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■ ドラフト会議がもたらすプラスの要素今年のプロ野球のドラフト会議は10月22日(木)に開催された。夏の甲子園大会とU-18W杯で活躍したオコエ瑠偉外野手(関東一高)に注目が集まったが、彼以外にも高橋純平投手(県岐阜商)や平沢大河内野手(仙台育英高)などネームバリューのある選手が何人かいたので「ドラフト会議」に対する注目度は高かったが、「どちらかというと不作」、「超目玉は不在」と言われており、アッと驚くような上位指名もあった。
ドラフト会議の時期が近づいてい来るとスポーツ紙やスポーツニュースがこぞって注目選手を盛んに取り上げるので一般のファンも上位候補の選手の名前を覚えることが出来る。オコエ瑠偉外野手など甲子園や日本代表で活躍した選手は別として大学や社会人の選手に対する注目度や関心は普段はほとんどないので大半は「一般的には無名の選手」であるが、上位候補と取り上げられることで認知度が高くまっていく。
「戦力均衡」と「契約金や年俸の高騰を防ぐこと」の2点がそもそもの目的だったが、直前の時期になるとメディアで大きく取り上げられて注目度や知名度が各段にアップすることはプラスの要素になっており、実際に複数球団から1位指名されたり、上位で指名されると選手としての箔が付く。指名球団の数や指名順位によって「実力」や「期待値」が分かりやすく露になる点もドラフト会議がもたらす副産物になっている。
■ 大半はひっそりと入団先が決まっていくJリーガーであるが・・・。プロ野球とは対照的にサッカー界は完全な自由競争である。高校2年生の段階で早くもプロ入りが決まった青森山田高のMF柴崎岳(→鹿島)であったり、2010年のアジア大会で大活躍して複数の強豪クラブが獲得に乗り出した福岡大のFW永井謙(→名古屋)あたりはアマチュアの段階から大きな注目を浴びていたが、このクラスの選手でない限り、ほとんど世間一般の関心を集めることなくプロ入りが決まっていく。
「プロ入り直前の時期に選手がクローズアップされる機会がある。」というのはサッカー界から見ると羨ましい限りであるが、半数程度の選手は下部組織からトップチームに上がってくること、クラブ数が非常に多いこと(合計で52クラブ)を考えるとサッカー界がドラフト会議を行うことはほぼ無理である。ただ、その一方でドラフト会議を経ないと日本人選手はプロ入り出来ない点は今の野球界の問題点の1つとも言える。
例えば創価大の3年生の田中正義投手は来年のドラフトの超目玉と言われている。Max154キロとも言われている。「今年のドラフトの対象であったとしても1位指名が殺到しただろう。」と言われており、「2016年のドラフト会議では8球団程が指名するのではないか。」とも言われている。現時点でも十二分にプロ野球の世界で通用する実力を持っているのは誰の目にも明らかであるが、まだプロ入りすることはできない。
もちろん、「退学」や「退部」や「退社」などイレギュラーな道がないとは言えないが、基本的には高校から大学に進んだとしたら4年間、高卒で社会人に進んだとしたら3年間、大学から社会人に進んだとしたら2年間はドラフトの対象からは外れることになる。「実力がある。」と認められた選手は東京V時代のFW森本のように中学生であってもプロの試合に出場することが出来る点はサッカー界の良い所である。
■ 2015年のドラフトの目玉は柏入りが決まったDF湯澤聖人か?「仮にJリーグがドラフト制度を採用していたら、今の高校3年生(ユース所属の選手も含む)と大学4年生の中でどんな選手がドラフトの目玉になったのか?」、「上位指名されたのか?」を想像するのは面白いことだと思う。『J1の18クラブのみ、ドラフト会議に参加できる。』と仮定した場合、一番人気になるのは柏への入団が内定している右SBの流通経済大のDF湯澤(→柏)だろう。右SBで苦労しているチームは多い。
他に複数のクラブが1位指名しそうなのは「2020年の東京五輪の守備の要」になることが期待される鹿島ユースの大型CBのDF町田(→鹿島)、大学ナンバー1ストライカーと言われる関西学院大のFW呉屋(→G大阪)、争奪戦が繰り広げられた福岡大のMF木本(→C大阪)、今年1月の時点で早くも浦和入りが決まった専修大学のGK福島(→浦和)あたり。明治大のFW和泉(→名古屋)もドラフト1位は確実と言える。
「ドラフト1位での指名はほぼ確実」と言える10人DF 湯澤聖人 (流通経済大→柏レイソル) 1993年10月10日生まれ 179センチ/73キロ
→ 今年の1月17日に柏入りが内定した右SB。大学3年生の段階でのプロ内定は異例である。SBとしてはサイズがあってフィジカルも強い。攻守両面でチームに貢献できるバランスの取れた選手で、今年の3月にはU-23アジア選手権の予選の予備登録メンバーに選ばれている。今年の新卒の中ではもっともフル代表に近い選手で、柏でレギュラーを獲得できれば早期の日本代表入りも考えられる。ドラフトの目玉クラス。
DF 町田浩樹 (鹿島ユース→鹿島アントラーズ) 1997年8月25日生まれ 188センチ/74キロ
