サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2023/09/16 【Jリーグ】今オフの移籍市場での動向が気になる選手 (40名挙げてみた) (アタッカー編) (2023年-2024年) (その4)
　2023/09/17 【Jリーグ】今オフの移籍市場での動向が気になる選手 (30名挙げてみた) (フォワード編) (2023年-2024年) (その1)
　2023/09/17 【Jリーグ】今オフの移籍市場での動向が気になる選手 (30名挙げてみた) (フォワード編) (2023年-2024年) (その2)
　2023/09/18 【Jリーグ】今オフの移籍市場での動向が気になる選手 (30名挙げてみた) (フォワード編) (2023年-2024年) (その3)
　2023/09/18 【Jリーグ】今オフの移籍市場での動向が気になる選手 (30名挙げてみた) (フォワード編) (2023年-2024年) (その4)
　2023/09/19 【J2限定】「今オフにJ1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (21位～30位)
　2023/09/20 【J2限定】「今オフにJ1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (11位～20位)
　2023/09/20 【J2限定】「今オフにJ1のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (1位～10位)
　2023/09/21 【U-22アジア大会：日本×カタール】セレッソ内定のDF奥田勇斗。飛び抜けた組み立てのセンス。
　2023/09/21 【J3限定】「今オフにJ2のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (21位～30位)
　2023/09/22 【J3限定】「今オフにJ2のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (11位～20位)
　2023/09/22 【J3限定】「今オフにJ2のクラブが獲得できたら美味しい。」と思えるJリーガー (1位～10位)
　2023/09/23 【J1限定】「今オフにJ2のクラブが獲得できたら大きな戦力UPになる。」と思えるJリーガー (21位～30位)
　2023/09/24 【J1限定】「今オフにJ2のクラブが獲得できたら大きな戦力UPになる。」と思えるJリーガー (11位～20位)
　2023/09/24 【J1限定】「今オフにJ2のクラブが獲得できたら大きな戦力UPになる。」と思えるJリーガー (1位～10位)
　2023/09/25 【Jリーグ】オフの移籍市場で草刈り場になるのはどこだ？危ういのは湘南？柏？横浜FC？群馬？町田？など。
　2023/09/25 【大学サッカー定期戦：韓国×日本】大学屈指のボランチのMF美藤倫。ガンバ内定の大型プレーヤー。
　2023/09/26 【U-22アジア大会：日本×パレスチナ】テクニシャンのMF谷内田哲平。圧巻の2試合連続の直接FK弾！
　2023/09/26 【J2限定】「今オフにJ3のクラブが獲得できたら大きな戦力UPになる。」と思えるJリーガー (21位～30位)
　2023/09/27 【J2限定】「今オフにJ3のクラブが獲得できたら大きな戦力UPになる。」と思えるJリーガー (11位～20位)
　2023/09/27 【J2限定】「今オフにJ3のクラブが獲得できたら大きな戦力UPになる。」と思えるJリーガー (1位～10位)

　2023/01/07 【J1編】順位予想バトル 2023年版受付は終了しました。 (現在の参加者：195名)・・・31名分 up!!!
　2023/01/08 【J2編】順位予想バトル 2023年版受付は終了しました。 (現在の参加者：149名)・・・25名分 up!!!
　2023/01/09 【J3編】順位予想バトル 2023年版受付は終了しました。 (現在の参加者：63名)・・・18名分 up!!!
　2023/09/27 全エントリーの一覧 (2018年-2023年)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【J2】クラブ別の戦力補強の雑感 (札幌・水戸・栃木SC・群馬・大宮・千葉編) | | |　

コンサドーレ札幌

　→　銀河系時代のレアル・マドリーは「ジダンとパボン政策」と言われて、MFジダンのような世界的なスーパースターとDFパボンのようなカンテラ出身の若手という両極端な２つのグループを基盤としたチームつくりを行おうとした。(※ 結果的にはあまり成功しなかった。)もちろん、規模やスケールは全く異なるが、最近の札幌も「経験豊富なベテラン」と「札幌ユース出身の若手」という２つのグループを軸にチームを強化しようとしている。雰囲気的にはよく似ていて、Jリーグではユニークな試みである。

札幌で前者の「経験豊富なベテラン」に相当するのはMF小野伸とMF砂川とDF河合の３人だったが、今オフはさらに川崎FのMF稲本の獲得に成功した。『若手の効率的な成長を促すためにはベテランが大事」という考え方には全面的に賛成できるが、「果たして思い通りにうまくいくのか？」に注目したい。その他では圧倒的な身体能力を持っていて、2014年はJ2で4位タイとなる17ゴールを挙げたFWナザリト(FC岐阜)の加入はプラスと言えるが、守備の要のDF奈良(→FC東京)のレンタル移籍は痛い。

水戸ホーリーホック

　→　11ゴールを挙げるなど大ブレイクしたMF吉田眞と、チーム2位となる7ゴールを挙げたMF馬場という2人のレンタル組を完全移籍で獲得できたのは大きい。特にMF吉田眞は攻撃の中心になり得る特大のポテンシャルを持った選手なので、彼をチームにとどめることができたのは良かった。2014年は31試合で11ゴールを挙げたが、好不調の波も激しかった。波の激しさが解消されたらJ2で屈指のアタッカーになることができる。完全移籍となった今シーズンはチームの顔的な存在になることが期待される。

