お知らせ・サッカー用のアンテナを設置しました。 →
http://llabtooflatot.atna.jp/ → お勧めのサッカーサイト(18個)をチョイスして登録しました。
→ 人気サッカーサイトの最新記事(4つ)はこちらでチェックしてください。
※
J3+(アンテナ)をお気に入りに追加する ・・・ クリックすると登録できます。
攻撃的MF → 「2列目が日本サッカー界のストロングポイントの1つである。」というのは間違いない。欧州で活躍している選手も2列目が多いが、ブラジルW杯では国民から期待されたMF本田圭も、MF香川も、MF岡崎も、十分な働きはできなかった。この4年間、この3人が2列目の軸となって、ほぼ不動の存在になっていたが、これからの4年間も同じかというとそういうことはないだろう。
もっとも難しいのは大黒柱のMF本田圭(ACミラン)の扱い方である。1986年6月13日生まれなので、4年後のロシアW杯の大会期間中に32歳になる。年齢的に難しいわけではないが、ここ数年は怪我も増えており、ピークの頃と比べると落ちてきた感じもする。ロシアの事情を知っている点は利点と言えるが、これからの4年間、トップレベルを維持できるのか?という疑問符が付く。
とりあえずとして新監督に求められるのはMF本田圭をどうするのか?の方向性を決めることである。これだけの選手になると中途半端に扱うことはできない。今後も軸に据えて戦っていくのか、先のことを考えて「脱・本田」でチームを作っていくのか。怪我等の理由なくベンチに座らせておくようなことがあると、本人というよりは周囲が騒がしくなる。最初の段階で方針を決める必要はある。
年齢的に中心にならなければならないのはMF香川(マンチェスターU)である。W杯では本来のプレーができなかったが、世界の最高峰で戦ってきた経験値は日本の財産である。今後は自分がいいプレーをするだけでなく、周りの選手を生かすプレーも求められる。年齢的にはこれからの4年間がプレーヤーとしてのピークの時期であり、中心にならなければいけない立場である。
メガクラブの場合、スタメンの選手だけでなく、ベンチスタートの選手も各国の代表クラスがほとんどで、マンチェスターUになるとベンチ入りできない選手にも代表クラスの選手が何人もいる。「メガクラブでポジションを確保する。」というのは非常に難しい話であるが、当然、クラブでのパフォーマンスが良くないのであれば、MF香川と言えども、日本代表での立場は安泰でなくなる。
MF岡崎はマインツでは最前線でプレーすることが多かったので「1トップ候補の1人」とも言えるが、サイドハーフあるいはトップ下でもプレーできる。2013-2014シーズンが自身の欧州でのベストシーズンとなったが、技術面などは年々向上しており、まだまだ伸びる要素はある。当然のことながら、次の日本代表でも得点源の1人として活躍することが期待される選手である。
監督も決まっておらず、システムも不明なので、2列目が2人になるのか、3人になるのかは分からないが、言うまでもなく、W杯メンバーのMF清武(ニュルンベルク)とMF齋藤学(横浜FM)の2人は次の日本代表での活躍が期待される選手で、当落線上で外れたMF工藤壮(柏)、MF原口(ヘルタ・ベルリン)、MF南野(C大阪)らの代表入りも期待される。2列目に関しては有望な選手は多い。
中でも19歳のMF南野に大きな期待がかかる。今シーズンの前半戦の出来は非常に悪かったが、近い将来、MF森島→MF香川→MF清武→FW柿谷と続く「セレッソの8番」を継承するのは99.9%間違いない。ただ、タイプは違っており、「ストライカー色」の強い選手である。サイドハーフよりも「トップ下」や「1トップ」や「2トップの一角」でプレーした方が良さを出すことができるだろう。
2列目に関しては欧州で実績を残している選手が何人もいる。すでに名前が挙がった選手以外ではMF乾(フランクフルト)がいて、MF田中順(スポルティング)やMF山田大(カールスルーエ???)なども、今後、新天地での活躍次第で代表候補に入ってくるだろう。ザックジャパンのときも同様だったが、2列目の枠(「5」あるいは「6」)は狭き門なので枠に食い込むだけでも大変である。
考えてみると、南アフリカW杯が終わった直後の段階でMF清武やMF齋藤学がブラジル行きの切符を手にすることを想像できた人はほとんどいなかったと思う。MF清武はドルトムントに移籍したMF香川の後継者になることをクルピ監督から期待されていたが、2010年の前半戦はほとんど出番がなかった。プロ2年目だったMF齋藤学も横浜FMではなかなかチャンスがなかった。
もちろん、他のポジションにも幾分かは当てはまる話ではあるが、とくに2列目というのは、ちょっとしたきっかけで大ブレイクすることが可能なポジションである。今、あまり評価されていない選手が4年後の日本代表に入ってくることは十分に考えられる。サイズや経験値が他と比べるとあまり必要とされないポジションなので、「誰にでもチャンスがある。」というのが正直なところである。
