スタメンGK 西川周作 (浦和レッズ) 6.0
→ 3試合連続完封勝利。後半の直接FKがポストに当たったシーンが一番のピンチだったが、枠内に飛んできた難しいシュートを手に当てて最後はポストに助けられた。フィードに関しては絶対的な信頼感があるので最終ラインの選手も安心してキーパーまでボールを下げることが出来る。フィードに定評のあるキーパーが最後尾に控えているとボール回しは安定する。日本代表のレギュラーに定着しつつある。
DF 酒井高徳 (ハンブルガーSV) 6.0
→ 移籍先のハンブルガーSVでなかなか出場機会を得ることが出来ず。コンディションが不安視されていたが大きな問題は無かった。 むしろ前半は数少ない突破口になっていた。自身の状態としてはなかなか良さそうだった。後半はあまり目立たなかったが、守備面で大きな問題は無かった。「右SBの1番手」と目されるDF内田篤が欠場中なので右SBが不安視されているが、まずまずのプレーを見せたと言える。
DF 吉田麻也 (サウサンプトン) 6.5
→ ハイボールへの対応は安定していた。何だかんだで多くの国際試合を経験して頼りになるCBになりつつある。ビルドアップに関しては「ボールが走らないピッチ」だったこともあって前半はかなり苦労した。DF吉田とDF槙野とMF山口蛍の連携がイマイチだったが、後半になるとアジャストしてきた。前半に訪れたセットプレーからのヘディングシュートは決めたかったが、トータルでの出来はなかなか良かった。
DF 槙野智章 (浦和レッズ) 5.5
→ 9月の2連戦は体調不良のため欠場。アフガニスタン戦(中立地)でDF森重がゴールを決めるなど存在感を発揮したので、どちらをスタメンで起用するのか?が注目されたが、DF槙野がスタメン出場。ハリルホジッチ監督の信頼の高さが感じられるスタメン抜擢だったが何度か危ないシーンがあった。特に前半のMF原口のバックパスのミスから生まれた大ピンチの場面の対応はあまり良くなかったと言える。
DF 長友佑都 (インテル) 6.0
→ DF酒井高と同様で所属クラブで出場機会に恵まれておらず。コンディションが不安視されていたが全く問題は無かった。今回はMF香川など所属クラブで試合に出続けている選手のコンディションがあまり良くなかったが、DF酒井高やDF長友など出場機会に恵まれていない選手のコンディションは良かった。持ち味である縦への突破からクロスを上げるシーンもあったので、サポーターを安心させる出来だった。
MF 長谷部誠 (フランクフルト) 6.0
→ この日も攻守両面で効いていた。何といっても大きかったのはPKを誘発したミドルパス。走り出したFW岡崎慎に対していいタイミングで精度の高いパスを供給した。気になったのはカウンターへの備えが十分ではないシーンがいくつかあったこと。特に前半はWボランチがフィルター役になれずに最終ラインに負担がかかるシーンがいくつかあった。ただ、後半はカウンターでピンチを招くシーンはほぼ無かった。
MF 山口蛍 (セレッソ大阪) 5.5
→ 彼1人の責任ではないが、特に前半は危ないエリアでボールを失うケースが何度もあった。MF山口蛍のところでボールを失うと即、カウンターのピンチになるので絶対に避けなければならない。前半はらしくないイージーなパスミスが目立ったが、その一方で90分を通して縦パスの意識は高くて縦パスの精度はまずまず高かった。ボールを奪いに行って相手にかわされて穴を作る場面がいくつかあったのはマイナス。
MF 本田圭佑 (ACミラン) 6.5 ・・・ MOM
→ 後半10分にプレッシャーのかかるPKを成功させると、後半43分にはMF宇佐美のゴールをアシスト。もっとも出来が良かった選手と言える。ACミランではここ2試合ほど出場の機会が無くて、かつ、チーム(=ACミラン)に対して苦言を呈したことで注目を集めている。個人としては相当にプレッシャーのかかるシチュエーションだったが、しっかりと結果を残した。心配されたコンディションはまずまず良かった。
MF 香川真司 (ドルトムント) 6.0
→ 率直に言うと出来としてはあまり良くなかった。過密日程で疲れがたまっているのだと思われるがコンディションが良くなかった。本来は運動量が多い選手なので試合の中で消えることは珍しいが、前半はほとんど目立たず。ただ、後半に入るとパフォーマンスを上げてきた。自身の得点チャンスは無かったが、2点目のアシストのシーンなど味方を生かすプレーが秀逸だった。最低限の仕事はできた。
MF 原口元気 (ヘルタ・ベルリン) 5.5
→ 9月に行われたアフガニスタン戦(中立地)で好プレーを連発。現状では「左サイドハーフの1番手」と評価されている。ポジション争いは激しいので結果を出したい試合だったが大きなアピールはできず。代わりに入ったMF宇佐美がゴールを記録したので、その分、印象としては悪くなる。打開できるポイントが見つからなかった前半は積極的なプレーを見せたが、周囲と合わないケースが多くて、やや空回りした。
FW 岡崎慎司 (レスター) 6.5
→ 代表通算47ゴール目を記録。試合を決める2点目のゴールも大きかったが、何といっても先制ゴールにつながったPK奪取である。ファールなのか、ノーファールなのか、かなり微妙なシーンだったが、うまく体を使って相手のファールを誘うことができた。前半はかなり激しいマークを浴びていたが、まずまずボールがおさまっていた。9月の2連戦はやや精彩を欠いたが、この日の出来はかなり良かったと言える。
(途中出場)MF 宇佐美貴史 (ガンバ大阪) 6.5
→ 後半21分に登場。相手の動きが落ちてきたこと、そして、日本のリズムが良くなっていた時間帯に投入されたので、途中出場のアタッカーが活躍しやすい絶好のシチュエーションだったのは確かであるが、うまく周囲と絡んでチャンスを作った。後半43分のダメ押しのゴールは見事。投入された直後に相手のカウンターのチャンスになりかけたところでしっかりと対応してピンチを未然に防いだプレーは評価できる。
MF 清武弘嗣 (ハノーファー96) 6.0
→ 後半34分に登場。投入された直後はなかなかボールに触れなかったが、後半43分のMF宇佐美のゴールシーンの時は見事なボールタッチからMF本田圭に絶妙のスルーパスを通した。9月の2連戦は怪我のため招集されなかったが、久々の代表戦でまずまずのプレーを見せた。次は親善試合でイランと対戦するが、MF香川は疲れが感じられる。MF清武をスタメンで使っても面白いのではないかと思う。
FW 武藤嘉紀 (マインツ) 6.0
→ 後半40分に登場。1トップの位置に入った。自身の得点チャンスは無かったが、後半43分のMF宇佐美のゴールの起点となった。マインツでも最前線でプレーする機会が多くなっているが、空中戦で競り勝つシーンがここに来て増えてきているのはいい傾向と言える。「1トップ」というのはハリルホジッチ監督の悩みの種になっているが、FW武藤嘉が国際試合でも1トップをこなせる選手になれれば大きい。
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