→ U-18日本代表の大型CB。今の大学1年生の早生まれの選手よりも下が2020年の東京五輪の対象となるが、「東京五輪の守備の要になる選手」と専らの評判である。これだけのサイズがあるCBは日本では珍しいが、それに加えて左利きであるという点も大きな武器となる。タフさや力強さはまだ足りないという印象もあるが、ドラフトがあれば1位指名に複数のクラブが入札するのは間違いない。ドラフトの目玉クラス。
FW 呉屋大翔 (関西学院大学→ガンバ大阪) 1994年1月2日生まれ 177センチ/68キロ
→ 大学ナンバー1ストライカーと言われており、7月に行われたユニバーシアードではフォワードの中心の1人となった。下級生の頃から驚異的なペースでゴールを決めてきたが、ポジショニングの良さとゴール前での落ち着きが光る。ストライカー特有のエゴイスティックなところも魅力と言える。ただ、ポストプレーや守備力など「それ以外の部分」での貢献度はあまり高くないという印象。1位で重複の可能性あり。
DF 高橋諒 (明治大学→名古屋グランパス) 1993年7月16日生まれ 170センチ/63キロ
→ J1の名古屋入りが決まった左SB。左足のキックに定評があって右足のキックの精度もまずまず。アジリティもあるので相手選手と1対1になったときは積極的に仕掛けてクロスまで持っていくことができる。名古屋では2016年が大卒4年目となるDF本多とポジションを争うことになると思われるが攻撃力ではDF本多よりも上。即戦力として左SBのレギュラーに定着する可能性は十分に考えられる。1位指名の有力候補。
DF 藤谷壮 (神戸 U-18→ヴィッセル神戸) 1997年10月28日生まれ 178センチ/61キロ
→ U-18日本代表。高校3年生ながらネルシーニョ監督の評価は高くて、すでにJ1で3試合に出場している。右SBが主戦場。縦への推進力があって、SBとしてはサイズがある点も魅力。積極的な仕掛けからチャンスを演出するシーンが多い。サイドをアップダウンするだけの選手ではなくてもっと幅の広い選手である。現段階では「2020年の東京五輪の右SBのレギュラーの有力候補」と言われている。1位指名は確実。
GK 福島春樹 (専修大学→浦和レッズ) 1993年4月8日生まれ 182センチ/78キロ
→ 今年1月に早くもJ1の浦和入りが発表された大学屈指のキーパー。7月のユニバーシアードのときは主戦キーパーとして3位に貢献。サイズには恵まれていないが、フットワークが軽くて、左足のフィードにも定評がある。浦和の守護神で日本代表のGK西川によく似ている。プロ入り後、しばらくはGK西川の控えとして修業を積むことになると思われるが、GK西川の次の浦和の守護神候補と言える。1位での重複が有力。
MF 木本恭生 (福岡大学→セレッソ大阪) 1993年8月6日生まれ 183センチ/73キロ
→ 浦和や福岡なども獲得に乗り出した大学屈指の大型ボランチ。183センチという恵まれたサイズを生かした守備が特徴。攻撃においては積極的に縦パスを出すことができる。「サイズ」と「身体能力」ではやや劣るがボランチでプレーするときのMF山村和(鹿島)に似た雰囲気もある。MF山口蛍は海外移籍の可能性があるので1年目からボランチとして即戦力になることが期待される。1位での重複はほぼ確実。
MF 早川史哉 (筑波大学→アルビレックス新潟) 1994年1月12日生まれ 169センチ68キロ
→ 18年ぶりのベスト8に入った2011年のU-17W杯で5試合に出場して3ゴールをマーク。攻撃の中心として大活躍したアタッカー。「そのまま新潟のトップチームに昇格する。」と誰しもが思っていたが、筑波大学への進学を選択。「年代別代表の有望株がJリーグ入りではなくて大学を選んだ。」ということで話題になった。あれから4年。地元のクラブである新潟への加入が正式に決まった。1位指名の有力候補。
DF 野田裕喜 (大津高→ガンバ大阪) 1997年7月27日生まれ 181センチ/73キロ
→ U-18日本代表。昨シーズンの終盤に高校2年生ながらロアッソ熊本でJリーグデビューを飾って注目を集めた。現在は大津高校の3年生でG大阪入りが内定している。2015年も特別指定選手として熊本で4試合に出場。背番号「5」を与えられるなど期待は大きかった。CBとしては標準的なサイズであるが、総合力が高くて、プロ選手に混じっても堂々とプレーできるメンタリティも魅力。1位指名の有力候補。
MF 和泉竜司 (明治大学→名古屋グランパス) 1993年11月6日生まれ 173センチ/68キロ
→ ユニバーシアード代表。市立船橋高の3年生だったときに冬の選手権の決勝戦(vs 四中高)で同点弾と決勝弾を決めた選手としてよく知られている。何でもできる万能型のアタッカーでシュート技術も高い。当時も大きな話題になったが三重県の四日市市の出身。「2016年の名古屋の監督に就任するのではないか?」と言われている小倉隆史氏は言うまでもなく四中高出身。不思議な縁を感じる。1位での重複もあり得る。
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