■ 戸田選手の骨折先日の練習試合で清水エスパルスの戸田選手にタックルをして全治3ヶ月の骨折をさせたロッソ熊本の上村に対して、2月28日までに行われるすべての対外試合で出場停止とし、さらにチームの地域活動や奉仕活動に従事させるとの処分を発表した。
その試合後の記事がこれである。
長谷川監督激怒、危険プレーで戸田骨折
まさかの悲劇に指揮官が激怒した。清水の長谷川健太監督(41)は6日、キャンプ地の鹿児島ふれあいスポーツランドで行われた今季初の練習試合ロッソ熊本戦で、東京から移籍のFW戸田光洋(29)を右サイドバックで起用する新機軸を披露した。だが戸田は第1試合の前半35分、相手DF上村健一(32)の悪質なタックルを受けて退場。エックス線検査の結果、左足腓骨(ひこつ)骨折で、最低でも全治3カ月と診断された。試合後同監督は、理不尽なプレーへの怒りを爆発させた。
選んだ言葉にも、怒りがにじみ出ていた。今季初の実戦を終えた長谷川監督はやりきれない思いを絞り出した。「悪質極まりないでしょ。勝負がかかった場面ならともかく、あそこはルーズボールを追っているだけ」。端正な顔をゆがませた。
問題のシーンは試合中盤の何げない場面で訪れた。相手CKが逆サイドに流れた。念のためラインを割るボールを見送る戸田。その無防備な左足を、後方から上村の両足タックルが挟み込んだ。不自然な角度で曲がる足。倒れ込む戸田を見下ろす上村に、ウオームアップ中の清水の選手、スタッフが詰め寄った。怒りのあまり上村の胸ぐらを突き飛ばすスタッフも。「ゴールに向かうプレーならともかく、確実にプレーが途切れているのに。人としてあり得ない」。間近で見たDF山西も憤慨した。
試合後、長谷川監督は謝罪を受けたが、目線もまともに合わせない上村の姿勢に、納得はできなかった。「Jリーグでやっていた普段のプレーからいっても、心から謝っているとは思えない。本当に謝る気があるなら、本人のところに行くべき」と切り捨てた。
上村は広島などでJ1経験も豊富で、トルシエ監督時代には日本代表にも選出されている。何が危険かを分かりきったベテランだけに、愚行と言われても仕方のないプレーだった。実戦で初めて試した中盤ダイヤモンド型4-4-2システム。本来FWの戸田のサイドバック起用は、清水の新たな武器になりうるものでもあった。理不尽なタックルで、戸田と清水の今後に暗雲が立ち込めた。【塩畑大輔】そのシーンの映像がこちら。↓
http://www.youtube.com/v/4f-Eya9QbQE
練習試合で相手選手を怪我させるようなプレーはなるべく避けるべきだし、上村のプレーは良くないプレーではあるが、この映像を見る限り、戸田選手は文中にあるように無防備だったわけではなく、上村がタックルに来ることは分かっていたはずである。また、ボール自体も清水が確実にキープしている状態ではなく、むしろイーブンに近い状態ではないかと思う。また、アフタータックルというわけでもない。記事に書かれてプレーが実際に行われたのであれば上村選手のプレーは到底理解できないが、映像から受ける印象とは随分異なる。
繰り返すが、確かに上村に非はある。ただ、この出来事をもって、ロッソ熊本に対して慰謝料を請求する清水エスパルスの対応もどうかと思う。そして、記事だけを見て、一方的に、ロッソ熊本や上村選手を中傷するような行為もどうかと思う。不幸なことに、試合には怪我はつきものである。双方に、大人の対応をしてもらいたい。
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