16人目 : DF 牟田雄祐 (名古屋グランパス→京都サンガ) 1990年9月22日生まれ 187センチ/80キロ ・・・ 「A+」 → 昇格候補の1つだった京都が17位と低迷した理由の1つに挙げられるのは「CBの補強が上手くいかなかった点」である。千葉から獲得した元日本代表のDF山口智は経験豊富な選手であるが年齢的な問題もあってスピード系の選手への対応という点で厳しかった。「和田新監督が理想とするサッカーが出来なかった一因」と言えたがJ1の名古屋で主力だったDF牟田を獲得できたのは大きい。驚きの移籍と言える。
17人目 : FW 池元友樹 (松本山雅→ギラヴァンツ北九州) 1985年3月27日生まれ 170センチ/68キロ ・・・ 「A-」 → 2014年は北九州で42試合で15ゴールを記録。この活躍が評価されて「J1昇格」を果たした松本山雅に引き抜かれた。松本山雅でも当初はシャドーの主力として起用されたが結果を出せず。途中から全く試合に絡めなくなった。非常に不本意なシーズンになったがこのたび北九州への復帰が決定した。若手有望株のFW渡が徳島に移籍したがその穴を補って余りある補強と言える。エースの復帰は心強い。
18人目 : DF 西弘則 (大分トリニータ→カマタマーレ讃岐) 1987年2月25日生まれ 170センチ/64キロ ・・・ 「B-」→ 1番手の右SBだったDF高橋祐はレンタル元の京都に復帰した。即戦力となる右SBを探していた讃岐にとって攻撃力のあるDF西弘則の加入はいい補強と言える。右SBの競争相手となるDF武田有はロングスローをウリとするバランス型の選手なのでドリブラーとして評価の高いDF西弘則とは全く異なるタイプである。DF西弘則は本来は2列目の選手なので右サイドハーフで起用される可能性もある。
19人目 : DF 田所諒 (ファジアーノ岡山→横浜FC) 1986年4月8日生まれ 175センチ/72キロ ・・・ 「B-」 → 2009年に岡山に加入。ずっと岡山とともにJリーグキャリアを歩んできたが、このたび横浜FCに移籍することになった。派手な選手ではないが極限まで頑張ることが出来る。DF永田拓と左SBのポジションを争うことになるが運動量や経験値では上。いい競争が生まれるだろう。本来はボランチの選手なのでボランチ起用の可能性も無いとは言えないが横浜FCはボランチはかなり充実している。その可能性は低い。
20人目 : GK 西部洋平 (川崎フロンターレ→清水エスパルス) 1980年12月1日生まれ 186センチ/79キロ ・・・ 「A-」 → 2013年途中に日本代表クラスの実力を持っていたGK林彰を鳥栖に貸し出した。「GK林彰ではなくてGK櫛引を育てること」が既定路線になったが、思いのほか、GK櫛引が伸び悩んだ。軽率なミスが多くて信頼を勝ち取ることは出来ず。清水の近年の低迷の一因がキーパーにあることは明らかだったので韓国代表のGKチョン・ソンリョンの加入で出番がなくなるだろうGK西部(川崎F)を獲得できたのは大きい。
21人目 : DF 安川有 (大分トリニータ→松本山雅) 1988年5月24日生まれ 183センチ/73キロ ・・・ 「B-」 → 2015年の松本山雅は左サイドが弱点だった。シーズンの終盤はMF安藤淳が左WBでプレーする機会が多かったが、左WBの1番手だったMF岩沼は契約満了(※京都への移籍が確定。)。補強ポイントの1つだったが攻守両面で水準以上の能力を持つDF安川(大分)の獲得に成功した。サイズもあるのでCBでもプレー可能。3バックの左ストッパーになるのか、左WBになるのかは分からないが、的確な補強と言える。
22人目 : MF 湯澤洋介 (栃木SC→水戸ホーリーホック) 1990年12月31日生まれ 167センチ/63キロ ・・・ 「C+」→ 失意の「J3降格」となった栃木SCはMF廣瀬浩やDF赤井の残留が決まった一方でFWジャーン・モーゼル(金沢)やFW大石(藤枝MYFC)などを獲得。主力級の選手が何人も抜けている大分よりも戦力が上になる可能性があるが、ドリブラーのMF湯澤はJ2の水戸に引き抜かれた。水戸の2列目はMF鈴木雄とMF馬場が揃って抜けたのでチャンスは広がった。ボールを持って前に運ぶことが出来る選手である。
23人目 : MF 吉田眞紀人 (水戸ホーリーホック) 1992年10月20日生まれ 180センチ/72キロ ・・・ 「B+」 → 今オフの千葉は出ていく選手も多いが入ってくる選手も多い。加入が決まった選手の中で一番のビッグネームはMF長澤(ケルン)だと思うが、MF吉田眞の加入の方に興味が湧く。2014年は31試合で11ゴールを記録したが2015年は29試合で4ゴール。2015年は不本意なシーズンになったがポテンシャルは抜群。経験のある選手が多い千葉では「我の強さ」がいい方向に作用するのではないかと思う。
24人目 : FW 船山貴之 (川崎フロンターレ→ジェフ千葉) 1987年5月6日生まれ 170センチ/69キロ ・・・ 「B-」 → 2014年のJ2では42試合で19ゴール。松本山雅の初昇格に大きく貢献して川崎Fに引き抜かれたが、初のJ1の舞台では21試合でノーゴール。動き自体は決して悪くはなかった。風間監督の評価も決して低くはなかったが、数字を残すことはできず。彼の一番の武器は思い切りのいいミドルシュートであるが枠に飛ぶ確率が高くないので川崎Fでは武器を披露できず。良さを出し切れなかったがJ2で実績があるのは確か。
