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■ 第34節J3リーグの第34節。19勝4敗7分けで勝ち点「64」の町田ゼルビアがホームの町田市立陸上競技場でSC相模原と対戦した。SC相模原は15勝10敗6分けで勝ち点「51」。町田は入替戦圏内となる2位。首位の山口との差は「9」。ただし、町田は1試合消化が少なくて今節は山口がお休み。勝てば「6差」となる。一方のSC相模原はここまで4位。SC相模原はJ2ライセンスが取得できなかったのでJ2昇格の可能性は無い。
ホームの町田は「4-2-2-2」。GK高原。DFペ・デウォン、深津、増田、松本怜。MF李漢宰、森村、鈴木崇、重松。FW戸島、鈴木孝。2014年のJ3リーグの得点王でリーグ屈指のストライカーであるエースのFW鈴木孝はここまで25試合で9ゴールを挙げている。今夏にJ2の福岡から加入したボランチのMF森村は11試合連続スタメンとなった。191センチの大型フォワードのFW戸島は4試合連続スタメンとなった。
対するアウェイのSC相模原は「4-2-2-2」。GK佐藤健。DF寺田、工藤、安藝、永芳。MFトロ、須藤、飯田涼、樋口。FW高原、井上平。元日本代表のFW高原はここまで28試合で5ゴール。日本代表として57試合で23ゴールを挙げている。日本代表候補に選ばれたことのある右SBのDF森勇介は出場停止中。32節の山口戦(A)で肘打ちをしてレッドカードを受けたが、残りの全試合となる6試合の出場停止処分が下された。
■ 1対0でホームの町田が勝利2位と4位の直接対決の前半は静かな展開となる。首位の山口を追うためには絶対に勝ち点「3」が必要な町田だったが前半はかなり抑え気味。どちらかというとアウェイのSC相模原がペースを握る展開になる。しかし、SC相模原もほとんどチャンスシーンを作れず。逆に終了間際に左サイドハーフで起用されているMF重松がフリーで惜しいヘディングシュートを放つなど町田も2度ほど決定機に近いチャンスを作った。
前半のシュート数はともに3本ずつ。見せ場は少なかった。0対0で迎えた後半は序盤こそ引き続きSC相模原がペースを握ったが、徐々に町田ペースに移っていく。すると後半28分に町田はロングボールから浮き球でうまくパスをつないでゴール前のFW鈴木孝がシュートチャンスを迎えると左足で放ったシュートが相手選手の体に当たってからゴールイン。エースのFW鈴木孝のゴールで町田が先制に成功する。
FW鈴木孝は今シーズン10ゴール目。JFL時代の2013年を含めると3年連続での二桁到達となった。結局、このゴールが決勝点となって1対0でホームの町田が勝利。試合の無かった首位の山口との差は「6」に縮まった。山口も町田も残りは5試合ずつ。逆転優勝&自動昇格のチャンスは残されている。町田は天皇杯を含めると公式戦は5連勝となった。一方、敗れたSC相模原は3連敗。2位以内の可能性が消滅した。
■ 呼称は「武相決戦」で決まり!!!町田のホームタウンの東京都町田市とSC相模原のホームタウンの神奈川県相模原市は都県境で隣接している。以前は両クラブの対戦は「境川ダービー」と言われていたが、2014年3月に両クラブが企画名を公募。とりあえずとして、町田側は「武相決戦」、相模原側は「相武決戦」と呼ぶことになったが、さらに2015年のダービーで勝ち点が上回ったチームの呼称を2016年シーズンに採用することが決まっていた。
6節で対戦した時は2対1でホームのSC相模原が勝利しており、25節で対戦した時はアウェイの町田が1対0で勝利している。ここまで1勝1敗だったので今シーズンの最後の直接対決となるこの試合が決着を付ける場となったが1対0でホームの町田が勝利。今シーズンの直接対決は町田の2勝1敗という結果に終わったため、町田側からの呼び名である「武相決戦」という呼称が2016年は採用されることに決まった。
お隣のSC相模原との上位対決ということもあってこの日は7,782人という観衆が集まった。町田の観客動員数は安定しており、過去5年間は3,000人台をキープしているが平均の2倍以上。スタジアムの雰囲気は良かった。J3リーグは入場者数が1,000人に満たない試合も珍しくないが、創設2年目を迎えて徐々に各クラブの動員力も上がってきている。3部リーグの試合で7,000人オーバーというのはなかなかの数字である。
