センターバック編→ 3回目はCB編。このポジションの有力候補と言えるのは岡山のDF岩政、C大阪のDF山下、大宮のDF菊地将とDF河本、磐田のDF伊野波、千葉のDF大岩あたり。中央大学時代からたびたびロンドン五輪チームに選出されていたDF大岩はJ2経験のみであるが、その他の選手はJ1でも十分すぎるほどの実績を持っており、DF岩政とDF伊野波に至ってはW杯メンバーに選ばれたこともある。経験豊かな選手が多い。
昨シーズンはタイの国内リーグでプレーしたDF岩政がJ2の岡山入りを選択したニュースは大きな話題になったが、期待通りの活躍を見せている。23節を終了した時点で自陣での空中戦勝率は脅威の78.7%。「70%を超えたら一流のCB」と言える数字なので、異常と言うしかない。C大阪もDF山下もザックジャパンのときに日本代表候補に選出されたことがあるが、身体能力が高くて、タフなCBである。
J1復帰に向けて順調な歩みを続ける大宮のDF菊地将とDF河本もJ2でトップクラスのCBである。DF菊地将は怪我が多くて満足いくシーズンにはなっていないが、滞空時間が長くて、空中戦の強さはJ2でも有数。DF河本はJ1の神戸から新加入したが、今シーズンはいいところでゴールを決めてチームを救っている。大宮ではボランチでプレーする機会が多くなっているDF横山はCBでも高いパフォーマンスが期待できる。
千葉にとって重い背番号である「2番」を受け継いだDF大岩は万能型のCBである。右SBで活躍した時期もあるが、今シーズンは開幕からDFキム・ヒョヌンとCBを組んでスタートダッシュに大きく貢献した。183センチと高さがあって、右足のキックも安定している。J2でプレーするCBの中では屈指の有望株と言える。やはりと言うべきか、昇格争いを繰り広げているチームには安定感のある優秀なCBが必ず1人はいる。