お知らせ・サッカー用のアンテナを設置しました。 →
http://llabtooflatot.atna.jp/ → お勧めのサッカーサイト(18個)をチョイスして登録しました。
→ 注目サイトの最新記事(4つ)もこちらでチェックしてください。
→ かなり便利だと思うので是非とも「お気に入り」に登録して活用してくださいませ。
※
J3+(アンテナ)をお気に入りに追加する ・・・ クリックすると登録できます。
■ 俊足好打で鳴らした左打ちの名セカンド元プロ野球選手の高木豊氏は80年代から90年代にかけて大洋ホエールズなどで活躍した名セカンドだった。通算打率は.297。14年間というプロ野球人生の中で8度も打率3割をマークしている。シュアなバッティングのみならず、俊足としても知られており、1984年にはセリーグの盗塁王に輝いた。オールスター出場回数は8回。「スーパーカートリオ(加藤博一・屋鋪要・高木豊)の1人」としてもよく知られている。
高木豊氏が活躍していた時期のプロ野球というのは今よりもTV視聴率は高くて人気も高かった。いつの間にか地上波での巨人戦の中継は激減してしまったが、2005年あたりまではほとんどすべての巨人戦は地上波のゴールデンタイムで生中継されており、年間平均の視聴率が20%を超えることもあった。「仕事から帰ってビールを飲みながら巨人戦を観る。」というのが多くの日本のサラリーマンの行動パターンだった。
当時、巨人戦以外のカードが地上波のゴールデンタイムで放送されるケースはそれほど多くなかったが、セリーグの5球団は(130試合制のときは)年間で26試合は巨人戦があるので、(「巨人の対戦相手」という役回りではあったが、)少なくとも年間で26回はゴールデンタイムに登場した。なので、中心選手になると一般的な知名度は非常に高かった。高木豊氏が現役で活躍していた時期というのはそういう時代だった。
■ 今回のテーマは「イクメン」スカパーで定期的に放送されている「Jリーグラボ」はコンサドーレ札幌の野々村社長が司会を務めて、毎度、1つのテーマに絞ってゲストとともにトークを行う1時間番組であるが、#31のゲストは高木豊氏だった。テーマは「イクメン」。『どうすれば息子をサッカー選手にできるのか?』、「どうやって3人の息子をJリーガーに育てたのか?」など面白い内容だったので、気になったところをまとめてみたいと思う。
ちなみに高木豊氏の長男は東京V→清水→浦和でプレーしているFW高木俊で、次男は東京V→ユトレヒト→清水→東京VでプレーしているMF高木善で、三男は2014年にトップチームに昇格してプロ2年目となるFW高木大である。「高木三兄弟」として非常に有名であるが、3人とも年代別の日本代表に選ばれた経験があって、次男のMF高木善はオランダのエールディビジならびに関塚ジャパンでプレーした経験もある。
(1) 「プロありき」で子供たちと接する。→ 「3人ともプロサッカー選手になること」が小さい頃からの夢だったので、プロサッカー選手になるためにはどうすればいいのか?を常に考えていたという。例えば小学生のとき、試合でゴールを決めることが出来なかったときは「なぜなのか?」、「なぜ自分でいかないのか?」、「なぜパスを出したのか?」など問いただす。今のレベルで満足しないように「常に高いレベル」を求めることは大事なことである。
(2) 道具や環境はしっかりと用意する。→ 元プロ野球選手で、かつ、スター選手だったので、収入は相当なものだったと思うが、道具(スパイクなど)はできるだけいいものを与えたという。また、進路先に関する選択肢を多く与えることも大事で、3人とも横浜育ちであるが、東京Vの下部組織に入団。そして、東京Vのトップチームに昇格するときは「他にも(大学進学など)選択肢はある。」ということを伝えて自分の将来については自分で決めさせたという。
(3) 他人との比較はしない。→ 長男は1991年生まれで、次男は1992年生まれで、三男は1995年生まれなので、比較的、年齢は近い。男の子3人の兄弟で、しかも、3人とも早くからサッカー選手として有望視されており、年代別代表でも活躍してきた。なので、メディアやファンなど周囲が高木三兄弟を比較するのはどうしようもないことであるが、少なくとも両親は兄や弟(あるいは同級生など)と比較してどうこう言うことはなかったという。
