■ 低迷するチーム最下位の横浜FCと15位に低迷する大分トリニータの対戦。
横浜FCは、東京ヴェルディから獲得したFW平本が先発出場。<4-4-2>で、三浦知良と2トップを組む。
対する大分は、<4-3-3>に近い布陣。攻撃の核となるべくMFアウグストが怪我で欠場し、FW山崎、FW松橋章、FWセルジーニョで3トップを形成し、MFプラチニ、MFマラニョン、MF森重の3人が中盤で、高橋・深谷・深谷・根本の4バック。
■ キレキレのFWカズ試合は、序盤から横浜FCが攻勢に出る。ファーストトップの平本と、セカンドトップの三浦が抜群のコンビネーションを見せて、チャンスを作っていく。
先制点は、横浜FC。前半21分、左サイドハーフの滝沢のクロスを、中央のカズが強烈な右足のシュートを叩き込んだ。大分は、横浜FCのキーマンである、FWカズに対して森重を張り付かせて、カズを消しにかかったが、カズのポジショニングのうまさと味方を使う頭脳的なプレーで、大分DFを大混乱に陥れた。
対する大分の前線は、人数過多の様相。フォワードが3枚になったことで、スペースがないと生きないFW松橋やFW山崎が利用できるスペースを消してしまって、前半は、ほとんど攻撃的な部分でいい形は作れなかった。
後半に入ると、大分はMFプラチニに代えてMF宮沢を投入。ようやく、中盤と前線のバランスが良くなった大分は、FW松橋章太を中心に、攻め込むシーンが増えていくが、後半28分、MF滝沢のクロスから右サイドハーフの内田のヘディングシュートで追加点を挙げた。大分にとっては、内田のマークに付いていた根本の淡白な守備が痛かった。
大分は、後半33分に、松橋章太のゴールを1点を返すも、反撃は、それまで。横浜FCが、2対1で勝利し、勝ち点3を獲得した。
■ 失敗した4バック前節、川崎に勝利した大分だが、この試合では、その勢いは感じられなかった。ほとんど経験のない4バックの布陣を敷いてきたが、中盤の人数が減ったことで、マークがルーズになって、横浜FCのダイレクトパスについていくことが出来なかった。
3バックでは、両アウトサイドに入って攻撃の基点となる根本と高橋が、2人ともDFラインに入ったために、攻撃的な持ち味を発揮できなかった。
■ 持ち味を発揮し始めたマラニョンそんな試合で、大分側の光明といえるのが、MFマラニョンのプレー。怪我もあって、これまでは、本来のプレーができていなかったマラニョンだが、この試合では、見事なプレーを見せた。
彼は、運動量が豊富で危険察知能力に優れた選手だが、一定以上のテクニックとパワフルな右足を供えていて、J1でも、かなり上位にランクされるボランチであると思う。
対するFWのセルジーニョは、不満足なプレーに終始した。見るからに切れが悪そうで、起点になるプレーも、得点チャンスに絡むシーンもほとんどなかった。彼に、潜在能力はあるのかどうなのか、まだ、疑問である。
■ 平本の加入の効果対する横浜FCは、やはり、FW平本の加入は大きいようで、特に前半は、平本のキープから、何度もチャンスを作った。
どうしても人数をかけて守らざる得ない、横浜FCにとっては、1人でボールを運べる平本の存在は大きく、決して、タレントに恵まれていないチームにとっては、いい補強となった。
■ 内田智也の活躍2トップ以外では、右サイドハーフの内田の活躍が目立った。運動量が豊富なだけではなく、独力で効果的なプレーもできるので、チームでは、数少ない攻撃的な武器になっている。
右に内田、左に滝沢が入ると、非常に攻守のバランスも良く、いい形を作れるようになってきた。横浜FCは、侮れないチームになってきている。
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横浜FC横浜FC(よこはまえふしー、Yokohama F.C.)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。ファンの間ではフリエとも呼ばれている。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Artic
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