その他ではFW宮市剛(湘南)とMF岩尾(湘南)の加入が決まった。ともにレンタル移籍となるが、特に期待されるのはボランチのMF岩尾で今シーズンは23試合に出場して湘南のJ1昇格に貢献した。非常にキックの精度の高い選手なので、プレイスキッカーとしてもチームに貢献するだろう。その一方でU-19日本代表のDF広瀬の流出(→徳島)はマイナスで、MF小澤とMF西岡とMF島田(今シーズン途中にラインメール青森にレンタル移籍)という大卒でチームに加入して水戸を支えてきた3人の退団は寂しい。

栃木SC　

　→　チームトップの9ゴールを挙げたFW大久保はレンタル移籍だったこともあって横浜FCに戻った。さらには攻撃の中心として活躍したMF近藤祐は契約満了になったので、新たに攻撃の中心になれる選手を必要としているが、浦和のFW阪野の加入が決まった。浦和の攻撃陣は層が厚いので、なかなか出場機会を得ることはできなかったが、非常に体の強い選手なので、ターゲットマンとして活躍することが期待される。ある程度以上の出場機会を得ることは確実なので、どのくらいの活躍ができるか。

一方、GK鈴木智がJ1に昇格した松本山雅に移籍して、GK榎本達とGK柴崎邦の2人が契約満了になったため、手薄になっているキーパーのポジションは磐田のGK竹重の獲得が決まって、さらには「仙台のGK桜井の加入が確実」と言われているが、ともに実績のあるキーパーではないので不安は残る。2013年のシーズン終盤に公になった経営の苦しさもあって、今オフもやや劣勢と言えるが、J2の移籍市場は年明けが一番盛況になると思われるので、ここからどこまで巻き返すことができるか。

ザスパクサツ群馬

　→　「個性の強い選手が何人もいたこと」、「選手たちから信頼されていた秋葉監督の退任が決まったこと」の2つがその主要因だと思われるが、FW平繁(→熊本)、FWダニエル・ロビーニョ(→京都)、MF瀬川(→山形)、DFクォン・ハンジン(→熊本)というチームの中心選手が揃ってチームを離れた。特に「J2屈指のストライカー」であるFW平繁と、「J2屈指のアタッカー」であるFWダニエル・ロビーニョの移籍は大きなマイナスで、この穴を埋めるのは相当に難しいだろうと思われる。

その他ではMF永田(→讃岐)、MF加藤弘(→北九州)、MF宮崎泰(→未定)というある程度の出場機会を得ていた中盤の3選手も抜けているので、中盤から前のポジションについては質も、量も、大幅ダウンしている。救いはザスパ草津時代にMF熊林やMF櫻田とともにチームを引っ張ったMF松下裕(横浜FC)が2012年以来となる復帰を果たしたことで、今オフの数少ない明るい話題になっている。戦力として期待されるのはもちろんのこと、リーダーシップなどピッチ外での活躍も期待される。

大宮アルディージャ

　→　途中加入ながらJ1で18試合で9ゴールと期待通りの活躍を見せたFWムルジャが残留したのは大きい。相棒のFWズラタンはライバルの浦和に移籍したが、FWムルジャはJ1でもトップクラスのストライカーなので、2015年シーズンのJ2の得点王の最有力候補と言える。また、G大阪やC大阪や神戸などが興味を示していたMF家長の残留も確定した。軸となるこの2人に加えてさらなる成長が期待されるMF泉澤もいるので、フルメンバーのときの攻撃力は「J2でトップレベル」になることは確実である。

不安要素は選手層が薄くなっていることで、守備的なポジションに関しては質も低下している。キーパーはGK北野とGK江角の代わりとしてGK加藤(浦和)とGK塩田(FC東京)を加えているので、「現状維持か、ちょっとプラス」と言えるが、CBのDF高橋祥は神戸に移籍して、左SBのDF中村北は福岡への移籍が決定して、MF橋本晃とMF増田の退団が決定して、FW長谷川は「徳島への移籍が濃厚」と言われている。MF大屋(神戸)の加入が発表されたが、最終ラインとボランチは質も量も十分とは言えない。

ジェフ千葉

　→　ここ数年は「いいオフ」にならないことが多かったが、今オフはポジティブなニュースが目立つ。大黒柱のDF山口智(→未定)の退団は残念なニュースだったが、攻撃の中心になりうる選手として189cmの長身ストライカーでスロベニア代表のFWペチュニクの加入が決まった。同系統の選手と思われるため、2013年のJ2の得点王のFWケンペスは退団が濃厚となったが、高さや強さを持った外国人選手はJリーグで活躍できる可能性が高い。FWケンペスと同じか、それ以上の活躍が期待される。

そして、何と言っても、中盤の守備の要となるMFパウリーニョ(川崎F)の加入はプラスである。独特のサッカーをする川崎Fでは技術的な問題もあってチームに馴染めなかったが、縦に速い関塚監督のサッカーにはハマりそうだ。非常に大きな補強と言えるだろう。その他ではMF水野晃(甲府)の加入が決まったが、千葉で大きく成長した選手なので、嬉しく思っているサポーターは多いだろう。一方、DF山口智とDF竹内が抜けたため、最終ラインは質も量も不足気味。今後、どのクラスの選手を獲得できるか。