(4) 何かあったときは面と向き合って話し合う。→ 高木家にある三家訓の1つは「表情・言葉・目で本気を見極める。」である。基本的には子供たちがやりたいと思ったことをさせてきたが、どれだけ本気なのか?を見極めるために節目節目ではしっかりと親子で話し合って道を決めてきたという。ちなみに小学生の低学年のとき、(サッカーを辞めて)野球をしていた長男がサッカーへの転向を自ら希望した時は公園を全力で走らせてタイムを測定して本気度を見極めた。
(5) 期限付きの目標を設定する。→ 何にしても「目標を掲げる。」というのは大事なことであるが、高木家では『今、何をすべきなのか?』を親子で考えて、「2か月後までにリフティングが50回できるようになる。」など、具体的、かつ、目標期限を決めて目標達成に向かって努力をしてきたという。「目標を掲げる。」というのは大事であるが、期限付きでないと曖昧になってしまう。「○○までに」と期限を決めるのは非常に大事なことである。
(6) 宿題をするよりも寝る方が大事。出来ない約束はしてくるな。→ 三男は小学生の頃から東京Vの下部組織でプレーしていたので、家に帰ってくると夜10時を回っていた。夜の10時以降というのは「体を大きくするために寝ないといけない時間」である。「宿題をしてこない。」と学校の先生に怒られてしまったが、「宿題をする時間はありません。なので宿題はできません。」と先生に言いに行かせた。「出来ない約束はしてくるな。」というのは高木家の基本的な考え方の1つ。
(7) 実際にプレーしてみて子供の気持ちを理解する。→ 当時、近くに住んでいた現・川崎Fの風間監督などと「おやじチーム」を結成。『子供と同じポジションでプレーする。』という決まりだったそうだが、プレーしてみて分かったことは多いという。試合を観ていると親としてあれこれ言いたくなるのは仕方がないが、実際に自分でプレーしてみると分かることは多い。「サッカー未経験者の親は一度、自分でもプレーしてみる。」というのは重要かもしれない。
以上、Jリーグラボの高木豊氏の発言を下に「息子をサッカー選手にするために必要な7つのこと」をまとめてみたが、印象に残ったのは6つ目。サッカー部やサッカークラブで「文武両道」を掲げるところは多い。Jリーグのユースチームでは「学校のテストで赤点を取ったら練習に参加させない。」というルールがあるところもあると聞くが、高木家(少なくとも父親)は「勉強しろ。」とは全く言わなかったという。
幸いにして「宿題はできません。」と自分から申し出たとき「それならば出来るときに(宿題を)やってきてください。」と先生からは言われたという。子供たちの人柄なのか、サッカーを真剣にやっていることを理解してくれていたのか、定かではないが、そのように言ってくれる先生は多くないと思う。その点は幸運だったと思う。(※ ただし、3人とも170センチ前後なので、サイズ的にはあまり恵まれていない。)
→
「Jリーグラボ」における高木豊さん(元大洋ホエールズ)のコメントをまとめてみる。 (子育ての部分以外) に続く。
お知らせ・サッカー用のアンテナを設置しました。 →
http://llabtooflatot.atna.jp/ → お勧めのサッカーサイト(18個)をチョイスして登録しました。
→ 注目サイトの最新記事(4つ)もこちらでチェックしてください。
→ かなり便利だと思うので是非とも「お気に入り」に登録して活用してくださいませ。
※
J3+(アンテナ)をお気に入りに追加する ・・・ クリックすると登録できます。
関連エントリー
2011/06/17 高木善朗 ユトレヒトに移籍か?
2011/08/24 Jリーガーと兄弟構成に関して
2011/10/19 Jリーガーとその年齢に関して
2011/10/21 Jリーガーがサッカーを始めた年齢は?
2012/12/20 優秀な選手を輩出しているクラブ(ユース・高校)はどこか? (上)
2012/12/21 優秀な選手を輩出しているクラブ(ユース・高校)はどこか? (下)
2012/12/21 優秀な選手を輩出しているクラブ(ユース・高校)はどこか? (J2編)
2015/04/03 U-22日本代表入りを期待したい若手選手(49名)のリスト (その1)
2015/04/03 U-22日本代表入りを期待したい若手選手(49名)のリスト (その2)
2015/04/04 U-22日本代表入りを期待したい若手選手(49名)のリスト (その3)
2015/07/19 【読エ】 Jリーガー(盛田剛平・千葉和彦)からサッカー少年少女を持つ親へのメッセージ
2015/11/02 J3+(アンテナ) ・・・ 注目サイトの最新記事 (4つ)
- 関連記事
-