■ あまり人気のない解説者というと・・・。前回のエントリーで示した通り、「サポーターから人気のあるサッカー解説者」というと戸田和幸さん、松木安太郎さん、水沼貴史さん、岡田武史さん、玉乃淳さん、福西崇史さんなどの名前を挙げることが出来る。理由としては「解説が分かりやすい。」、「基本的にポジティブ」、「必要以上に選手やクラブを否定しない。」などが挙げられる。他には「ルックスの良さ」や「声質の良さ」なども幾分かは関係してくる。
その反対で「サポーターからあまり人気のない解説者」は誰になるだろうか?同様に「
どちらかというと苦手なサッカー解説者は誰ですか?」のアンケートの途中経過をまとめてみたところ、1位になったのは元日本代表ストライカーの城彰二さん。僅差の2位は創生期の横浜マリノスで監督を務めた清水秀彦さん、3位は現役を引退した後はバラエティ番組などでも活躍している元日本代表の武田修宏さんとなった。
4位はサッカー界のご意見番だったセルジオ越後さん、5位は1985年のW杯予選の日韓戦で決めた伝説のフリーキックがあまりにも有名な木村和司さんと続いていく。こうして見ていくと最初に触れたサポーターから支持されている解説者の人気の理由として挙げた要素とは真逆で「解説が分かりにくい。」、「基本的にネガティブ」、「まずは選手やクラブを否定することから入る。」などが不人気の理由と言える。
■ 好まれないネガティブ系の解説者たち1位になった城彰二さん、2位になった清水秀彦さんが典型例と言えるがネガティブな解説者は好まれない傾向が強い。これはサッカーに限った話ではないと思う。ただ、注意したいのは「否定的な話をするから好まれない。」というわけではないということ。きちんとした裏付けがあるのであれば仮に解説者がある選手やあるクラブに対して厳しいことを言ったとしても大多数の人は受け入れることができるだろう。
むしろ、何もかもを「YES」と肯定してしまうような解説者は全く面白くないし人気を得るの難しい。日本でもっとも人気のある解説者の1人である戸田和幸さんが選手やクラブに対して厳しいことを全く言わないかというと決してそうではない。どちらかというと厳しいことを指摘するケースは多いが「良くないことは良くない。」、「出来の良くない選手は良くない。」とはっきりと言える点が人気の理由の1つである。
例えば政治の世界でも「最初から結論が決まっていてテコでも動かない人」は少なくない。『とりあえず反対』、『与党のすること(あるいは野党のすること)はとにかく反対』という人は素晴らしい学歴を持っているでもかなり多い。もちろん、そういう程度の低いポジショントークに終始したとしても(ごくわずかではあるが)一定数の支持を得ることが出来るのは確かであるがやはりノーマルな人には受け入れられない。