■ 試合を決めたのはエースのFW鈴木孝司勝った町田は首位の山口との差が「6」となって、3位の長野との差は「7」のまま。J3リーグは1位になると自動昇格で、2位になると入替戦に回って、3位以下はノーチャンス。1位と2位、2位と3位の差は大きいので、町田は「できれば1位で自動昇格を果たしたい。最悪でも2位の座を死守したい。」という立場であるが、残り5試合で「7差」ということを考えると「2位以内」は確保できそうな状況になってきた。
この日はエースのFW鈴木孝がヒーローになった。途中出場のFW中村祐とのワンツーでシュートチャンスを作ると、最後はFW鈴木孝が左足でねじ込んだ。昨シーズンのJ3リーグの得点王であるFW鈴木孝は今シーズン10ゴール目。J3リーグの得点王争いは山口のエースのFW岸田が独走しており、2年連続得点王はほぼ不可能な状況になっているが、得点ランキングは4位タイに浮上。今年も最低限の結果を残している。
山口の調子は一時はやや落ちたがここに来て3連勝。2位の町田との差は「6」。得失点差では山口が圧倒しているので、「町田が2連勝+山口が2連敗」では追い抜くことができない。5試合で「6差」というのは逆転不可能な数字ではないが、現実的には「町田は2位で入替戦に進む。」という可能性が高くなっている。そうなるとJ2で21位のチームと入替戦を戦うことになるが、対戦相手はFC岐阜か大分か栃木SCあたり。
■ 驚異的な失点率を誇る町田ゼルビア「J1とJ2の差」と「J2とJ3の差」を比べると明らかに後者の方が大きい。入替戦ではJ3のチームの方が実力的にかなり不利である。特に今シーズン関しては思わぬチームがJ2の下位に低迷しているので「開幕前に昇格候補」と言われていた大分が出てくる可能性もある。そうなるとJ3リーグのクラブが入替戦を制してJ2に昇格するのはかなり大変に思えるが、一方で堅守の町田の守備を崩すのもかなり大変である。
今シーズンの町田はここまで31試合でわずか16失点。1試合平均の失点数は「0.52」。1シーズンでの失点数は『0点台であれば優秀』と言われるくらいなので、ありえないレベルである。守備的なポジションにJ3レベルをはるかに超えたタレントが何人もいるわけではないが、就任2年目となる元日本代表の相馬監督の作り上げた組織的な守備は大きな武器になっており、両鈴木を中心とした攻撃陣も特徴のある選手が多い。
J2も20位と21位、21位と22位では天と地ほどの差があるが、(FC岐阜になるのか、大分になるのか、栃木SCになるのか、それとも他のチームになるのかは分からないが、)J2で21位になったチームからすると町田のようなタイプと短期決戦で対戦するのはかなり嫌だと思う。逆転で自動昇格を勝ち取るのがベストであることは言うまでもないが、2位となって入替戦に進んだとしてもJ2昇格のチャンスはありそうだ。
■ 3連敗で3位以下が確定したSC相模原3連敗のSC相模原は3位以下が確定した。スタジアムの問題があるのでJ3ライセンス止まり。J2ライセンスは取得できなかったので、現段階では仮に今シーズンのリーグ戦で好成績を残したとしてもJ2に昇格することは無理である。この点は開幕の時点から分かっていたのでモチベーションダウンにはつながらないと思うが、「頑張れば昇格できる可能性がある。」というチームと対戦するとき心理面で不利である。
前半の町田はいつも通りかなり慎重だったのでSC相模原がボールを保持する時間が長かった。ブラジル代表に招集された経験のあるボランチのMFトロを中心に互角以上の戦いを見せたが、ディフェンダーに当たってコースが変わって決まった後半28分のFW鈴木孝のゴールはアンラッキーだった。失点した直後にFWタレスやMF曽我部など違いを出せる選手を投入したが、あまり大きな変化は生まれなかった。
注目の元日本代表のFW高原はこの日も不発。前半途中に精力的なプレスでボールを奪い取るシーンがあったが、見せ場といえたのはこのシーンくらい。ゴール前でいい形でボールを受けるシーンは無かった。今シーズンは29試合で5ゴール。途中出場した試合も何試合かあるが、29試合に出場して放ったシュートは30本だけ。ほぼ1試合に1本ペースなのでフォワードとしてはやや寂しい数字が残っている。
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クラブ別エントリー(町田ゼルビア)
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