■ 2014年からJ3がスタート2014年からJ3(Division3)がスタートする予定になっているが、今の時点では、ヴァンラーレ八戸・グルージャ盛岡・ブラウブリッツ秋田・福島ユナイテッド・栃木ウーヴァ・tonan前橋・町田ゼルビア・Y.S.C.C.・S.C.相模原・ツエーゲン金沢・AC長野パルセイロ・藤枝MYFC・アスルクラロ沼津・FC鈴鹿ランポーレ・MIOびわこ滋賀・奈良クラブ・レノファ山口FC・カマタマーレ讃岐・FC琉球の19クラブがJ3への参加の意思を示していると報道されている。
もちろん、カマタマーレ讃岐は、JFLで2位以内を確定させているので、諸問題がクリアされればJ2で22位になったチーム(FC岐阜 or ガイナーレ鳥取)と入替戦を行うことになる。よって、讃岐については、J3ではなくてJ2に参入する可能性も十分にありえるが、いずれにしても「J3の初年度は12チーム」と決まっているので、「特別参加枠」と言われるU-22の選抜チームを含めて、どのチームがJ3の「オリジナル12」に選出されるのか注目が集まっている。
ということは、裏を返すと、JFLが今の形で行われるのは、今シーズンがラストとなる。JFLの多くのチームは「J3への参加の意思」を表明しているが、Honda FC・ソニー仙台・佐川印刷・横河武蔵野FC・HOYO大分・ホンダロックSCの6チームについてはJ3に参加せずに「アマチュア」という立場を維持する見込みと言われている。したがって、J3に参加するチームも、そうでないチームも、「変化の時期」を迎えていると言える。
#1 JR宇治駅
■ 残りは3節のみ2013年のJFLも残り3節となって大詰めを迎えているが、以前から気になっていたFC琉球の試合を見るために京都府の南部に位置する宇治市の太陽が丘陸上競技場に向かった。先日もちょっとした騒動を起こすなど、FC琉球というチームはイメージのいいクラブとは言えないが、FC琉球には元Jリーガーがたくさんいて、元日本代表で川崎フロンターレで活躍したストライカーのFW我那覇も在籍している。FW我那覇のプレーを観るのは久々である。
ホームチームの佐川印刷は、京都サンガと同じ西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場でJFLの試合を開催することが多いが、この日は、JRの京都駅から電車で約20分ほどの位置にあるJR宇治駅が最寄りとなる太陽が丘陸上競技場でJFLの公式戦を行うことになった。宇治市は京都市の南側にあって、JR宇治駅からJR奈良駅までは電車で25分ほどなので、京都市と奈良市の中間あたりに位置する。
佐川印刷は2003年からずっとJFLに所属していて、2010年の6位というのがJFLでの最高順位となる。現在、松本山雅で1トップのレギュラーとして活躍しているFW塩沢は2009年と2010年に佐川印刷でプレーしていて、2009年にはJFLの得点王とベストイレブンに輝いている。2012年の序盤に「7試合連続無失点」というJFLの新記録を打ち立てたことはよく知られており、2011年は12位で、2012年は7位と近年のJFLでの成績は非常に安定している。
今シーズンも中位グループに属しているが、ここ最近、調子を上げており、リーグ戦は5連勝中。対戦相手のFC琉球とは違ってJリーグで活躍した有名選手は多くないが、一番のビッグネームはC大阪と富山で活躍したセンターバックのDF江添である。J2時代のC大阪(=2007-2009)を支えた選手の1人で、2012年から佐川印刷でプレーしているが、FC琉球との試合の直前の11月6日(水)に今シーズン限りで現役を引退することが発表された。
#2 平等院の入り口
■ 宇治の名物というと・・・宇治市というと、何と言っても有名なのは、抹茶である。唐や宋の時代にたしなまれるようになって、抹茶法を中国から日本に伝えたのは、臨済宗の開祖である栄西であると言われている。900年にも渡る歴史があって、最初は武家社会で好まれていたが、南北朝時代に抹茶が広く一般にも普及したと言う。個人的には、抹茶や宇治金時などは苦手にしているのでほとんど飲食したことはないが、現代人にも人気で「ブランド化」している。
もう1つ有名なのは、平等院である。「1052年に藤原頼通が寺院に改め、平等院と号しました。」と紹介されている。その中でも、特に有名なのは鳳凰堂で、10円玉に描かれていることはよく知られている。10円玉に選ばれた理由については、「日本の代表的な文化財で、建物に特徴があるから」ということで、昭和26年から10円硬貨に用いられている。平等院はJRの宇治駅から徒歩で15分ほどの距離にあるので、徒歩圏内である。
#3 修理中
■ 残念ながら修理中・・・宇治市に行くのは初めてだった。せっかくここまで来たので、平等院鳳凰堂を見物しようと、駅から歩いて平等院に向かったが、残念ながら、鳳凰堂は修理中ということで、大きなカバーが掛けられていた。外国人の観光客もたくさん来ていたので、そういう人は残念に感じたと思うが、平等院の周辺は大きな川(=宇治川)もあって、風情を感じさせるエリアである。工事が終わったら、もう一度、行ってみたいと思わせる場所だった。
佐川印刷とFC琉球の試合が行われる太陽が丘陸上競技場は、宇治市の中心地から少し離れたところにある。競技場のある京都府立山城総合運動公園まではJR宇治駅から約2.5キロとなっているので、駅から歩けない距離ではないが、山を登っていく必要があるのでかなり大変らしい。しかも、山城総合運動公園の中はかなり広いらしいので、定期的に出ているバスを利用するのがベターである。駅から競技場の近くにあるバス停までは200円だった。
ちなみに、山城総合運動公園のもう少し先には、京都サンガの練習場である城陽サンガタウンがある。同じ京都をホームタウンにしていることもあって、京都サンガと佐川印刷の関係は良好のようで、ここ最近、京都サンガの右SBでスタメン起用されているDF下畠は2012年は佐川印刷でプレーしており、今シーズンも、MF國領一平とDF齊藤隆成の2人が京都サンガから佐川印刷にレンタル移籍して、JFLの舞台で経験を積んでいる。
#4 宇治川

#5 紫式部
■ 山城総合運動公園JRの宇治駅からバスに乗って約10分ほどで山城総合運動公園に到着した。バス停から試合が行われる陸上競技場まで少し歩くことになるが、野球場、テニスコート、プールなどがたくさんあるので、スポーツ関係の施設は充実している。この日は土曜日だったが、野球をしている人やテニスをしている人がたくさんいた。行きのバスの中も人でいっぱいだったが、残念ながら、佐川印刷のサポーターと思われるような人は乗車していなかった。
キックオフ時間は13:00だったが、10:20頃に着いてしまったので、時間的な余裕はあった。JFLの試合で、そんなに多くのサポーターが集まるわけではないこともあって、スタジアム周辺には売店は出ていなかった。その点はちょっと残念だったが、運動公園内にはレストランがあって、お菓子などを売っている店もあるので、「スタジアムグルメ」を楽しむことはできないが、飲食に関しては不自由はしない。
#6 太陽が丘(バス停)

#7 太陽が丘

#8 kickターゲット

(
下)に続く。
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