やはり、若手の台頭が期待されるが、ザックジャパンに召集された経験のあるMF宇佐美(G大阪)やMF宮市(アーセナル)には大きな期待がかかる。MF宇佐美はG大阪では1トップあるいは2トップの一角でプレーすることが多くなっており、点取り屋として開花しつつあるが、当然、サイドハーフでもプレーできる。MF宮市はここ数年、怪我に泣かされているが、素材は一級品である。
ザックジャパンに召集された経験のない選手の中ではJ1で上位争いをする神戸のMF森岡とMF小川の2人に期待したい。MF森岡はプレーにムラがあって、好不調の波は激しいが、日本のみならず、世界的に見ても少なくなったファンタジスタの香りを漂わせる選手で、創造性豊かなプレーは大きな魅力である。他の誰ともプレースタイルが似ていない点はセールスポイントとなる。
MF小川は今シーズンの序盤戦は苦しんだ。周りの選手に合わせようとする意識が強すぎて、3月や4月の時期は本来のプレーができなかったが、徐々に良くなってきた。運動量とスピードは日本人の2列目の中では上位クラスで得点力も上がってきた。日本人の2列目のアタッカーの中ではもっとも過小評価されている選手で、個人的には、近い将来、欧州で活躍するのは確実だと思う。
その他ではロンドン五輪で大活躍した後、怪我で苦しんでいるMF大津(VVV)も巻き返しが期待される選手で、なかなか代表に縁がないが、MF大前(清水)はザックジャパンで当落線上だった選手と比較しても、Jリーグでの実績は遜色ない。また、ハードワーカーのMF水沼(鳥栖)、技巧派のMF遠藤康(鹿島)、ロンドン五輪代表のMF東(FC東京)などもフル代表に絡んでくる可能性がある。
1993年1月1日以降に生まれた選手が対象となる「リオ世代」は、正直なところ、2列目が充実しているとは言い難い。この世代のアタッカーの中でもっとも期待と注目を集めているC大阪のMF南野にしてもまだ「飛び抜けた感」はない。殻を破って同年代の選手の目標になるような選手の出現が期待されるが、有望な選手やきっかけ次第で大化けする可能性を秘めた選手は何人もいる。
ボランチのところで名前を挙げたMF大島(川崎F)とMF原川(愛媛FC)も候補と言えるが、特に期待されるのはMF南野(C大阪)、MF中島(富山)、MF野津田(広島)の3人である。MF中島は今シーズンはJ2の富山でプレーしているが、期待を大きく裏切るシーズンになっている。富山のファンをがっかりさせるプレーがほとんどであるが、突破力と積極性の2点は評価できる。
サイズやフィジカルでは劣るが、左利きで、我が強くて、強烈な左足のシュートを持っている点など、MF本田圭と共通点の多いMF野津田は今シーズンのJ1でブレイクした選手の1人である。五輪代表でもFW久保やMF大島やMF南野と並んで攻撃の中心になることが期待される。大きな舞台になっても物怖じしないメンタル的な強さも魅力で、左利きという点も大きな武器となる。
他にはMF白崎(富山)、MF荒野(札幌)、MF前田直(東京V)、MF石毛(清水)なども可能性を秘めた選手で、1996年生まれと1997年生まれで構成された「96ジャパン」の主役だった鹿島の高卒ルーキーのMF杉本も無限の可能性を秘めた選手である。GKやCBと比べると心配しなくても大丈夫であるが、今後、飛び抜けた選手の出現が期待されるのが攻撃的MFのポジションと言える。
★ 現在の投票数・・・1208票
→ 選択肢から必ず1つ以上選んで、左下の「投票する」をクリックしてください。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
→ 記事内容に関係のないコメント(政治的な内容も含む。)はご遠慮ください。
→ 人気投票ではありません。ご注意ください。
関連エントリー 2014/04/22
2018年のロシアW杯の日本代表メンバーを予想する。 (GK編) 2014/06/29
2018年のロシアW杯の日本代表メンバーを予想する。 (右SB編) 2014/06/30
2018年のロシアW杯の日本代表メンバーを予想する。 (CB編) 2014/07/02
2018年のロシアW杯の日本代表メンバーを予想する。 (左SB編) 2014/07/03
2018年のロシアW杯の日本代表メンバーを予想する。 (ボランチ編) 2014/07/17
2018年のロシアW杯の日本代表メンバーを予想する。 (攻撃的MF編) 2014/07/20
2018年のロシアW杯の日本代表メンバーを予想する。 (フォワード編) 2014/07/30
「4年前の人たちが選んだロシアW杯メンバー」には誰が選ばれたか? (前編) 2014/07/31
「4年前の人たちが選んだロシアW杯メンバー」には誰が選ばれたか? (後編) 2014/07/31
全記事一覧(2005年-2014年)
- 関連記事
-