大宮アルディージャ→ J1復帰を決めた大宮は「オフの主役の1つ」になることが多いチームだったが今オフもかなり積極的な動きを見せている。J2の群馬で42試合で13ゴールと大活躍したMF江坂の加入が確実視されており、さらにはJ2の千葉で39試合で14ゴールを挙げたMFネイツ・ペチュニクの加入も濃厚と言われている。サイドハーフながらゴールを量産したJ2を代表する2人のアタッカーを獲得できる可能性が高まっている。
特に大きいのはMFネイツ・ペチュニク。大宮は左サイドからの攻撃が中心のチームで、左SHのMF泉澤、トップ下から左サイドに流れるMF家長、タイミングのいい攻撃参加が武器となる左SBのDF和田拓の3人で左サイドを崩すシーンが多かった。189センチのMFネイツ・ペチュニクは右SHでプレーするのが得意な選手。左側で作ってファーサイドのMFネイツ・ペチュニクが仕留めるプレーが必殺パターンになりそうだ。
気になるのはMFカルリーニョスの後釜をどうするのか?という点。来日1年目の2012年は相当なインパクトを残したが、ベルデニック監督からの評価は低かった。2013年の後半戦は磐田にレンタル移籍するなど立場が微妙になった時期があったが、渋谷監督は彼の能力を高く評価してボランチの中心に据えた。精度の高いミドルパスはいいアクセントになっていたのでJ2の徳島への移籍というのは予想外だった。
現時点ではMF青木拓(浦和)の獲得に関心を示していると報道されている。日本代表のDF遠藤航(湘南)は「浦和移籍が有力」と言われているので移籍が正式に決まったらMF青木拓の出番はさらに減少する可能性が高い。2年前に大宮から浦和に移籍しているので否定的な感情を持っている大宮のサポーターは少なくないと思うが、純粋に1人の選手として考えると魅力的な人材であることは確かである。