■ 生・フォルランを観に行く。J1のセレッソ大阪が舞洲(まいしま)にクラブハウスや練習場を構えるようになったのは2013年のことである。「近代的なクラブハウスが完成した。」ということで、当時、大きな話題になったが、舞洲は大阪府大阪市此花区にある人工島で、当初は誘致していた大阪五輪(2008年)をこのあたりで開催する計画だったが、誘致には失敗。その後、いくつかのスポーツ施設やレジャー施設が作られた。
宮崎キャンプを終えて大阪に戻ってきたC大阪はすぐにACLの初戦を戦うために韓国に遠征する予定なので、大阪でゆっくりしている暇はないハードスケジュールとなるが、宮崎キャンプからチーム練習に合流しているウルグアイ代表のFWフォルランが舞洲でトレーニングをするのは22日(土)が初となる。どのくらい盛り上がっているのか、フィーバーぶりを確認するために舞洲に向かった。
#1 路線案内図

#2 イラスト入りの電車
■ 大阪駅から約40分舞洲は大阪市の西側となるが、舞洲の練習場へのアクセス方法はいくつかあるようだ。舞洲に行くのは初めてなので、いろいろと事前に調べてみたが、今回はJRの大阪駅から環状線(内回り)に乗って、3つ目の駅である西九条駅で降りて、ここでJRゆめ咲線に乗り換えてさらに3つ目の桜島駅で下車。桜島駅からバスに乗って「運動広場東・セレッソ大阪前(バス停)」で降りるというルートを選択した。
大阪駅から桜島駅までは乗り換え時間も含めて合計15分ほど。またバスに乗っている時間も15分ほど。バスも結構な本数が走っているので、大阪駅から40分ほどで練習場に着くことができる。もう少し遠いイメージがあったが、それほどでもない。ちなみに、桜島駅の1つ手前の駅がユニバーサルシティ駅になるので、C大阪のクラブハウス&練習場はUSJのすぐ近くで、イラスト入りの電車が走っている。
#3 周辺の港

#4 クラブハウス
■ ACLの初戦はベンチスタート???10時半から練習がスタートする予定だったが、ちょうど10時半にFWフォルランが登場した。#5にあるとおり、クラブハウスから出てきて、西側にある日本ハムグラウンドの横を通って、東側にあるヤンマーグラウンドに向かっていくので、移動のときが選手たちと接近する大チャンスと言える。下の#6はズームしている訳ではなくて、本当に50センチほど前をスーパースターが通り過ぎていった。
練習時間はトータルで2時間半ほど。25日(火)にACLの初戦の浦項戦(A)を控えているので、実戦形式のトレーニングが中心だったが、FWフォルランはレギュラー組ではなかったので浦項戦(A)はベンチスタートになるのではないか。「4-2-3-1」で右サイドハーフがMF杉本で、トップ下がMF長谷川アーリアジャスールで、左サイドハーフがMF南野という並びになる可能性が高い。
#5 案内図

#6 ディエゴ・フォルラン
■ 完全無欠のスター選手ただ、心配された怪我の影響はほとんど無いようで、普通にフルメニューをこなしていた。最初にボールに触れたのは、外に6・7人の選手がいて、中に2人の選手が入って、外側の選手たちが短い距離でボールを回して、中にいる選手にカットされないようにパスをつなぐというメニューだったが、腫れものに触るような感じはなくて、頻繁に茶々を入れられていたので、普通に馴染んでいる感はある。
とにかくスマートな選手で、入団会見のときに披露した日本語のスピーチで多くのC大阪サポーターの心を鷲掴みにした。サッカー選手として優れているだけでなく、人間的にも優等生で、非の打ちどころの無い人格者だと言われている。「そうは言っても、何か欠点があるだろう。」と思ってずっと見ていたが、緑のチューブを使ったトレーニングは慣れていないのか、かなり動きがぎこちなかった。
#7 ピッチと客席 (練習開始前)

#8 トレーニング中
■ 噂のセレ女は・・・この日、見つかったFWフォルランの弱点はそれくらいだったが、その他の選手では、北九州からやって来たGK武田博が非常に元気だった。レギュラー組のキーパーがGKキム・ジンヒョンで、控え組はGK丹野とGK武田博が交代交代でゴールマウスに入っていたが、GK武田博の味方選手に指示する声は響いていた。「こういう後ろからの声が無くなって北九州は大丈夫かな???」と思うほど、目立っていた。
宮崎から大阪に戻ってきて、久々となる舞洲でのトレーニングで、しかも、FWフォルランが初めて舞洲での練習に参加するということで、この日は多くのサポーターで賑わっていた。ヤンマーグラウンドのスタンドには6列ほどのシートがあるが、席はかなり埋まっていた。もちろん、シートがギュウギュウに埋まっているわけではないが、立ち見のファンもたくさんいて、活気があった。
C大阪というと、若い女性ファンが「セレ女」と呼ばれるようになるなど、女性人気の高さがしばしばクローズアップされるが、周囲を見渡す限りでは「若い女性がたくさんいる。」という感じはなかった。親子連れが多くて、男性のファンも多くて、年配の女性ファンも多くて、年齢や性別の偏りはあまり無かったように思う。「女子高生や女子大生ばかり」というほどではなかった。
なので、「セレ女」の割合はそこまで高くなかったが、練習後に選手とハイタッチするために並んでいた女子高生の1人は、「やばい、健勇と目が合った。」、「タカの写真、ちゃんと撮れんかった、ショック・・・。」などなど、ユース育ちの2人にメロメロな様子だった。何にしても、華やかなところには人が集まってくるものなので、若い女性ファンの多さというのもクラブのウリになりつつある。
#9 立ち見のファン

#10 出待ちのファン
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