大阪は、3位の新潟に完勝し、第20節には2位の浦和レッズと対戦する。浦和に対しては、今シーズン、2勝2分けという成績だが、得点は「11」で失点「4」。試合内容も圧倒していて、死角はほとんど見当たらないだろう。浦和レッズといえども、苦しい戦いになるのは間違いない。
選手層も厚いため、これから、G大阪が取りこぼしをするとは、なかなか考えにくい。昨シーズンは、MF遠藤が長期離脱し、それが原因で終盤戦に失速したが、今シーズンは、例え遠藤が抜けたとしても、MF家長やMF倉田らが控えており、何とかしのげそうな感じである。
J1は、毎年のように混戦になっているが、15日の浦和戦の結果いかんでは、もしかしたら、このままG大阪が突っ走るかも知れない。それでは、やはり、さびしいものがある。したがって、これから、G大阪と対戦するチームは、しっかりと準備をして、モチベーション高く試合に臨んで欲しい。
■ ガンバのウイークポイント攻守ともにバランスのいいチームで攻略は簡単ではないが、あえて、ウイークポイントを挙げると、
① 左サイドバックの安田の守備力
② SB・CBのバックアップの薄さ
③ 代表クラスのサブ組のモチベーションダウン
くらいだろうか。とにかく、勝利するのは、簡単なチームではない。
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