25人目 : DF 阿部翔平 (ヴァンフォーレ甲府→ジェフ千葉) 1983年12月1日生まれ 171センチ/70キロ ・・・ 「B+」→ 左SBのレギュラーだったDF中村太(→磐田)が抜けたが、即、DF阿部翔(甲府)の獲得に成功した。左利きでクロスの質の高い左SBはJリーグでは数えるほど。人材難であるが故に他クラブと比較したときに差が付きやすいポジションであり、容易には穴を埋めることが出来ないポジションなので、早々にDF阿部翔を獲得できたのはチーム編成上も大きかった。守備力やバランス感覚ではDF中村太よりもかなり上。
26人目 : FW 渡大生 (ギラヴァンツ北九州→徳島ヴォルティス) 1993年6月25日生まれ 176センチ/62キロ ・・・ 「B+」 → 主にスーパーサブとして活躍。2015年も途中出場が大半だったが35試合で7ゴールというまずまずの成績を残した。デビュー当初からスピードがあってがむしゃらさを持った活きのいいアタッカーとして評価されていたが最近はフィニッシャーとしての能力も高まっている。徳島のフォワード陣はターゲットタイプが多いので動き回るタイプのFW渡は生きるのではないか。スタメンを勝ち取ることができるか。
27人目 :MF カルリーニョス (大宮アルディージャ→徳島ヴォルティス) ・・・ 「A-」→ 不遇の時期も長かったが、渋谷監督になってから大宮で輝きを取り戻した。J2制覇に大きく貢献した選手だったので昇格を決めた大宮からJ2で14位に終わった徳島に移籍したというニュースを聞いた時はかなり驚いた。「大宮が後釜としてどういうボランチを獲得するのか?」も興味のあるところであるが長いパスを有効に使える選手なのでこれまでの徳島にはいなかったタイプ。大きな戦力になるのは間違いない。
28人目 :GK 佐藤昭大 (鹿島アントラーズ→ロアッソ熊本) 1986年8月30日生まれ 185センチ/78キロ ・・・ 「C-」→ 鹿島加入6年目にして念願のJ1初出場を飾るなど2度もGK曽ヶ端からレギュラーを奪ったが、石井監督になってから再びGK曽ヶ端がゴールを守るようになった。GKシュミット・ダニエルが抜けたのでキーパーの補強は不可欠だったがGK金井(大分)の復帰とGK佐藤昭(鹿島)の加入が決定。もちろん、悪い補強ではないが、シーズン序盤にキーパーで苦労したことを考えると「もうワンランク上のキーパー」が欲しい。
29人目 :DF 石神直哉 (V・ファーレン長崎→ギラヴァンツ北九州) 1985年3月2日生まれ 181センチ/75キロ ・・・ 「B-」 → 本格的に左SBにコンバートされたDF川島大が台頭。持ち前の攻撃力でアクセントを加えたが、彼とはタイプの異なる左SBが必要だった北九州にとっては効果的な補強と言える。今シーズンは11試合の出場にとどまったが実績は十分。高さがあって運動量があって左足のキックは正確。いい補強と言えるが懸念材料はC大阪時代から4バックの左SBはあまり得意ではない点。北九州は4バックonlyのチームである。
30人目 :FW 杉本健勇 (川崎フロンターレ→セレッソ大阪) 1992年11月18日生まれ 187センチ/79キロ ・・・ 「A+」 → セレ女フィーバーのときのC大阪は魅力的なチームだったが攻撃的なポジションに下部組織出身で将来性抜群の選手を3人(FW柿谷・FW杉本健・MF南野)も抱えていたのが大きかった。守備的なポジションに関してはJ1で4位になった2013年とほとんど変わらなかったが3人が抜けた後のC大阪は魅力度がガクンと下がった。賛否両論ある中での出戻りとなったが求められるのは結果だけ。決して楽な選択ではない。
2015/12/26
【J2】 2015年オフの12段階の補強評価 (プレーヤー別) (その1) 2015/12/26
【J2】 2015年オフの12段階の補強評価 (プレーヤー別) (その2)
★ 現在の投票数 → 282票
→ 投票したいチームを選択してから左下の「投票」のボタンをクリックしてください。
→ 最大で6チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
→ 記事内容に関係のないコメント(政治的な内容も含む。)はご遠慮ください。
関連エントリー
2014/12/06 セレッソ大阪の「J2降格」の原因について考える。 (前編)
2014/12/06 セレッソ大阪の「J2降格」の原因について考える。 (中編)
2014/12/06 セレッソ大阪の「J2降格」の原因について考える。 (後編)
2015/12/15 【J1】 2016年の冬の移籍市場 序盤戦の雑感 (ベガルタ仙台・鹿島アントラーズ・浦和レッズ編)
2015/12/16 【J1】 2016年の冬の移籍市場 序盤戦の雑感 (大宮アルディージャ・柏レイソル・FC東京編)
2015/12/16 【J1】 2016年の冬の移籍市場 序盤戦の雑感 (川崎フロンターレ・横浜Fマリノス・湘南ベルマーレ編)
2015/12/17 【J1】 2016年の冬の移籍市場 序盤戦の雑感 (ヴァンフォーレ甲府・アルビレックス新潟・ジュビロ磐田編)
2015/12/17 【J1】 2016年の冬の移籍市場 序盤戦の雑感 (名古屋グランパス・ガンバ大阪・ヴィッセル神戸編)
2015/12/18 【J1】 2016年の冬の移籍市場 序盤戦の雑感 (サンフレッチェ広島・アビスパ福岡・サガン鳥栖編)
2015/12/23 J3+(アンテナ) ・・・ 注目サイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-