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◆ ドリブラー不遇の時代にあらわれた新星小さい頃は、ドリブルが大好きだった。
休み時間にやっていたサッカーも、ゴールの奪い合いと言うよりは、ドリブル発表会。
きっと、それは、どこの運動場でも、同じだったのではないだろうか?
感傷はさておき、現在の話。
ドリブラー不遇の時代である。
一時のバルサ・スペイン風パスサッカー一辺倒の様相は薄れたものの、早いプレッシング、最終ラインからの縦パス…などなど、長くボールを保持することを嫌う風潮は続いている。
とはいえ、ドリブルが戦略的に無価値であるかと言えば、そうではない。
メッシは別格(局面とは無関係に有効)としても、膠着した局面を打開するため、ドリブルが今も有効な手段であることに変わりはない。
変わったのは、かけられる時間が減ったことと、意図を明確にしなければならないこと。
その点において、川崎フロンターレの新人、中野嘉大のドリブルは秀逸だ。
10月4日のガンバ大阪戦、10月14日の天皇杯・京都サンガ戦。
2つの試合で見せた彼のドリブルに瞠目した。
これらの試合で、彼は、3得点に絡んでいる。
ガンバ戦の開始2分、大久保嘉人の得点をアシスト。
同55分には、自ら切れ込んで得点。
サンガ戦でも、アディショナルタイムに杉本健勇の得点をアシストした。
いずれの得点も、直前のドリブルが効果的だった。
その特徴を一言で表すならば、
『出口が決まっている』
前述のとおり、現代サッカーにおいて、ドリブルの用途は限定的だ。
一方で、ドリブラーの多くは、小さい頃から個人技で敵を翻弄してきたお山の大将。
ボールを抱えたがる傾向が強い。
何度もシザースして、タイミングを逸した後、手詰まりになるまで突き進む。
昔に比べて減ったとは言え、いまだにそうしたシーンが散見される。
中野嘉大のドリブルは違う。
先にあげた3つのドリブルは、いずれも次の展開が準備されていた。
“ラインの手前まで切れ込んで、FWとGKの間に鋭いパス”
“中に切れ込み、切り返しでスペースと時間を確保してシュート”
“時間をかけずに前のDFを剥がして、飛び込んでくるFWに当てる”
コメントなどから推察すると、この程度のことはイメージできていたのだろう。
もしかすると、それ以上に細かく、スピード、到達点、タイミングなどを決めていたのかもしれない。
そう思わせるほど、緻密なドリブルだった。
筑波大の10番とは言え、全国的には無名と言って良い存在。
これまでは、『風間監督の“筑波ライン”によって、入団した選手』という見方が主流だったはずだ。
そんな彼に、飛躍を促したものは?
「(G大阪戦の)1点目のコースには、みんなパスをなかなか出せない。でも、パスを出す瞬間は相手がボールウォッチャーになって、普通はGKに任せる。だから“そこ”に出せば絶対に入る。」とは、試合後、大久保嘉人の言葉。
中野自身も、これを裏付けるようなコメントをしている。
「嘉人さんや憲剛さんは高いレベルで要求してくるので、それをひとつずつできるようになると、プレーが良くなっているのが自分でも分かる。要求に応えると崩せるようになるし、その手応えに自分の成長を感じています」
大久保嘉人と中村憲剛。
世界と渡り合ってきた2人のアドバイスは、世代別代表とは無縁だった彼にとって、金言以外の何物でもない。
レジェンド級の先輩から得られる、具体的且つ論理的な知見…
それが、彼の武器であるドリブルに、明確な“意味”を持たせたのではないだろう。
まだまだ安定感はないものの、彼のドリブルは、ポゼッションサッカーを身上とする川崎フロンターレにあって、効果的なアクセントとなっている。
であるなら、パスサッカーを標榜してきた日本代表にあっても、同じ効果が期待できるはず…
リオ五輪を目指すU-22代表の主力は、チームメイトの大島僚太。
プレーも人間関係も、スムーズに溶け込むことができるだろう。
いずれにせよ、J1上位チームのレギュラーを任されつつある選手を、ほっておく手はない(これは、浦和レッズ・関根貴大にも言えることだが…)。
中野嘉大の〝出口の見えたドリブル”は、停滞ムードが漂うU-22代表を、“トンネルの出口”まで導いてくれるのかもしれない。
※ 幸いにして、本日(=10月19日)に発表された代表候補に、中野嘉大を始め、関根貴大、鎌田大地も選出されました。
本番にも名を連ねて欲しいものです。
【 自己紹介文を150文字程度で記述してください。(省略可) 】:
ポコ改めジョーンジェットです。
再び改名いたします。
リオには、鎌田大地とこの中野嘉大を送り込みたいと思うオールドファンです。
どうぞ、よろしく。
【 管理人にメッセージがあればお書きください。 (省略可) 】:
いつもお世話になります。
またまた長文ですが、よろしくお願いします。
【 ハンドル名 】:ジョーンジェット
【 年 代 】:40〜49歳
【 性 別 】:男性
【 地 域 】:四国
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